※ネタバレ注意!!観てない人はスクロールしない様に!!
まずは恒例の前回のラブライブスーパースター。
担当・すみれ
すみれ「いよいよ迫った地区予選を前に私達は自分達のシンボルとなるステージを探していた」
四季「シンボル・・・」
すみれ「学校の皆にも助けて貰いながら探し続けた私達。そして遂に・・・」
かのん「誰かと誰かが繋がり結ばれていく。結ヶ丘はそんな学校です!道と道が結ばれるこの場所で私達は歌います!!」
すみれ「ライブは大成功!!!地区予選を突破し、いよいよ東京大会!!!!!!」
アバン
ココノが校内放送で。
ココノ(お知らせします、我が結ヶ丘女子が誇るスクールアイドルLiellaの東京大会進出が決定しました!!!!!)
「おお~やったかァ!!!」
「当然よ、当然!!!!!」
「イエーイ!!!!!!!!!!!!」
生徒の二人がハイタッチ。
きな子達も祝福を受けて。
「おめでとう!!!!」
きな子「アッ、ありがとうっす!!!」
「夏美ちゃんも入ったばかりなのに凄いよねェ!!!」
生徒の一人が夏美の画像を見せてイイネが20260という数だった。
「コレ、バズッてたよォ!!!」
夏美「ん?なァ~!??に・・・2万イイねえ!!これは、き、来た~!!来ましたの~!!!」
「わあッ!」
そんな彼女達を尻目にメイと四季は。
メイ「まだ、地区予選だっていうのにィ」
四季「でも、メイも人気」
メイのイイネが21510という数字だった。
メイ「ウッ!?いィ~!??い、いつの間にィ・・・」
四季「イイネ2万。やっとみんなメイの可愛さに気付き始めた」
メイ「可愛いィ!?な、何言ってんだよォ!!!そんな訳ないだろォ!!!!」
しかしメイは心底嬉しかった。
メイ「うう~」
四季「フッ」
一方2年生のかのん達は。
ナナミ「おめでとう!!!」
かのん「うん、ありがとう!!でも、大切なのは次だから」
千砂都「そう!!今度こそ決勝戦に進んで・・・」
かのん「えへへっ」
千砂都「皆と喜ぶって、かのんちゃん、気合い入ってるんだ」
すみれ「まあ、既に感極まっちゃってる人もいるみたいだけど」
恋の方は廊下で。
恋「うう・・・本当に・・・本当にありがとうございました」
恋は感謝として涙を流していた。
恋「生徒会長なのに、皆さんに助けて貰うばかりで・・・」
ヤエ「そんな事ないって!!」
ココノ「学校はみんなのものでしょ」
恋「皆さん・・・!はい!」
その様子を見ていたかのんは笑みを浮かぶ。
かのん「フフッ」
すみれ「で、東京大会の新しい情報は?」
と可可に尋ねるすみれ。
可可「五月蝿いデスネ。ほぼグループは出揃ってマスガ、ライバルになるのは、当然前年度優勝のサニパさま!!」
可可はスマートフォンで地区予選の突破グループの一覧を確認しながら何か目を疑った。
可可「ん?んん~!?」
すみれ「な、何よ!?」
可可はスマートフォンで何度もスクロールしたが、それはショッキングな出来事だった。可可は手を震えながら。
可可「そんな・・・バカなァ・・・」
可可「いません!!サニパさまがいません!!!!!」
可可「東京大会進出グループの中にサニパさまがいません!!!!!!」
かのん「エッ!!!!」
Aパート
前回優勝グループのサニーパッションの予選敗退で騒然とするLiella。
千砂都「一体、何が!」
すみれ「まさか、予選で敗退したって事!?」
可可「何、失礼な事、言っているのデスカァ?サニパさまに敗退は有り得マセン!!!!」
可可はサニパの予選敗退を信じたくない様子だ。
すみれ「アンタが言ったんでしょ!!」
可可「ん~」
かのん「どうして・・・」
すると、かのんのスマートフォンから受信音が。
かのん「あ・・・」
それはサニパの悠奈と摩央からだった。
そこでサニパとリモート配信する事に。
悠奈「お~全員集まってるねェ~」
摩央「東京大会進出おめでとう!!!」
二人はいつもと変わらず笑顔で、Liellaの東京大会進出を祝福した。
悠奈「コングラチュレーぱ~!!」
かのん「ありがとうございます・・・あの・・・でも・・・」
摩央「あなた達が気にするかと思って、悠奈がこっちから連絡した方がいいって」
悠奈「ゴメンね。東京大会で君達と歌うの楽しみにしてたんだけどね」
かのん「じゃあ、本当に・・・」
かのんの後ろで見ている可可は涙を流し始めた。
可可「何があったのデスカ!!」
メイ「去年も一昨年も地区予選はぶっちぎりで突破していた筈なのに!!!!」
と二人は詮索する。
悠奈「だよね・・・」
摩央「慢心・・・と言われても・・・仕方ないかもしれないわね」
摩央「手を抜いた訳じゃないけど・・・少し油断していたのかもしれない」
悠奈「たった一人に負けちゃったんだよねェ」
かのん「一人・・・」
摩央「あなた達も会った事あるんじゃない?」
モニタの右側にはブロマイドの様に映して「新星現る!」という見出しで、かのんにとって見た事のある少女だった。
悠奈「そうそう、この子、この子」
可可「ああ!代々木スクールアイドルフェスの!!!」
かのん「マルガレーテちゃん・・・」
かのんと何度も対峙して、代々木フェスで優勝した中学生のスクールアイドル、ウィーン・マルガレーテなのだ。
※詳細は2期3話の「優勝候補」にて。
悠奈「そう、私達の後に歌ったんだけどね・・・聴いた瞬間『しまった』って思った。圧倒された」
悠奈「あ・・・」
可可「サニパ様が・・・」
かのん「圧倒されるなんて・・・」
ショックを隠し切れないLiella。
夏美「そんなに凄いんですの?」
すみれ「何なのよ!!!!!どうして次から次へと強敵ばかり来るのよ!!!!!!!」
嘆くすみれ。
悠奈「弱気になってる時間はないよ!!」
かのん「えっ?」
摩央「今、ラブライブは年に一回」
摩央「つまり、高校3年間でチャレンジ出来るのは3回だけ」
悠奈「一回一回はこれが最後ってつもりで挑んだ方がいいよ。じゃないと・・・気付いた時には・・・終わってる・・・」
かのん「悠奈さん・・・」
悠奈は涙を拭きながら笑顔を浮かび。
悠奈「・・・というのがお節介な先輩からのアドバイス!!」
摩央「優勝目指してね」
悠奈・摩央「じゃあね!!」
リモート配信を終え、すると子供達が二人の所に来て。
「悠奈~!摩央~!」
摩央「みんな・・・」
悠奈「ゴメンね・・・」
「ううん!ありがとう!!!」
※彼女達にとって最後のラブライブが、こんな結果で終わってしまったとは想定しなかっただろうな。でも、それが勝負の世界だから。
Liella側は配信が終わっても誰も語らず沈黙のままだった。
可可のスマートフォンから
可可「あ・・・」
どうやら可可の家族からだ。
そして、かのんの店で、東京大会進出のお祝いとして、ありあがマンマルの象った手作りケーキを出した。
ありあ「はい、どうぞ!」
恋「うわ~」
ありあ「東京大会進出おめでとう!!!」
恋「ありがとうございます!」
かのんママ「じゃあ、今、ハンバーグ焼いてくるからね」
かのん「うん・・・」
ありあ「あれェ?嬉しくないのォ?」
かのん「エッ、いや、喜びたいのはやまやまなんだけどね」
千砂都「次の山が大きくてねェ。マンマルだったらどうする?」
マンマルは鳴き声しながら首を傾げた。
ありあ「ふ~ん・・・ん?」
サニーパッション敗退の影響なのか、かのん達は複雑な気分だった。ありあは可可が見ている、ノートパソコンに気付いて。
ありあ「あれ?その子・・・」
可可がパソコンで閲覧しているのはウィーン・マルガレーテの記事だった。
ありあ「さっき店に来てたよ」
可可「ゲェッ!!!!」
ありあ「そこでお茶していった」
ありあが指差しで一番右のカウンターにウィーンが座っていたらしく、コーヒーカップが置いたままだった。
かのん「え?」
すみれ「偵察?」
メイ「もう、そんな事までしてんのかよォ!!」
※ストーカー行為じゃねーか!!
夏美「こうなったら、強硬手段で行くしかないんですの!!!」
四季は小さなボトルを出して、紫の液体だった。
夏美「大会当日、この液体をあの子の飲み物に一滴垂らせば、その瞬間、私達の決勝進出は決定ですのォ~♡」
四季「V♡」メイ「駄目に決まってんだろォ!!!」
すみれ「どうして、そういう手しか思いつかない訳ェ?」
可可「すみれも似た様なモンデスけどねェ~」
四季「リアクション薄い」
夏美「では、正攻法で、ネットにウィーン・マルガレーテの根も葉もないゴシップを流してェ・・・炎上を狙うんですのォ♡」
メイ「どこが正攻法なんだよォ!!!!」
夏美「ネットの世界では十分正攻法ですがァ?」
すみれ「適当な事、言わないのォ!」
※ネットの世界って怖いもんだな。そもそも正攻法じゃねーよ!オニナッツの株価が暴落するぞww
千砂都はスマートフォンでウィーンとLiellaのダンスを見比べていた。
きな子「千砂都先輩、何か気になるところでもあったんすか?」
千砂都「え?ううん何でもない」
かのんはウィーンの座ったカウンター席を眺めて。幻影だけど、ウィーンがコーヒーを飲んでいた姿が浮かんだ。
解散の時。
千砂都「じゃあまた明日!」
2期生「はい」
きな子「失礼するっす~」
かのん「気を付けてね~」
千砂都はひそひそ話で。
千砂都「2年生だけで残れるかな」
千砂都はLiellaとウィーンの動画を見比べて。
恋「1年生が?」
千砂都「うん、動画観てハッキリ分かったんだ。まだ私達とかなり実力差がある」
しかし、かのんは反論し。
かのん「1年生頑張ってるよ!!!この前のステージだって私達と一緒のステップ出来てたし」
千砂都「それは勿論分かってる、でも」
すみれ「出来てるのと、勝てるかどうかは、また別の話にって事でしょ」
可可「このままでは決勝進出は難しいデスカァ?」
千砂都「・・・多分」
すみれ「で、千砂都としては、1年生に猛特訓にさせた方がいいって事?」
千砂都「どーするのがいいのか、みんなの意見聞きたくて・・・」
恋「ですが、話したら気にしますよね・・・」
すみれ「そりゃあねェ、ただでさえ私達と差を感じてるって言ってたし」
可可「話さなくていいと思いマス」
かのん「可可ちゃん・・・」
可可「1年生頑張ってマス。今、話したらきっと頑張り過ぎてしまう気がシマス。歌うのが辛くなってしまうと思いマス」
すみれ「でもさァ、アンタァ・・・」
可可「可可はみんなで楽しく歌いたいデス!!!!!」
かのん「うん、私も賛成」
千砂都「じゃあ1年生には言わずに、練習メニューの方を少し考え直してみようか」
可可「ハイデス!」
可可は笑みを浮かべている対して、すみれは浮かない顔をしていた。
かのん「じゃ、ちぃちゃん、可可ちゃん練習メニューよろしくね~!」
千砂都「分かった~」
恋「では、失礼します」
帰りの途中、可可とすみれが一緒に家路に向かいながら、可可はついていくすみれが邪魔らしい。
可可は歩を止めたら、すみれも歩を止めた。
再び可可が歩き始めたら、すみれも可可の後をついていった。可可は階段を登り切って再び歩を止めた。可可はついていくすみれにこう言った。
可可「何で、すみれがこっちに来るのデスカ?家は向こうデショォ?」
すみれ「寄る所があるの」
可可「だったら一人で行くといいデス。可可はこっちから帰りマスから」
すみれ「いいの?」
すると、雨が降ってきて。
可可「何がデス?」
すみれ「ラブライブで結果を出さないと、上海に連れ戻されるって話は、まだ、生きてるんでしょ。去年見逃して貰ったって事は、今年は絶対結果が必要って事なんじゃないの?」
可可「すみれには・・・関係ないデス」
すみれ「関係なくない・・・少なくともLiellaにとっては大きな事でしょ?」
すみれ「そんなにみんなの事が信用出来ないの!?可可!!!!!」
可可「・・・嫌いデス」
すみれ「あ、みんなにちゃんと話した方がいい」
可可「出来マセン。可可は皆と楽しく歌っていたいのデス
可可「それが可可が夢見たスクールアイドルなのデス」可可は捨て台詞を言って走り去った。
すみれ「可可!!!!!」
可可が走っている途中、可可の鞄についていたマスコットが落ちてしまった。
すみれ「待って可可!!あっ」
すみれは可可のマスコットを拾った。
その頃、かのんは自主トレを終え、スマートフォンでスクールアイドルのニュースを閲覧。
突然物音が。
かのん「ん?あ・・・」
かのんは外に出たが、周りには誰もいなかった。
かのん「あれ?」
すると、どこかで聞いた事のある声が。
「澁谷かのん!!!」
かのん「アッ!!」
それはサニーパッションを破ったウィーン・マルガレーテの姿だ。
ウィーン「どうして、こんな所で歌っているの?」
かのん「エッ」
ウィーン「私が本当の歌を教えてあげる!!!あなたが歌っているステージが、如何にちっぽけで下らない場所か思い知らせてあげる!!!!」
とかのんを侮辱するウィーン。かのんは負けじと反論し。
かのん「下らなくなんかない!!!!私達が歌っているステージは、ラブライブは最高の場所!!!!!!!!」
ウィーン「そう・・・私の言葉を覚えておいて。当日、その意味が分かるから」
と捨て台詞を残しウィーンは去って行った。
その頃、すみれは帰宅し制服がびしょびしょでタオルで拭きながら机の引き出しを開けた。
それは去年、ラブライブ地区予選で歌った可可のお手製の菫色のティアラだった。
翌日、屋上で。
千砂都「うい~っす!!」
屋上には2期生が準備運動をしていた。
「ん?」
可可「今日から練習メニューが新しくなりマス」
「わあ!」
メイ「いよいよ東京大会に向けてか」
きな子「気合い入るっす!」
夏美「今から筋肉痛が心配ですの」
気合いを入れるメイ達。するとすみれが前に出て。
可可「あ・・・すみれ?」
すみれ「その前に私から話があるんだけど」
千砂都「何?」
すみれ「次のステージは・・・2年生5人だけで、立った方がいいと思うの」
ー2につづく