※ネタバレ注意!観てない人はスクロールしない様に!!
まずは恒例のラブライブスーパースターから
担当・きな子
きな子「体験入部にチャレンジした私、桜小路きな子。でも先輩の練習についていけず」
きな子「はひィ~」
きな子「厳しい練習が噂になり、Liellaには新入部員が入らないまま、そんな時!!」
メイ「そのまま突き進んでくれよ!!」
きな子「!」
メイ「自分がやりたい目指したいって思った事を信じてみろよ!!!!」
きな子「背中に押され入部した私は、かのんさん達を目標に頑張る事を決めたんす!!!!!!」
アバン
Liellaは公園でランニングだが、きな子は相変わらず苦しそうな表情。
きな子「溶けるゥ~!!」
かのん「頑張れ!!」
きな子「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、流石東京・・・暑いっすゥ~!!」
千砂都「さァ、一休みにしたら、次のセットに入るよォ~♡」
きな子「お願いします!!」
きな子は首を左に向けたが、それはどこかで見た事がある建物が。
きな子「ステージっすか?」
かのん「うん。きな子ちゃんは見るの初めて?」
きな子「はい!」
すみれ「去年はこのステージで歌ったのよ」
可可「歌ったのは可可とかのんデスゥ!!」
きな子「ここでお二人が・・・」
かのん「もう一年か・・・」
可可「そういえば、今年はフェスあるんでしょうか?」
その時、恋のスマートフォンから受信音が」
恋「ん?・・・来ました!」
恋はスマートフォンのモニタをかのん達に見せた。
かのん・千砂都「あ・・・」
恋「Liella!・・・招待されました!!!」
それは去年行った「代々木スクールアイドルフェス」の招待メールだった。
Aパート
「最後?」
恋「はい、Liellaには一番最後をお願いしたいと」
すみれ「それって、つまり・・・トリィ!?ズバリ私達・・・主役ったら主役よォ!!!」
可可「五月蝿いデスゥ!!!」
すみれ「うッ・・・」
かのん「本当にいいの?私達で」
可可「今年サニーパッションさまが出演しませんので」
かのん「そうなんだ・・・」
可可「お二人は最後の学園祭ライブに向けて・・・全力で準備するそうデスゥ!!!」
可可の右手にはチケットらしきものが。
千砂都「もう神津島のチケット取ってあるんだァ?」
可可「勿論デスゥ!!!!!今年で最後デスので、この手でしっかり焼き付けてきます!!!!」
きな子「その、サニーサイドとかいうのは・・・」
可可「サニーパッションデスゥ!!!!!!」
きな子「うわァッ!!!」
可可「去年のラブライブの優勝者!!!!今、最も素晴らしいスクールアイドルデスヨォ!!!!!」
きな子「そんなお方とはつゆ知らずゥ~!!」
1年生のきな子にとってサニーパッションを知らないのは当然なのだ。
可可「後で動画送りマスゥ!!!」
きな子「ありがとうございます!」
かのん「トリか・・・」
千砂都「つまり、優勝候補って事だよね」
かのん「エッ、でもフェスってラブライブの大会とは・・・」
千砂都「直接関係ないけど、去年、そこで1位を取れって言われて大変だったでしょ?」
※1期3話の「クーカー」にて
かのん「うん・・・」
きな子「なんすか結果は・・・」
かのん「新人特別賞だった。1位はサニーパッションさん」
きな子「ほえ~」
かのん「そう考えてみると、実は私達って、まだ勝った事ないんだよね」
「あ・・・」
そう、代々木スクールアイドルフェス、ラブライブ東京大会といった全てのスクールアイドルの大会でサニーパッションが優勝しているのだ。
可可「だからこそ、ここでまずビシッと結果を出すのデスヨ!!!」
すみれ「その通り!!!!ギャラクシーな優勝候補である事を見せつけるのよ!!!!」
可可「リベンジデスゥ!!」
恋「そうですね、息の合ってる二人を信じて頑張りましょう」
クゥすみ「エッ・・・フンッ!!!」
その夜、かのんはリモート配信でサニーパッションの二人に話しかけた。
摩央「久し振り」
悠奈「頑張ってる?」
かのん「はい、摩央さん達も学園祭のライブに向けて、頑張っているって聞きました」
摩央「今年が最後だからね」
悠奈「それで話って」
かのん「いえ、大した事じゃないんですけど・・・」
悠奈「何ィ?何ィ?恋の話ィ?」
かのん「エッ、違います」
かのん「Liellaの事なんですけど・・・どうして私達の事を一番心躍るグループだとインタビューで答えてくれたのかなって」
悠奈&摩央「あ・・・」
摩央「迷惑だった?」
かのん「いえ!ただ私達ってスクールアイドル始めたばかりだし、結果も何も出ていないのに・・・」
悠奈「そんな事は関係ない!」
かのん「あ・・・」
摩央「単純に素晴らしかったから」
とシンプルな回答だ。
かのん「あ・・・」
摩央「特にあのクリスマスのステージは」
悠奈「ただ・・・私達はそれでも負けないけどね!!」
摩央「私達はもう一度優勝したいって思ってるの」
悠奈「知ってる?ラブライブの歴史上、連覇を成し遂げた学校は一つもない」
摩央「もし、成し遂げれば、サニーパッションの名前はラブライブの歴史に深く残っていく」
かのん「!」
摩央「学校の名前も、島の名前も」
サニパ側からは風が吹いてる音が聞こえてきた。
悠奈「勿論、とても高い壁だというのは、分かってるけどね!」
かのん「そんな凄い事を目標にしていたんですね・・・」
摩央「え?」
かのん「私、応援します」
サニパの二人は突然バカ笑いを始めた。
悠奈&摩央「フフッ!アハハハハハッッ!!!!!!!!!!!!!」
かのん「え?」
悠奈「それはとても嬉しいけどいいのォ?」
摩央「私達が連覇するって事は、あなた達が負けるって事になるけど・・・」
サニパが連覇したら、当然Liellaは負けを意味するので当然なのだ。
悠奈「アハッ♡」
摩央「フフッ♡」
かのん「うェッ!!」
摩央「ラブライブで、又会いましょう!!」
悠奈「待ってるよ!!」
とリモート配信は終了した。
かのん「よし!!」
かのんは気を引き締めて気合いを入れて、スマートフォンのアラーム設定で午前5時にセットした。
午前5時、かのんはランニングの為、店を出た。
かのん「行ってきまーす」
かのん「うう~まだ寒いなァ~」
するときな子がかのんの所へ。
きな子「かのん先輩!」
かのん「今日も早いね」
きな子「可可先輩のメニューを継続中っす!」
かのん「流石きな子ちゃん!私も一緒にいい?」
きな子「勿論っす!!」
二人はランニングを再開。公園でかのんは手拍子でステップの練習。
かのん「ワン、ツー、スリー、フォー、ファイブ、シックス、セブン、エイト、ワン・・・」
きな子は日頃の練習の成果だろうか、無駄のない動き。屋上での練習も。
かのん「良くなったね!きな子ちゃんのダンス!」
きな子「嬉しいです!」
かのん「さては夜も練習してたでしょ」
きな子「エヘヘへ」
かのん「でも、あんまり無理しちゃ駄目だよ」
きな子「実は・・・」
かのん「ん?」
きな子「最近、クラスの子に言われたっす。スクールアイドルって素敵だねって」
かのん「本当に?」
きな子「はい。高校に入って一つ大きなものを目指すっていいなあって」
かのん「嬉しい!凄く嬉しい!!!!きな子ちゃんの言った通りだね!!!一生懸命やっていけば、その姿はちゃんを伝わる」
かのん・きな子「フフフフッ」
屋上の扉から千砂都が来て。
千砂都「ういっす~二人早いねェ~」
千砂都が持って来たのはファンレターだった。
その文章には「応援してます。頑張れLiella!」のメッセージだった。そして差し入れのオレンジジュースまで。
きな子「差し入れっすか?」
千砂都「今、来たら部室の前に置いてあって」
かのん「誰からだろう?」
千砂都「さあ・・・」
きな子「多分、1年生っす!」
そしてクゥすみの二人が屋上に来て。
クゥすみ「わあッ!!ハァ・・・ハァ・・・」
きな子「どうしたんすか!」
可可「すみれがァ、競争しようなんて言うからァ・・・」
すみれ「アンタがムキになるからでしょォ!!」
千砂都「相変わらずだな。はい」
千砂都は差し入れのオレンジジュースを渡した。
可可「な、なんデスゥ?」
すみれ「ハァ・・・ハァ・・・」
千砂都「心して飲んでね!後輩の思いがこもったジュースだから!!」
その頃、メイは双眼鏡でLiellaを眺めながら。
メイ「ムム・・・ムムムム・・・!届いたァ~!」
メイは嬉しさのあまり。
メイ「やったァ!やったァ!!Liellaに届いたァ!!!!」
メイは左手に持っているオレンジジュースで乾杯した。どうやらファンレターやオレンジジュースの差し入れはメイだったのだ。
メイ「ん、ん、ぷはァ~♡」
隣にいる四季がいて。
四季「ちゃんと渡してくればいいのに」
メイ「うるせーなァ!!!これでいいんだよォ!!!」
夕方、公園できな子がステップの練習。
千砂都「ワン、ツー、スリー、フォー、ファイブ、シックス、セブン、エイト・・・うん、基礎はバッチリ!よく、ここまで頑張ったね!」
きな子「ありがとうございます~!」
千砂都「フフッ、但し今日はもうちゃんと休む事!!怪我しないのも、練習のうちだよ?」
きな子「はい!」
きな子「では失礼しますっす~」
きな子は自宅へ向かった。
かのん「ねえ、勝てるかな、私達・・・」
千砂都「不安?」
かのん「ちょっと、やっぱりサニーパッションさんや、学校のみんなも話を聞いてると、結果出したいなって・・・期待に応えたいなって・・・」
千砂都「分かるよ」
かのん「私ね、ラブライブのステージは本当に素敵だったと思うんだ。全員で一つのステージを作り上げる事が出来た。でも、終わった後にあったのは『もう少しだった』とか『残念だけど、仕方ない』とか、そういう思いばっかりで・・・。だから、みんなで喜ぶには勝つしかないんだって」
千砂都「そう考えると、大変だよねラブライブって!」
かのん「でも、そうやって色んなグループと競い合って、一つのものを目指して、高め合っていくのは楽しい。凄くワクワクする!」
千砂都「フフッ!それでこそ、かのんちゃんだ!!!」
千砂都のスマートフォンから発信音が。
千砂都「アッ、家からだ。遅くなるって話してくるね」
千砂都は席を外した。かのんもスマートフォンで時刻を見て。
かのん「もう、こんな時間。私も・・・」
すると。
「澁谷かのん!」
かのん「えっ!?」
公園の複合遊具には髪が薄紫のウエーブヘアーの少女が立っていた。
かのん「あなたは?」
少女「優勝候補なんでしょ?歌ってみてよ!」
かのん「え?」
少女「フフッ、出来ないのォ?」
と、かのんを挑発。
丁度、千砂都が戻ってきて。
千砂都「かのんちゃん?」
かのん「あ」
千砂都「どうしたの?」
かのん「今・・・」
二人は複合遊具へ目を向けたが。少女の姿はなかった。
かのん「ううん、何でもない」
夜、千砂都と別れ。
かのちぃ「ういっす~」
かのんは自分の部屋でギターを弾き始めながら、夕方の少女の事が気になっていた。
かのん「一体何だったんだろうな、あの娘・・・」
その頃、外で風が吹いている中、少女はかのんがいる明かりを見つめていた。
少女「フンッ!」
ー2につづく。