10話 かすみとせつ菜とドッキリ
スクールアイドル同好会の部室では、かすみが次の企画を発表していた。
かすみ「せつ菜先輩、ドッキリ企画会議ィ~!わ~いィ!!」
かすみ「スクールアイドルとして、いつも完璧なせつ菜先輩ですが」
かすみ「ライブが始まった時、いつも違う状況だったら、どう反応するのか」
かすみ「検証してみたいと思います!!!」
かすみ「そして、驚いたり慌てたりするせつ菜先輩を・・・」
かすみ「カメラに収めちゃいますよォ!!!」
かすみのドッキリ企画を聞いた、せつ菜以外の同好会メンバーは。
「おおォォォッ・・・」
彼方はかすみの企画書を見て。
かすみ「彼方先輩」
彼方「何々?」
彼方「例えば、ライブのお客さんがハロウィンのコスプレをしていたら」
せつ菜「邪悪な者に取り憑かれていますよォ!!!!」
せつ菜「せつ菜☆スカーレットストームッ!!!!!」
せつ菜「ふふん♡」
ミア「普通にテンション上がるだけじゃないィ?」
璃奈「他にはライブステージに上がったら異世界だった件」
しずく「確かにそれは観てみたいけど、そのセットどーやって用意するのォ?」
すると愛が挙手して。
愛「はいは~い!それじゃあ、これは!?」
愛「ファンが全員パンダだったら!!会場はパンダでパンパンだァ!!パンダだけにィ!!!」
果林「悪くないわねェ・・・」
いろんなドッキリ案が浮かび挙がったが。
かすみ「う~ん」
かすみ「もっと面白い反応して貰える企画があればいいんですけど」
愛「面白い反応?」
愛「いつものかすみんみたいな反応だね!!」
かすみ「違いますよォ~!!」
果林「うんうん、いい反応よォ♡」
かすみ「撮らないで下さ~い!!もォ~!!」
そこで、ドッキリのターゲット、優木せつ菜本人が部室に来て。
せつ菜「何の話をしているんですか?」
かすみ「だから、せつ菜先輩のドッキ・・・」
かすみ「リィ・・・?」
かすみは冷や汗が大量に出て。
せつ菜「ん?私の何ですゥ?」
かすみ「え、エ~ッとォ・・・」
慌ててホワイトボードを撤収する愛と果林。
かすみ「せつ菜先輩にドキッとしちゃったなって話ですゥ!」
かすみは何とか誤魔化して、彼方は居眠りしていた。
かすみ「せつ菜先輩って、改めて見ると可愛くてカッコ良くてドキッ♡好き!みたいなァ?」
かすみ「ニャハハハ~」
せつ菜「アッ・・・」
せつ菜「ありがとう、ございます・・・」
かすみ「あれェ?」
果林「面白い反応、撮れたわねェ」
そして、せつ菜のライブ。
因みにせつ菜が歌っているのは「CHASE!」
ステージの端でせつ菜のライブを観ている侑達。
エマ「やっぱり、せつ菜ちゃんのライブは凄いねェ!!!」
嵐珠「えェ!最高だわ!!」
侑「今回も完璧だねェ!!!」
盛り上がりが最高潮に達した時、突如、照明が消え。
せつ菜「ん?」
歩夢「音が!照明も!!」
しずく「トラブルですか!?」
かすみ「か、かすみんじゃないですよォ・・・違いますゥ・・・ドッキリじゃなく・・・うェェェん!信じて下さ~いィ!!!!」
ドッキリ企画したかすみも、これには想定外らしい。
果林「誰も疑ってないわよォ」
突然のアクシデントに動揺する同好会メンバー。
エマ「どうしよう・・・」
栞子「皆さん、復旧までしばらく時間がかかるそうです」
侑「そんな・・・」
どうしようも出来ない状況。
しかし、暗闇の中、せつ菜はライブを続けて。
せつ菜「足を踏み出す」
せつ菜「最初は怖いかも」
せつ菜「でも『進みたい』」
せつ菜「その心があれば!」
丁度、停電が直り。
せつ菜「走り出した~」
せつ菜「思いは強くするよ~」
せつ菜「悩んだら君の手を握ろう~」
かすみ「流石、せつ菜先輩!!!!!」
侑「結局、いつもこっちをドキドキさせてくれるのは、せつ菜ちゃんだよね!!!!」
嵐珠「キャハッ~!!」
11話 侑と幼馴染
歩夢はダンスステップの練習をしていた。
歩夢「ワン、ツー、スリー、フォー、ワン、ツー・・・」
侑と嵐珠が来て。
侑「歩夢!歩夢ゥ!!今度、ジョイポリ(ジョイポリス)に新しいアトラクションが出来るんだって!」
歩夢「へェ~!そーなんだ!!」
嵐珠「次の休みの日、遊びに行きましょ!嵐珠も行くわよ!」
侑「他のみんなもOKだって!歩夢も行くでしょ?」
歩夢「あ~、アッ・・・う~ん・・・」
侑・嵐珠「ん?」
歩夢「ゴメンね、今はライブに向けてもっと練習にしておきたいから」
侑「そっか・・・ん?」
侑は歩夢の運動靴が汚れているのを見て。
侑「そっかァ!!」
嵐珠「ん?」
(どうして嬉しそうなのかしら?)
歩夢が侑の誘いを断ったのに、侑が笑顔を浮かんでいる嵐珠は不思議に思った。
歩夢は再びステップの練習を再開。
歩夢「ワン・ツー・スリー・フォー」
栞子「歩夢さん、最近特に練習頑張っていますね」
侑「うん、今回のライブも気合い入ってるみたい」
栞子「それは楽しみですね」
侑「うん!」
侑「歩夢が頑張ってる姿、つい見入っちゃうんだよね」
侑「前に向かって進んでるんだなって」
侑「幼馴染として、すっごく嬉しいし、誇らしく思うよ!!」
栞子「その気持ちは分かります」
栞子「私にも誇れる幼馴染がいますから。置いていかれない様にするのが大変です」
侑「あの嵐珠ちゃんだもんねェ!!!」
栞子「はい、あの嵐珠ですから、目が離せません!!!」
嵐珠が試験管で何かを調べているところ。
栞子(駄目ェ~!!)
学食でそばを注文した嵐珠が七味唐辛子を大量に入れたり。
嵐珠(えいっ♡)
嵐珠が栞子を驚かせたり。
栞子(うわァッ!!!)
栞子は溜息しながら。
栞子「しっかり見てないと、何処かで何をしでかすか、分からないですからねェ~」
侑「そういう意味でなんだ・・・」
日が暮れても、歩夢はステップの練習を続いていた。
歩夢「えっと・・・最初の立ち位置がここで・・・」
歩夢「次はこっち・・・それから・・・」
侑は歩夢の練習ぶりを見ていた。
歩夢「な、何?侑ちゃん、なんかずっと今日ずっとこっち見てない?」
侑「エヘヘッ♡」
侑「何でもないよ。歩夢の顔を見てただけ」
歩夢「も~恥ずかしいよォ~そんなの見慣れてるでしょ?」
侑「その筈なんだけどねェ」
侑「スクールアイドルをやってる時の歩夢って、私の知らない顔をするんだよ」
侑「歩夢って、こんなに表情出来るんだなって、初めて気が付くんだ」
侑「だから新鮮だよ。ついつい見つめちゃう」
歩夢「また、そーゆー事言ってェ」
歩夢「エヘッ♡」
歩夢「もう、私先に行くからね。置いてっちゃうよォ?」
侑「待ってよ歩夢ゥ~一緒に帰ろうよォ~」
歩夢「侑ちゃんが変な事言うから」
侑「え~思ってた事言っただけなのにィ」
歩夢「だって急に言われたらビックリするもん」
侑(それに最近は正面よりも、横顔を見る事が増えたなって。それが嬉しいんだ!!!!!)
12話 ピアノとスクールアイドル
雨の日、虹ヶ咲学園の音楽室では。
侑がピアノを弾いていた。因みに曲はせつ菜のCHASE!
何処から、拍手が。
侑「ん?」
何と、あの、優木せつ菜だった。
侑「あ、せつ菜ちゃん!?」
せつ菜「ピアノ、更に上手になりましたね」
侑「ありがとう!少しずつだけどね」
侑「一歩一歩って感じ。難しいけど楽しいよ」
侑「ピアノを弾くのも曲を作るのも」
侑「だから、せつ菜ちゃんには本当に感謝してる!」
せつ菜「エッ!?私は何もしてないですよォ?」
侑「ううん、同好会の皆、スクールアイドルの皆の輝きが私の本当の気持ちを照らしてくれたんだ!!!」
侑「でも、せつ菜ちゃんと出会えたから、あの日のせつ菜ちゃんがスクールアイドルでいてくれたから、私は、今もここにいるんだよ!!!!」
侑「だから、ときめきを教えてくれてありがとう!!せつ菜ちゃん!!!」
せつ菜「侑さん・・・」
せつ菜は照れながら。
せつ菜「も~何と事言うんですかァ~私の大好きが溢れちゃいますよォ~♡」
すると、歩夢が音楽室に来て。
歩夢「ふ、二人で何を話してるのォ?」
侑「あれ?歩夢ゥ、どうしたの?」
歩夢「エッ!?えっとォ・・・そのォ・・・」
彼方も来て。
彼方「侑ちゃんのピアノが聞こえたぞォ~♡」
残りの同好会メンバーも来て。
彼方「お邪魔しま~す♡」
璃奈「私も聴きたい」
愛「愛さんもォ!!」
しずく「うふふっ♡皆さん、ピアノの音に釣られて集まっちゃいました」
ミア「ベイビーちゃんのピアノは分かり易いからねェ」
栞子「はい、とても楽しそうでそれでいい優しい音色です」
侑「そ、そうなのォ?」
嵐珠「嵐珠、侑のピアノ好きよ!!」
かすみ「かすみんも大好きです!!!」
嵐珠「嵐珠の方がァ!!」
かすみ「かすみんの方がァ!!」
エマ「そうだ!侑ちゃんのピアノで歌わせて!!」
果林「いいわね、エマ!」
せつ菜「はい!私も歌いたいです!!」
侑「うん!!!」
侑のピアノの伴奏で合唱。
「キラキラ繋がって」
「虹色があふれる」
「出会えた奇跡は」
「何より宝もの」
「大好きが咲いている」
「僕たちのドリームワールド」
「一緒に叶えよう」
「とびきりの明日へ行こう」
「Love U my friends」
歌い終え。
果林「こういうのもいいわねェ」
愛・璃奈「もー一曲、いこう!!!!!!」
侑「フフッ」
歩夢「ん?どーしたの侑ちゃん?」
侑「ううん。ちょっと思っただけ!」
侑は立って窓の外を眺めながら。
侑「始めて良かったって!!!!!!!!!!」
にじよんあにめーしょん全12話、これで終了です。
感想は・・・こういう癒し系アニメはいいもんです。ニジガクだけでなく、2期かAqoursやLiellaもこういうアニメも出して欲しいですね。
またしても、簡単な感想でしたが、最後までご覧いただきありがとうございました!!!!!