※ネタバレ&下ネタ注意!観ていない人はスクロールしない様に!!
Bパート
恋は紙パックのアップルティーを手に取って、かのんは話し始めた。
かのん「葉月さん、前に言ってたよね?スクールアイドルじゃなきゃ、応援するって。私達の事が嫌いとか意地悪したいって事じゃないんでしょ?理由が知りたいんだ。それが分かれば私達も何か方法がないか、考えられるから」
かのん「葉月さんは受け入れられないのかもしれないけど、スクールアイドルはやっぱり悪いものじゃないって思うから・・・」
恋「別に何もありません。ただ、学校の為にはスクールアイドルは無い方がいい。それがわたくしの考えです」
恋は去っていった。
かのん「学校の為にはって、どういう意味?」
翌日、体育館で全校集会が始まろうとしていた。
「ではここで、初代生徒会長、葉月恋さんからの挨拶です」
恋は一礼して壇上に上がった。
恋「改めまして、この学校の初代生徒会長に任命された葉月恋です。この名誉ある仕事に就く事が出来、光栄であると同時に、身の引き締まる思いです」
恋はポケットから書状を取り出し。
恋「わたくしは、この結ヶ丘女子を地域に根ざし、途切れる事なく続いていく学校にする為に、誠心誠意、努力する所存です。その為に・・・」
恋は言葉を詰まらせて。
館内は騒然となって。
かのん「ん?」
可可「どうしたのでしょう?」
恋は挨拶を続けて。
恋「その為に・・・最初の学園祭は音楽科をメインに行う事と決定しました!!」
可可・千砂都「ええ!!」
全校生徒はその言葉にざわめき始めた。
「どういう事?」
かのん「葉月さん・・・」
恋の表情は真面目だった。
しかし、集会が終わって、普通科の生徒達は恋に対する不満の声が相次いだ。
ヤエ「完全な公約違反だよねェ!!」
ナナミ「そうだよォ、みんな学園祭楽しみにして!クラスの出し物とか考えてたのにィ!!」
ココノがヤエ達の所に来て。
ココノ「隣のクラスが抗議の署名集めるって!!」
ナナミ「おお、協力する!!協力する!!!」
すみれ「クークックックックッ・・・抗議より手っ取り早い方法があるわ!!・・・リコールよォ!!!!!!」
ナナミ「リコール?」
すみれ「そう!成立すれば公約違反で現生徒会長は解任!そして、やり直しの選挙の末に、この私が・・・」
可可がすみれの前に出て。
可可「かのんが生徒会長にィ!!!!!」
すみれ「ギャラァ?」
ココノ「かのんちゃん立候補するのォ?」
かのん「私!?ええ!?」
ヤエ「応援するよ!」
ココノ「私達、かのんちゃんがいいんじゃないかって話してたんだ!」
ナナミ「うん!うん!」
かのん「いや、ないないない!そんな話、全然ない!!」
と否定。
かのん「ほら私なんて全然目立たないし・・・」
すみれ「アンタァ、それ嫌われるタイプよォ」
かのん「へッ!?」
かのん「いや、違う違う違う違う!!そういうんじゃなくて~!!」
部室で。
千砂都「でも、本当にその位にしないと駄目かもしれない」
可可「デスデス、公約を破る位ですから、ほっておいたらスクールアイドルも禁止って言ってくるに違いないデス」
かのん「う~ん、確かにそんな気もするけど・・・それにしても何か理由がある気がするんだよね・・・」
千砂都「でも、昨日聞いても教えてくれなかったんでしょ?」
かのん「それは・・・」
恋は下校し、4人は恋を追った。
すみれ「それで尾行!?」
かのん「仕方ないでしょ!音楽科の子達も、葉月さんの事は殆ど分からないって言ってたし」
可可「殺るなら徹底的デスゥ!!!」
かのん・すみれ・千砂都「え!」
4人は恋の尾行を開始した。恋は歩を止めて後ろを振り向いた。すると4人の姿はなかった。
恋は気のせいかな思い、歩き始めた。
かのん「あぶなッ!」
千砂都「流石、葉月さん。音楽科でもいつもきちんとしてて、周りに注意を払ってるから・・・」
可可「気配を察知する能力という事デスカァ?」
かのん「となると・・・すみれちゃん!」
すみれ「え?」
すみれ「ギャラ?」
すみれは頭にピンクの帽子、胸元には黒いリボン、目にグラサンをつけて、子供用のワンピースを着て変装した。
すみれ「不本意なんですがァ・・・」
「う〇ちだァ~!」
「う〇ちィ~!!」
すみれ「五月蝿いィ!!!!!」
※にこっち(矢澤にこ)を思い出すw(ラブライブ アニメ1期5話にて)
すみれは恋に接近した。
恋「ん?」
すみれ「はうわァッ!!!」
すみれはもしかして変装がバレたのか体中カチカチになっていた。しかし、恋は気のせいだったのか、怪しまれなかった。信号が青になって恋は歩き始めた。
すみれ「ぶはァ~」
かのん「さっすがすみれちゃん!」
千砂都「全然気付かれてなかったねェ!」
すみれ「褒めないで。傷つくから」
可可「かのん!!」
かのん「あっ!行こう」
4人は引き続き恋の尾行を再開。
そして恋は自宅に帰宅した。それは豪華な家だった。4人は恋の家の前に着いた。
かのん「ここに入っていったけど」
表札にはローマ字で「HAZUKI」と彫っていた。
千砂都「ここが・・・」
可可「葉月さんの家!?」
すみれ「お金持ちだろうとは思ってたけど、想像の銀河上ね・・・」
可可「とりあえず、呼び出しましょう」
可可はインターホンを押そうとした。
かのん「待って!」
千砂都「もう少し、探り入れてからの方が」
可可「尾行までしてここに来たのは、葉月さんの事を知りたいからではないのデスカ?」
かのん「う・・・」
インターホンの方から音声が。
「どちらさまですか?」
かのん「うわっ!あ、いや、えっと~」
可可「私達、結ヶ丘女子の生徒なのですが・・・」
すみれ「恋さんとお話ししに来ました」
すると門が自動的に開いた。
「あっ!」
4人は家内に入り。
「どうぞ」
家政婦のサヤ(CV・花澤香菜)が4人に紅茶を置いた。
かのん「ありがとうございます」
サヤ「今、お嬢さまを呼んで参りますので、ごゆっくりお寛(くつろ)ぎ下さい」
かのん「はい!」
サヤが部屋を出て、かのんが慌て始めた。
かのん「どうしよう!約束も何もしてないのにィ!!」
千砂都「尾行してきたからね」
かのん「うわ~!葉月さんに何て言えば分かってくれるかなァ・・・」
千砂都「あっ、美味しい」
すみれ「いきなり怒るんじゃないのォ?話す事はありません、帰りなさいったら帰りなさい的な」
かのん「そうなるよね~」
かのんの右手には赤いボールが置いてあって、かのんはボールを拾った。
可可「それにしても立派なお家デスネ」
可可の隣には白い大きな犬(CV・麦穂あんな)の置物らしきものが置いてあって、首には青いスカーフを巻いていた。
可可「見てクダサイ!大きなぬいぐるみデスゥ!!!」
すみれ「ぬいぐるみ?剥製じゃないのォ?」
可可「こんな大きな犬、いるわけないじゃないデスカァ。わあ~暖か~い♡」
すみれ「暖かい?」
すみれ「・・・あ。ホントだあ~♡それに、トクン、トクンって」
可可「何、言ってるのデスカァ。また適当な事ばかり言って~♡」
「わん!!!」
犬は吠えた。
すみれ「え!?」
可可「おっ」
犬は荒い息遣いして
すみれ「ほ・・・」
可可「ほ・・・」
「本物だァッ!!!!!!!!!!!!!!!」
4人は逃げ始めたが、犬も4人を追い始めた。
すみれ「何なのォ!?あのデタラメな犬はァ!?」
かのん「知らないよォ!!」
可可「遺伝子組み換えデスカァ!?あるいは巨大化改造ゥ!!」
千砂都はスマートフォンで検索し、追われている犬を検索していたのだ。
千砂都「あった!ホントにいる犬だって」
かのん「あんなにおっきいのがァ!?」
すみれ「とにかく早く誰かに助けをォ!!!」
4人がくまなく部屋を開けたが、誰もいなかった。
「誰かァ~!!!!!!」
かのん達が悲鳴を上げているのもお構いなしに、犬は執拗にかのん達を追った。
かのん「誰もいないよ!!」
千砂都「どーなってるのォ?」
可可が遅れ始めた。
可可「もう、駄目デスゥ・・・」
かのん「可可ちゃん!あっ!」
かのんは右手に持っている赤いボールに気付き、ボールを投げて犬はボールの後を追う様にUターンした。
すみれ「今のうちにこの中に!」
可可「かたじけないデス・・・」
何とか犬から逃げ切ったが、かなり走ったのかまだ息が荒れている4人。
千砂都「ういっすゥ~」
可可「ハァ、ハァ、ハァ」
すみれ「何なのここは!」
千砂都「こんな大きい家なのに誰もいないんなんて・・・」
かのん「ちょっと変だよねェ・・・」
かのんの前には卒業アルバムを見つけた。
かのんは卒業アルバムをめくってみたら。
それは、制服や校舎を見ると結ヶ丘と似ていて、学校生活の思い出が一枚一枚込められていた。
かのん「これ・・・あ?」
千砂都「かのんちゃん」
千砂都は額縁付きの一枚の大きな写真を見つけた。
千砂都「卒業写真かな」
可可「結ヶ丘っぽいですけど・・・」
すみれ「それにしては随分古くない?」
すると部屋の外から。
「いけません!」
かのん・千砂都「ん?」
それは恋とサヤの会話だった。
4人がドアをこっそり開けて二人の会話を聞いた。
恋「本当に今までありがとう。この御恩は一生忘れません!!」
恋が持っているのは現金が入った封筒らしいが、サヤは受け取りを拒否する。
サヤ「いいえ、受け取れません!!」
恋「お願い!来月からはあなたを雇っておけるお金もないのです」
サヤ「必要ありません!!私はこの葉月家に仕えているだけで・・・」
恋「そういう訳にはいきません。あなたの様な人をただ働きさせたら、それこそ亡くなったお母さまに怒られてしまいます」
と恋は封筒をサヤに渡した。
サヤ「しかし、それではお嬢さまは本当に独りきりに・・・」
恋「平気ですよ」
するとさっきまでかのん達を追いかけた犬が二人の所に。
口にはかのんが投げたボールを銜(くわ)えていた。
恋「わたくしにはチビがいますから」
すみれ「チビィ?あれがァ?」
可可「シッ!」
恋はチビが銜えているボールを取り出して。
恋「あなたがここに来たのは、まだチビが産まれたばかりの頃でしたよね。あの頃はお父さまがいて、お母さまも元気で、皆、仲が良くて家の中はいつも賑やかで・・・」
サヤ「お嬢さま・・・」
恋「悲観しているのではありませんよ。わたくしにはまだ、お母さまが遺してくれた、結ヶ丘がありますから」
チビはかのん達に気づいて吠えた。
チビ「わん!!!」
恋「チビ?」
かのん「いっ!!!」
するとチビはかのん達の方へ向かった!
かのん「アハハハッ!!」
すみれ「うわあああァ!!!」
恋「誰・・・え?」
かのん「アハハハ!ハハ!!ハハハ!!!」
チビはかのんが気に入ったのか舐め始めた。
かのん「そこォ!そこは駄目だよォ!!アハハッ!!」
すみれ「うううう~!!」
恋「あなた達・・・」
かのん「こらァ!!くすぐったいって!アハハッ!!!」
サヤ「チビ、Come」
チビ「わん」
チビはサヤの所に来て。
サヤ「Sit」
チビ「わん」
サヤ「Stay」
サヤに相当躾けられたのかチビはおとなしく正座した。
恋「聞いていたのですか?」
かのん「一人ってどういう事?お金がないって・・・!!」
そして、恋の口から衝撃的な言葉が!
恋「そのままの意味です。この家に残っているのは、わたくし一人。お金もありません!!このままでは学校を運営していく事も!!!」
かのん「えっ・・・」
恋「母が遺した学校を続ける為には、わたくしが頑張るしかないのです!!!」
かのん「葉月さん・・・」
今回はここまでですが、選挙は・・・案の定ですねェ・・・。
それより恋ちゃんのお母さん、葉月花さんが若くして他界されたのは衝撃的でした。
じゃあ、お父さんはどうしたんだと思ってしまいますが、ラブライブの世界には男性キャラは登場しないので、行方不明扱いかな?学園祭で音楽科メインで開催するというのは、生徒数が少なくて、学校運営を存続させる為、苦渋の決断をしたんだと思います。
次回は「結ばれる想い」ですが、恋ちゃんがスクールアイドルを嫌う理由や結女の前身、神宮音楽学校や葉月家の過去が明らかになるかと思います。次回予告に映っていた鍵が気になります。実はアニメ観た日、次回が気になって気になって眠れず、寝不足でしたw
最後は恒例の「リエラのうた」
タイトル「message」歌詞 歌・かのん
嬉しかった夜の景色 ずっと忘れないでいて
花のように咲く街あかり 木々は風に歌う
険しい坂ものぼってゆこう
やさしい星の瞬きが ある日雲の覆われて
さびしくても 涙あがったら
夢の虹 架かるのさ なにもこわくない
願うよ いま