※ネタバレ!観ていない人はスクロールしない様に!!
まずは恒例のラブライブスーパースター
担当・可可
可可「憧れのサニーパッションからのお誘いで、神津島のライブに参加する事になった可可達」
可可「一方、千砂都さんはダンス大会へ!」
千砂都「よし!」
恋「退ィ・・・!?」
千砂都「始めたのはね、かのんちゃんが切っ掛け」
千砂都「今日ここでかのんちゃんの出来ない事を、出来る自分になるんだって!!」
可可「千砂都さんはダンス大会で見事優勝!!!そしてライブも大成功!!!!晴れてスクールアイドルの一員となったのデス!!!!」
「アハハハッ!!!!!!」
アバン
一匹の子犬が吠えながらボールで遊んでいた。
犬「クゥン キャワン クゥン クゥ・・・」
一人の女の子が犬を抱いてきた。少女時代の葉月恋だ。
恋「フフ、フフッ」
恋の隣にいる女性は何か閲覧している様だ。
太陽の光で素顔を見る事を出来ないが、笑みを浮かんでいるのが確かだった。
彼女は何か喋っているか肉声を聞く事ができなかった。
そして現在。恋は結ヶ丘の廊下にある掲示板でチラシらしきものを画鋲で貼っていた。恋は隣にある用紙を取り出して去って行った。
それは生徒会発足のお知らせというプリントだった。
Aパート
今日から新学期で、かのんと可可は結女に向かっていた。
可可「ううう~」
かのん「お疲れだねえェ~」
可可「島(神津島)から戻って、すぐ新学期は堪(こた)えるデスゥ・・・」
かのん「可可ちゃん、ステージ作りとか、色々頑張ってくれてたもんね。ありがとう」
可可「かのん・・・」
「シャキッとしなさい!!!!」
かのん「ん?」
可可「あ!・・・うん?」
かのん「ちぃちゃん?」
可可「何か違和感がァ・・・」
千砂都「これからは前よりも、みっちりダンスの練習するんだから!!」
かのん・可可「あっ!」
千砂都「疲れてる場合じゃ・・・」
かのん・可可「ああああ!」
千砂都「ないよォ!!!!ういっすゥ~!!!!!」
それは千砂都が普通科の制服姿だった。
千砂都「どう?普通科の服!フフッ♡」
これにはかのんと可可もビックリ!!
かのん・可可「えええええええェェェ!!!!!!!」
3人は結ヶ丘に向かいながら。
千砂都「本当は退学して、普通科を受け直そうと思ったんだけど、理事長先生が転科を許可してくれるって」
かのん「でも、どうして・・・」
千砂都「これからはかのんちゃん達と同じ目標に向かって頑張りたいと思って」
かのん「それで・・・」
千砂都「内緒にしててゴメンね」
可可「愛デスゥ」
かのん・千砂都「え?」
可可は中国語で喋り始めた。
可可「感動しマシタァ~!」
千砂都「そんな大した事じゃないけど・・・」
かのん「じゃあ、授業始まる前に、クラスのみんなに紹介しないとね、・・・ん」
3人は校舎に入って、掲示板の前で生徒が集まっていた。
ナナミ「わあ・・・」
可可「何デスカァ?」
ナナミ「あっ、かのんちゃん」
ヤエ「見て、これ」
生徒達が見ていたのは「生徒会発足のお知らせ」プリントだった。
かのん「生徒会?」
可可「延期になっていた本校の初年度生徒会を・・・発足ゥ~!?」
ココノ「そうなの。とりあえず、生徒会長の希望者を募って複数いる場合は選挙をして」
ココノの隣にいる千砂都はココノに挨拶。
千砂都「エヘヘ。お、おはよ~♡」
ココノ「え?え!?」
かのん「そうなんだ。今日からちぃちゃんが・・・」
可可「かのん、生徒会デスゥ!!」
かのん「そ、そうだねェ・・・」
ココノ「千砂都ちゃん、普通科に!?」
かのん「そうだよ、えっとォ~」
可可「生徒会選挙デスゥ!!!」
ココノ「何で、何でェ!?」
可可「選挙デスゥ~」
かのん「う~いろいろ渋滞してる!!」
教室で
ナナミ「じゃあ、千砂都ちゃんもスクールアイドルに?」
千砂都「うん、やろうかなって」
そこで可可がかのんの所に。
可可「出来マシタァ!」
かのん「ん?」
可可持っているのは「しぶやかのん」という文字で書いてある選挙襷(たすき)であった。
かのん「何で平仮名ァ?」
可可「調べてみたら、名前を平仮名にするのは、日本の選挙の基本と書いてありましたので!」
かのん「選挙って?」
可可「まさか、かのん忘れたのデスカァ!?今さっき見たばかりデスヨォ!!!」
それは生徒会選挙の立候補届出用紙で「澁谷かのん」と書かれていた。
かのん「それは覚えてる。何で私の名前が書いてあるの?」
可可「勿論、かのんが立候補するからデスゥ!」
かのん「あ~」
可可「アカウントも作りましたので、立候補にあたっての動画を撮影シマス」
かのん「い~」
可可「さあ、この襷を・・・」
かのん「うえおォ~!」
かのんは逃げ始めた。
可可「かの~ん!」
かのんは部室に逃げ込んで。
可可「かのん!かのん!!開けてクダサ~イィ~!!!!」
可可は部室の扉を力ずく開けようとしたが、かのんは抵抗し。
かのん「嫌だァ!!!絶対に出ない!!!!」
千砂都「かのんちゃん」
千砂都は襷を持ちながら。
千砂都「とりあえず話そォ?話せば分かるから」
かのん「ちぃちゃんも賛成なのォ!?」
千砂都「賛成というか・・・」
かのん「いいィ~」
可可「スクールアイドルの為デスゥ!!!!!今、立候補を表明しているのは恋という人だけデスゥ!!!!あの人が生徒会長になったら、スクールアイドルはいよいよマズイですゥ~!!!!!!」
千砂都「それに生徒会長は、普通科の生徒がなった方がいいって声も多いんだよォ?」
かのん「だったら、ちぃちゃんか可可ちゃんが立候補してもいいでしょォ!!!!」
「しょうがないわねったらしょうがないわねェ、フッ、フッ、フッ、フッ・・・」
千砂都「あ・・・」
それは平安名すみれが腕を組みながら不敵に笑っていた。
すみれ「ショウビジネスの世界に生きてきたこの私がその力を発揮して・・・」
だが可可と千砂都は完全にすみれをシカトして。
可可「かのん、お願いシマス!!!」
千砂都「かのんちゃん!!!!」
かのん「嫌だァ~!!!!!!!」
すみれ「ギャラクシィ!!」
すみれ「スクールアイドルを続ける身としてこの平安名すみれが・・・」
可可「ん~かの~ん!!!!」
すみれ「見なさいィ!!」
可可「どちらしゃまデスカァ?」
すみれ「知ってるでしょォ!!」
千砂都「あれ?え~と・・・す・・・す・・・ナントカサン?」
すみれ「すみれったら、すみれよォ!!!!!!!!」
千砂都「アハハ・・・」
すみれ「す・み・れェ!!!!!!!!メンバーの名前忘れてどーするのォ!!!!」
千砂都「すみません、新入りなものでェ~」
可可の顔は不愉快な表情だった。
すみれ「まぁいいわ。生徒会長選挙を聞いて、正直それ程、気は進まないけれど」
可可「なら、結構デスゥ。間に合ってマス。おととい来やがれェ、身の程、弁(わきま)えろデスゥ!!!」
すみれ「何さらっと酷い事言って・・・」
突然、かのんが部室から出て。
かのん「すみれちゃん!」
すみれ「ええ?」
かのん「ありがとう!!全力で応援するから!!」
すみれ「ええっ!!」
可可・千砂都「えええェェェ~」
すみれ「『え~』って言うなァ!!!!!」
一方、恋の方は。三人の音楽科の生徒との会話で。
恋「立候補?」
「何か普通科で一人いるんだって」
恋「そう」
「選挙になっちゃうけど大丈夫かなァ」
「普通科の方が多いし・・・」
恋「仕方ないです。それに必ずしも普通科の生徒が普通科の候補者を応援するとは限りません。頑張るしかないです」
「あ、そうだね」
「うん、頑張ってね」
「もし手伝う事があったら言ってね」
恋「ありがとうございます」
「じゃあねェ~」
三人は去って、恋はロッカーで立候補届出用紙を眺めていた。恋は理事長室に行って、理事長はため息をついた。
理事長「ハァ・・・本当に立候補するのですか?」
恋「はい!」
かのん達は立候補者、すみれのPVの制作中だった。
すみれ「生徒会長候補、平安名すみれ!!」
すみれ「合言葉は結ヶ丘ァ・・・ギャラクシィー!!!!!」
すると生徒がカメラの中に入ってしまい。
「ああっ!あっ、待て~!!」
可可「OKデ~スゥ♡」
可可はふて腐った顔でカメラを撮っていた。
すみれ「いい訳ないでしょォ!!何、そのテンションの低さはァ!もっと本気でやりなさいったらやりなさいよォ!!!!!ショウビジネスの世界で生きてきた・・・」
可可「矢張り、可可は・・・かのんが・・・」
すみれ「この私が力をもってすれば・・・」
丁度、千砂都が戻ってきて。
千砂都「かのんちゃ~ん」
かのん「あっ、どうだった?」
千砂都「今、立候補が締め切られて、正式に葉月さんとすみれちゃんの二人で争う事になったよ!!」
すみれ「フフフッ、つまり葉月恋を倒せば、この学校の頂点に立てるという訳ねェ」
かのん「とはいっても葉月さん、この学校の創立者の娘っていうし・・・」
可可「勝てる訳がないデスゥ」
すみれ「味方が諦めてどーするゥ!!!!!!」
千砂都「あっ、でも葉月さんも盤石ってわけじゃないらしいよ。実際音楽科ではクラス委員でみんなをまとめてるし、人気があるんだけど、普通科をちょっと下に見てるんじゃないかって、噂もあって・・・」
かのん「そうなんだ」
すみれ「それよォ!!」
すみれ「普通科の生徒は、音楽科の3倍!!その票をこっちに持ってこれれば・・・イッヒッヒッヒッヒッ・・・」
結ヶ丘女子の全生徒数(一学年)は121人。そのうち普通科は90人、音楽科は31人で、すみれは普通科全員、すみれに投票してくれるだろうと思っていたのだ。しかし、4人は掲示板で選挙ポスターを見て、かのんは恋の公約を読み。
かのん「『わたくし葉月恋は、普通科と音楽科が手を取り合う学校を目指し、この秋の学園祭を共に盛り上がっていく事を、約束します』」
※恋ちゃんとすみれちゃんの選挙ポスター、グッズ化してほしい・・・
因みに選挙ポスターは初期のキービジュアルから再利用。
3人の普通科の生徒が、かのん達の後ろを素通りして
「葉月さんって、音楽科の事ばかり考えてるって噂だったけど・・・」
「結構、私達の事も考えてくれてるんだね」
「そうそう」
千砂都「先手、打たれちゃったね」
可可「これで終わりデス。勝てるわけありマセン」
可可「そして、スクールアイドルは・・・」
可可の妄想
可可は黒いコート、黒いスーツ、黒いシルクハット姿でドアをノックした。
ドアの開口からかのんが合言葉を求めて。
かのん「クー」
可可「カー」
可可はアジトに入って、かのん達も可可と同じ服装していた。
可可「大丈夫デス。尾けられてマセン」
かのん「よし、じゃあ今日は歌のレッスンを・・・」
突然、外から明かりが。
4人「アッ!!」
それは軍服姿の恋と彼女を護衛する親衛隊だった。
恋「やっと見つけましたよォ♡スクールアイドルゥ♡」
恋「校則第10条325項、結ヶ丘におけるスクールアイドル活動はこの一切禁止する!!!!ひっ捕らえなさい!!!!!!!!!!」
かのん・千砂都・すみれ「!!!!!!!!」
可可「しまったデスゥゥゥゥ!!!!!!!!!!!」
妄想は終わり。
かのん「そこまではないと思うけどォ・・・」
※因みに可可の妄想の元ネタはコレ。
可可「いいえ、あの人なら殺りマスゥ!!あの目は、スクールアイドルを憎んでいる目デスゥ!!!」
千砂都「でもどうしてあそこまでスクールアイドルを毛嫌いするんだろう」
かのん「ちぃちゃんも分からないの?」
千砂都「うん、音楽科では殆ど、その話した事もないし」
すみれ「矢張り、選挙で勝つしかないわ!!」
千砂都「でも、どうやって」
すみれ「大丈夫!!!!」
絶望的な状況にすみれは起死回生の名案が浮かんだ。
※すみれちゃん、選挙戦なのに達磨の目の両方につけちゃ、駄目でしょ?
その名案とは、たこ焼きサービスを始めた。
かのん「ど、どうぞォ~」
かのん「本日は皆様へのご挨拶も兼ねまして、たこ焼きをサービスしちゃいま~す♡」
たこ焼きを包んだパックにはすみれの選挙チラシも付いていた。
「うわ~」
「ありがとう~」
すみれ「フフッ、見なさい。効果抜群ねェ♡」
すみれ「平安名すみれで~す♡ギャラクシーな一票を!!!」
キッチンカーでたこ焼きを作っている可可と千砂都は。
可可「でも、これはよろしくないのでは?」
可可は疑問を抱く。
千砂都「どうだろう・・・ギリギリセーフ?」
そこで、理事長が登場し。
理事長「アウトですゥ!」
可可・千砂都「ヒッ!!!!」
理事長もたこ焼きをほおばっていた。
※ちょっ理事長はんw
初代生徒会長の座を争ったすみれと恋の一騎打ちの結果は、
恋は101票、すみれはマイナス20票で恋の完勝であった。
その結果を目の当たりにしたすみれは。
すみれ「ざ、ざ、惨敗ィ!!!!!」
すみれ「何でったら、何でェ~!?」
可可「当然デスネェ!!」
すみれ「じゃかましいィ!!!!!」
すみれ「うう~うわあああァァァ~!!!!!!!!!!」
とむせび泣くすみれ。
かのん「ていうか、何でマイナスゥ?」
千砂都「それはたこ焼きの件のペナルティーがあるから・・・」
可可「まァ、それがなくても、結果は変わりマセンけどねェ。だから可可は最初から、かのんがいいと言っていたのデスゥ!!!」
かのん「でも、やっぱり葉月さんが生徒会長で良かった様な気がする」
千砂都「私も・・・」
すみれ「アンタ達ィ・・・!」
かのん「いや、すみれちゃんが駄目ってわけじゃないんだよ?ただ、学校全体の事を考えたり、色々決めていったりしなきゃ、いけない事を考えると・・・」
可可「デスガ、スクールアイドルは・・・」
千砂都「そこだよね・・・」
かのん「話してみる」
可可「聞いてくれるデショウカ・・・」
かのん「分からないけど、でも、きっと何か理由がある気がするんだ」
一方、恋の方は理事長室で。
理事長「どうするつもりですか?」
恋「その前に、来年の入学希望者の数を教えて下さい」
恋「生徒会長として・・・いえ『創立者』の娘として・・・知る権利があります」
恋「失礼しました」
恋は理事長室を出た。すると、廊下でかのんが恋を待っていた。
恋「あなたは・・・」
かのん「ちょっといいかな?」
かのん左手には「いちごみるく」、右手には「アップルティー」の紙パックのドリンクだった。
ー2につづく。