日曜日 ボートで。
果南「音ノ木坂から来た転校生?」
千歌「そうなんだよ!!あのµ‘sのォ!!!」
梨子「そんなに有名なの?」
果南「ふーん、知らないんだァ」
千歌、梨子、曜は海に潜った。
梨子「イメージ?」
果南「水中では、人間の耳には音は届きにくいからね。ただ、景色はこことは大違い!見えてるものからイメージする事は出来ると思う」
梨子「想像力を働かせるって事ですか?」
果南「まァ、そういう事ね!出来る?」
梨子「やってみます・・・」
3人は一旦、ボートに戻って。
曜「ダメ?」
梨子「残念だけど・・・」
千歌「イメージか・・・確かに難しいよね」
梨子「簡単じゃないわ、景色は真っ暗だし・・・」
曜「真っ暗?」
千歌「そっか、分かった!もう一回いい?」
3人はもう一度海に潜った。3人は泳いで。
梨子の脳裏にはピアノ発表会の事を思い出して、演奏をしたが梨子はピアノ弾くのをやめてしまったのを思い出した。
その時、上から陽光が射してきて千歌と曜は挙手のジェスチャーして、梨子の腕が勝手にピアノを弾くジェスチャーをした。
引き返した3人。
千歌「聞こえた?」
梨子「うん!!」
千歌「私も聞こえた気がする!!!」
曜「ホント!!!私も!!!!」
3人は揃って大笑いをした。
翌日、浦の星女学院。
千歌「えっ、嘘!?」
曜「ホントに!?」
梨子「え!!」
千歌「ありがとう・・・ありがとうォ!!!!」
千歌が感激のあまり梨子に抱きつこうとしたが、梨子は避けた。
梨子「待って、勘違いしてない?」
千歌「え?」
梨子「私は曲作りを手伝うって言ったのよ。スクールアイドルにはならない!」
千歌「ええええェェェ!!!」
梨子「そんな時間はないの!!」
千歌「そっかァ・・・」
曜「無理は言えないよ」
千歌「そうだね・・・」
梨子「じゃ、詞をちょうだい♡」
千歌「詞?」
千歌は教室のドアを開いて
千歌「詞?」
次に千歌は教室の窓を開けて。
千歌「詞?」
今度は千歌は自分の鞄を開けて、中身はみかん2個入っていた。
千歌「詞!」
千歌はどうやら「詞」の意味を知らない様だ。千歌は梨子に近づきながら。
千歌「詞って何~」
曜も梨子に近づいて。
曜「多分~歌の歌詞の事だと思う~」
ようちか「歌詞?」
3人は千歌の家である旅館の十千万に着いた。
梨子「あれ?ここ旅館でしょ?」
千歌「そうだよ」
曜「ここなら時間気にせずに考えられるから、バス停近いし帰りも楽だしねェ~」
すると玄関の所には愛犬のしいたけが息を荒らしていた。
志満「いらっしゃい!あら曜ちゃん、相変わらず可愛いわね~♡」
曜「えへへへ・・・」
志満「そちらは千歌ちゃんが言ってた娘?」
千歌「そうだよ、志満姉ちゃんだよォ!」
梨子「! 桜内梨子です」
志満「よろしく~」
梨子はしいたけが気になって顔を向いて、しいたけは息を荒らしている。
志満「美人さんねェ~♡」
千歌「そうなんだよォ~流石、東京から来たってカンジでしょ~」
志満「ホントに~何にもないところだけど、くつろいでいってね♡」
その時、美渡がプリンを食べながら来て、
美渡「志満姉ェ~」
千歌「美渡姉ェ・・・そのプリン・・・もしかして・・・」
美渡は逃げ出した。
千歌「待て!!私のプリーン!!!!」
そして、しいたけは吠えて、梨子は怯えながら館内に入った。
千歌の部屋では千歌が伊勢エビのぬいぐるみを抱きながら愚痴った。
千歌「ひど過ぎるよ!!!志満姉ェが東京で買ってきてくれた限定プリンなのにィ!!!そう思わない?」
梨子「それより作詞を・・・」
そして梨子の後ろから襖の開く音がして、美渡だった。
美渡「いつまでも取っとく方が悪いんですゥ~♡」
とアッカンベー。
千歌「五月蝿いィ!!!!!」
と千歌の抱いている伊勢エビのぬいぐるみを美渡にめがけて投げたが、
そして梨子の顔に命中!
美渡「甘いわァ!!!」
それに対し美渡は浮き輪で反撃。美渡が投げた浮き輪は梨子の首に入った。
曜「うわ~」
美渡「ヤバッ!!!!」
梨子は起立し、梨子は怒りを我慢しながら美渡の所へ向かった。
梨子「失礼します!」
と梨子は襖を閉めた。
梨子「さあ、始めるわよ!!」
しかし、千歌と曜は梨子の言葉を無視して会話していた。
千歌「曜ちゃん、もしかしてスマホ変えた?」
曜「うん、進級祝い♡」
千歌「いいな~♡」
梨子は四股を踏んで、揺れを感じた一階にある喫茶店にいる美渡は恐れて。
美渡「行くぞしいたけ!!!」
しいたけは美渡の後についていった。
千歌の部屋では、梨子はすぐにキレそうな表情で。
梨子「は・じ・め・る・わ・よ♡」
千歌「は、はい」
ようやく作詞作りを始めた3人だが、全然進んでいなかった。
千歌「あ~」
梨子「やっぱり、恋の歌は無理なんじゃない?」
千歌「嫌だ、µ‘sのスノハレみたいなの作るの!」
梨子「そうは言っても、恋愛経験ないんでしょ?」
千歌「何で決めつけるの?」
梨子「あるのォ?」
千歌「・・・ないけど・・・」
梨子「やっぱりィ・・・それじゃ無理よ」
千歌「でも、ていう事はµ‘sの誰かがこの曲を作る時、恋愛してたって事?ちょっと調べてみる!」
千歌はノートパソコンで検索し始めた。
梨子「何でそんな話になってんの?作詞でしょ?」
千歌「でも、気になるし!!!」
梨子「・・・」
曜「千歌ちゃん、スクールアイドルに恋してるからね」
梨子「本当に・・・!」
曜「!」
千歌「何?」
梨子「今の話、聞いてなかった?」
曜「スクールアイドルにドキドキする気持ちとか、大好きって感覚とか」
梨子「それなら書ける気がしない?」
千歌「!!」
どうやら千歌は閃いた様だ。
千歌「書ける!!それならいくらでも書けるよ!!!」
千歌はシャープペンシルを手に取りノートに書き始めた。
千歌「えっと、まず輝いているところでしょ?それから・・・」
千歌は捗った。
梨子は幼少時代にピアノを弾いている頃の自分を脳裏に浮かび始めた。
先生(梨子ちゃん、とっても上手ね!)
梨子(だって、ピアノ弾いてると空を飛んでるみたいなの!!!自分がキラキラになるの!!!!お星さまみたいに!!!!!)
千歌は作詞を書き終えて梨子に渡した。
千歌「はい!」
梨子「もう出来たの?」
千歌「参考だよ!私その曲みたいの作りたいんだ」
梨子「ユメノトビラ?」
千歌「私ね、それを聴いてね、スクールアイドルやりたいってµ`sみたいになりたいって本気で思ったの!!!」
梨子「µ‘sみたいに?」
千歌「頑張って努力して、力を合わせて、奇跡を起こして、私でもできるんじゃないかって!!!!今の私から変われるんじゃないかなってそう思ったの!!!」
梨子「本当に好きなのね・・・」
千歌「うん♡大好きだよ!!!!」
その夜、梨子は暗い部屋でスマートフォンを操作していた。
それは動画サイトで「ユメノトビラ」を検索し、指でスクロールしていた。
梨子は千歌と出会った時の事を思い出して。
千歌(みんな、私と同じ様な、どこにでもいる普通の高校生なのに、キラキラしてた!スクールアイドルってこんなにもキラキラ輝けるんだって!!!!)
梨子はピアノの所に足を運んで、ピアノの戸を開けた。梨子はピアノ発表会のとき弾けなかった時を頭を浮かんだ。
梨子は躊躇ってピアノの戸を閉じ、観客に対して一礼した。せっかく来てくれた観客に申し訳ないの礼だろう。それ以降ピアノを弾けなかった梨子が何と演奏を始め「ユメノトビラ」を歌い始めた。
梨子「ユメノトビラ ずっと探し続けた 君と僕との つながりを探してた」
すると隣の家から風呂上がりの千歌の姿が!
そして千歌は手を振った。
梨子「高海さん?」
千歌「梨子ちゃん!!そこ梨子ちゃんの部屋なんだ!!!」
梨子「そっか、引っ越したばかりで全然気づかなくて・・・」
千歌「今の『ユメノトビラ』だよね!?梨子ちゃん、歌ってたよね!!!!」
梨子「いや・・・それは・・・」
千歌「ユメノトビラ、ずっと探し続けていた!!」
梨子「そうね・・・」
千歌「その歌、私大好きなんだ!!!第2回ラブライブの・・・」
梨子「高海さん!」
千歌「えっ?」
梨子「私・・・どうしたらいいんだろう?何やっても楽しくなくて・・・変われなくて・・・」
千歌「梨子ちゃん・・・やってみない?スクールアイドル?」
千歌は梨子に手を差し伸べた。
梨子「ダメよ。このままピアノ諦める訳には」
千歌「やってみて、笑顔になれたら、変わればまた弾けばいい。諦める事ないよ!」
梨子「失礼だよ!本気でやろうと高海さんにそんな気持ちで・・・そんなの失礼だよ!」
千歌「梨子ちゃんの力になれるなら・・・私は嬉しい。皆を笑顔にするのがスクールアイドルだもん!!」
風が来て千歌の頭に巻いてあるタオルを落としてしまった。
梨子「千歌ちゃん!!!!」
千歌「それって、とっても素敵な事だよ・・・!!!」
梨子も手を差し伸べた。だが手が届かなった。
梨子「流石に届かないね・・・」
千歌「待って!!ダメェ!!!!!!!」
二人は少し近づけようとしてそして、双方中指を触れた。
千歌、梨子は繋いだ事に嬉しいのか笑顔が浮かんだ。
以上で終わりますが、あれから5年なんて早いもんです。
Aqoursがいつまでも続けて欲しいですね。