今日はラブライブサンシャインのアニメ(1期)が放送されて5周年という記念すべき日なので2話の「転校生をつかまえろ!」をフィルムコミック化にしてみました。
※前回のラブライブサンシャインは以前書いたので省きます。
アバン
とあるピアノ発表会。
拍手で迎えられ、梨子は一礼して、ピアノに向かって着席した。
梨子は演奏を始めるが、緊張しているのか手が震えて、ピアノを弾くのを躊躇う。
客がざわめき始めた。そして今、梨子はピアノを弾こうとしたがやめてしまった。梨子は部屋を出てベランダに向かって隣の家を眺めていた。
Aパート
浦の星女学園で梨子は千歌の申し出を受けて
梨子「・・・ごめんなさい」
千歌「だからね、スクールアイドルっていうのは・・・」
梨子は無言のまま去っていった。
千歌「ああ・・・」
休憩室でも
梨子「ごめんなさい・・・」
千歌はスマートフォンでµ‘sの画像を梨子に見せながら。
千歌「学校を救ったり出来たりもして、すっごく素敵で!!」
梨子は飲んでいるあんこの入っている空き缶で机に台パンした。
梨子は不機嫌そうに千歌の所から去った。
千歌「うう~」
体育の授業でも。
千歌「どうしても作曲できる人が必要で!!」
梨子「ごめんなさ~い!!!」
千歌「まっ・・・」
千歌は足を躓いて転んでしまった。
それを見た曜とよいつむ(よしみ、いつき、むつ)は。
むつ(CV:芹澤優)「何アレェ?」
曜「へへへ・・・」
中庭では千歌と曜はダンスステップの練習をしながら。
千歌「ワン、ツ、ワン、ツ・・・」
曜「また駄目だったの?」
千歌「うん、でもあと一歩、あと一押しってカンジかな」
曜「ホントかなァ?」
練習を終わって曜はベンチに座り込んで。
千歌「だって最初は」
梨子「ごめんなさい!」
千歌「だったのが、最近は・・・」
梨子「・・・ごめんなさい」
千歌「・・・になってきたし!」
曜「嫌がってる様にしか思えないんだけど・・・」
千歌「大丈夫!いざとなったらほい!何とかするし!!!」
と千歌は音楽の教科書を出した。
曜は渋い顔しながら。
曜「それはあんまり考えない方がいいかもしれない」
千歌「それより曜ちゃんの方は?」
曜「ああ、描いてきたよ!!」
千歌と曜は教室に移して。
千歌「おお・・・」
曜「どう?」
それは車掌のイラストだった。
千歌「・・・凄いねェ・・・でも衣装っていうより制服に近いような・・・スカートとかないの?」
曜「あるよ~♡はい!」
次に曜がスケッチブックをめくると、それは婦人警官のイラストだった。
千歌「・・・えっ・・・いや~これも衣装っていうかもうちょっと可愛いのは・・・」
曜「だったらコレかな~ホイ!」
次は迷彩服を着た兵隊のイラストだった。
千歌「武器持っちゃったァ」
曜「可愛いよねェ~♡」
千歌は苦笑いしながら。
千歌「可愛くないよ!寧ろ怖いよォ!!!」
曜「ん~」
千歌「もう~もっと可愛いスクールアイドルっぽい服だよ!!」
曜「と思ってそれを描いてみたよ!」
曜はスケッチブックをめくって、頭と胸元には黄色いリボンが付いて、衣装は袖なしのワンピースに描かれていた。
千歌「わあああ~凄い!キラキラしてる!!!!」
曜「でしょ?」
千歌「こんな衣装作れるの?」
曜「ううん、勿論!何とかなる!!」
千歌「本当?よぉーし挫けてるわけにはいかない!!!!」
と生徒会長のダイヤに尋ねたが・・・
ダイヤ「お断りしますわァ!!!!!」
千歌「こっちも!?」
曜「やっぱり!!」
ダイヤは指で申請書をツンツン突きながら、
ダイヤ「5人必要だと言った筈です!!」
ダイヤ「それ以前に作曲はどうなったのです?」
千歌「それは~多分、言いずれェ!!きっと、可能性は無限大ィ!!!!」
ダイヤ「・・・・・・」
千歌「で、でも、最初は3人しかいなくて大変だったんですよね『ゆーず』も。知りませんか?第2回ラブライブ優勝、音ノ木坂学院スクールアイドル『ゆーず』ゥ!!!!!!」
ダイヤ「それはもしかして
『µ‘s』の事を言っているのではありませんですわよね?」
千歌「・・・!!あれ、もしかしてµ‘sって読むの・・・」
ダイヤの顔が鬼の様な表情になって千歌達を睨みつけた。
ダイヤ「お黙らっしゃーいィィィ!!!!!!!!!!」
下校途中で千歌と曜は並んで海を見ながら。
千歌「だって!!前途多難すぎるよォ~」
曜「じゃあ、やめる?」
千歌「やめない!!!!」
曜「だよね!!」
ダイヤは凄い剣幕で千歌に近づいて。
ダイヤ「言うに事欠いて、名前を間違えるですってェ!!??アアアァァァ!!!!!!!!!!」
ダイヤ「µ‘sはスクールアイドル達のとっての伝説、聖域、聖典、宇宙にも等しき生命の源ですわよ!!!!!!その名前を間違えるとは・・・片腹痛いですわァァァ!!!!!!!!!!」
千歌「ち、近くないですか・・・?」
千歌は花丸とルビィを見つけて。
千歌「花丸ちゃーん!おーい!!!」
花丸「こんにちは」
千歌「やっぱり可愛い~♡」
一方、ルビィの方はヤシの木に隠れているところを千歌に見つけられた。
千歌「ルビィちゃんもいる~♡」
ルビィ「ピギィ!!!!!」
ルビィは体中に震えはじめた。
ダイヤ「フン、その浅い知識だと、
偶々(たまたま)見つけたから軽い気持ちで真似をしてみようと思ったのですね」
千歌「そんな事・・・!」
ダイヤ「ならば、µ‘sが最初に9人で歌った曲、答えられますか?」
千歌「え、えっと・・・」
ダイヤ「ぶーですわ!!」
千歌はキャンディを餌付けにルビィを近づけようとしている。
千歌「ほらほらほら~怖くな~い♡食べる?」
ルビィは笑顔で千歌に近づく。ルビィはキャンディを取ろうとしたが、千歌はキャンディを上に向かって投げて、ルビィはキャンディを眺めている隙に、千歌はルビィに抱きしめた。
千歌「捕まえた♡」
千歌が投げてきたキャンディが戻ってきて、ルビィの口にキャッチした。
ダイヤ「僕らのLIVE 君とのLIFE。通称ぼららら」
ダイヤ「次、第2回ラブライブ予選でµ‘sがA-RISEと一緒にステージに選んだ場所は?」
千歌「ステージ?」
ダイヤ「ぶっぶーですわ!!秋葉原UTX屋上。
あの伝説と言われるA-RISEとの予選ですわ!!」
ダイヤ「次、ラブライブ第2回決勝、µ‘sがアンコールで歌った曲は・・・」
千歌「知ってる!僕らは今のなかで!!!」
ダイヤ「・・・ですが・・・」
※分岐かよ!!!
千歌、曜、花丸、ルビィの4人はバスに乗って。
花丸「スクールアイドル?」
千歌「すっごく楽しいよ!興味ない?」
花丸「い、いやまるは図書委員の仕事があるずら!いやあるし・・・」
千歌「そっか・・・ルビィちゃんは?」
ルビィ「あ、あ、ルビィはその・・・お姉ちゃんが・・・」
千歌「お姉ちゃん?」
花丸「ルビィちゃん、ダイヤさんの妹ずら」
千歌「えっ!?あの生徒会長の!?」
曜「何だか嫌いみたいだもんね、スクールアイドル」
ルビィ「・・・はい・・・」
ダイヤ「ですが、曲の冒頭スキップしている4名は誰?」
千歌「えええええええェ!!!!!!!!!!」
ダイヤ「ぶっぶっぶーですわァ!!!!!」
千歌はダイヤに迫られて、千歌は誤って生徒会室にあるマイクをオンにしてしまった。
ダイヤ「絢瀬絵里」
ダイヤ「東條希」
ダイヤ「星空凛」
ダイヤ「西木野真姫」
ダイヤ「こんなの基本中の基本ですわよォ!!!!!」
ダイヤの言葉が全校中に知れ渡ってしまった。
千歌「す・・・凄い!生徒会長、もしかしてµ‘sのファン?」
ダイヤ「当たり前ですわ!!わたくしを誰だと?」
ダイヤは咳払いしながら、
ダイヤ「一般教養ですわ、一般教養ゥ!!!!!!」
千歌と曜はダイヤを追い詰めながら、
ようちか「へぇ~♡」
ダイヤ「と、とにかく、スクールアイドル部は認めません!!!!!!!!」
曜「今は曲作りに先に考えた方がいいかも。何か変わるかもしれないし」
千歌「そうだね~花丸ちゃんはどこで降りるの?」
花丸「今日は沼津までノートを届けに行くところで」
千歌「ノート?」
花丸「はい、実は入学式の日・・・」
自己紹介で津島善子が教壇に来て同級生に対して大胆な自己紹介だった。
善子「堕天使ヨハネと契約して、
あなたも私のリトルデーモンになってみない?うふ♡」
席についている同級生は口がポカンしたり、ある同級生は固唾を飲んでいたり、ルビィは真剣な眼差しで善子を見ていた。
善子「・・・いーち!!!」
善子は叫んで猛ダッシュで廊下へ逃げた。
花丸「それっきり、学校に来なくなったずらァ」
曜「・・・そうなんだ」
千歌「じゃあねー!」
バスから降りた千歌は曜達と別れた。
千歌は三津海水浴場で海を見ている梨子を見つけた。
千歌「桜内さーん!!!」
梨子「・・・はァ・・・」
とため息。千歌にスクールアイドルになれって執拗に勧誘されて、
「またか」のため息だろう。
千歌「まさかまた海入ろうとしてる?」
千歌は梨子のスカートをめくって、梨子は体中震え始めた。
梨子「してないですゥ!!!!!!!」
千歌「良かった」
梨子「あのねェ・・・こんな所まで追いかけてきても、答えは変わらないわよォ!!!!!!」
千歌「違う、違う。通りかかっただけ。そういえば海の音、聞く事はできた?」
梨子「・・・」
千歌「じゃあ、今度の日曜日空いてる?」
梨子「どうして?」
千歌「お昼にここに来てよ。海の音、聞けるかもしれないから」
梨子「聞けたらスクールアイドルになれって言うんでしょ?」
千歌「う~んだと嬉しいけど~その前に聞いて欲しいの。歌を」
梨子「歌?」
千歌「梨子ちゃんスクールアイドルの事、全然知らないんでしょ?だから、知ってもらいたいの!・・・駄目?」
梨子「あのね、私ピアノやってるって話したでしょ?小さい頃から、ずっと続けたんだけど、最近いくらやっても上達しなくてやる気も出なくて、それで環境変えてみようって。海の音を聞ければ何かが変わるのかなって」
千歌「変わるよきっと!」
梨子「簡単に言わないでよ!」
千歌「分かってるよ!でも、そんな気がする」
梨子「変な人ね・・・あなた・・・とにかくスクールアイドルなんてやってる暇はないの!ごめんね・・・」
梨子は千歌と手をつないでいるのを放すつもりだが千歌は手を放そうとしなかった。
梨子「?」
千歌「分かった!海の音だけ、聞き入ってみようよ!!スクールアイドル関係なしに!」
梨子「えっ?」
千歌「ならいいでしょ!?」
梨子「ホント、変な人♡」