にじよんあにめーしょん 7話~9話

7話 ランジュとジョーカー

神経衰弱をしている、同好会メンバー。

エマ「わァ~やったァ!揃ったァ~!!」

部室の扉から嵐珠が入ってきて。

嵐珠「? みんな、何やってんのォ?」

エマ「神経衰弱だよ」

しずく「トランプを持ってきたのでみんなで遊んでいるんです」

嵐珠「へェ~」

エマ「嵐珠ちゃんも一緒に遊ぼう!」

嵐珠「わァ~!やるわ!!勿論やるゥ!!」

嵐珠はトランプを手に目を開かせて。

嵐珠「嵐珠はトランプが得意よ!!!」

嵐珠「見なさい!!このカード捌き!!!!」

彼方・エマ・しずく「凄~いィ!!」

歩夢「じゃあ、次は何で遊ぼうか?嵐珠ちゃんは好きなゲームはある?」

嵐珠「そうねェ・・・」

嵐珠「ソリティアとか・・・」

嵐珠「ピラミッドとか・・・」

嵐珠「トランプタワーを作るとか・・・」

彼方「折角だから、みんなで遊べるやつにしないィ?」

嵐珠「さァ、ババ抜きで勝負よ!!誰がジョーカーを持っているのかしら?」

嵐珠「せつ菜ァ?」

せつ菜「どーでしょう?」

嵐珠「果林?」

果林「どーかしら?」

嵐珠「それじゃァ、侑?」

侑「どーかなァ?」

嵐珠「かすみが怪しいわねェ」

かすみ「っていうか持ってても言いませんよォ!!!!」

ポーカーフェイスなのか無表情なメンバー。

嵐珠は歩夢から1枚引いた。

なんとババを引いてしまった。

しかし、嵐珠は。

嵐珠「ジョーカーよォ!ジョーカーを引いたわァ!!」

嵐珠「さァ、奪ってみなさいィ。出来るものならね♡」

かすみ「嵐珠先輩、ババ抜きのルール知ってますゥ?」

ゲームは進み、次々と上がって。

侑「残るは、歩夢と嵐珠ちゃん!」

両者、真剣な表情。歩夢は嵐珠のカードを引くとき、嵐珠の表情が変わり。

嵐珠「わァァ~!!!!!」

と思いきや、歩夢は別のカードを引いて、嵐珠の表情が曇った。

※海未ちゃんかいwww

結局、嵐珠が負けて。

嵐珠「やっぱり、最後までジョーカーを持っていたのは嵐珠だったわねェ」

ミア「何で負けたのに、勝ち誇ってるのさァ」

しずく「それじゃ、次は何のゲームにしましょうか?」

かすみ「大富豪やりた~いィ!!」

せつ菜「もう一度、ババ抜きやりたいです」

璃奈「その前に、私達と入れ替え」

愛「しおってぃーもね」

栞子「ありがとうございます」

嵐珠はジョーカーを見て、ため息。

嵐珠「はァ・・・」

愛「よ~し負けないぞォ~!!」

璃奈「璃奈ちゃんボード、頑張る!!!」

彼方「彼方ちゃんも頑張っちゃうぞォ~」

しずく「じゃ、私が代わります」

嵐珠「やっぱり・・・」

ミア・栞子「ん?」

嵐珠「特別なカードはいつも独りぼっちなのね」

栞子「嵐珠・・・」

ミア「嵐珠・・・」

すると愛が叫んで。

愛「お~っと!!こんな所にもう一枚ジョーカーがァ!!」

璃奈「ぴゅ~ん」

愛はもう一枚のジョーカーを璃奈に渡し。

そして、隣にいる侑に渡し、侑は嵐珠に渡した。

歩夢「アッ!嵐珠ちゃん、カードが揃ったよ!!」

嵐珠「はっ!」

嵐珠「はッ!」

嵐珠「嵐珠上がれた!遂に、嵐珠も上がれたわァ!!!」

栞子は笑みを浮かび。

栞子「フフフッ」

栞子(おめでとう、嵐珠)

8話 彼方としずくと妹

青空広がる、晴天のもと。

しずくは愛犬のオフィーリア(CV・麦穂あんな)と散歩に出かけていた。

しずく「オフィーリア、晴れて良かったね」

オフィーリア「わん!」

彼方「お~い!!しずくちゃ~ん!!!!」

しずく「あっ!!」

彼方は妹の遥(はるか CV・本渡楓)と一緒だった。

しずく「こんにちは、彼方さん、遥さん」

彼方「やっほォ~」

遥「こんにちは、しずくさん。オフィーリアちゃんもこんにちは」

オフィーリア「わん!」

遥「わ~可愛い~」

しずく「お二人は何してるんですか?」

彼方「天気がいいから、遥ちゃんと散歩してるんだァ~」

しずく「あ、私達もです」

彼方「奇遇だねェ~」

遥「お~」

しずくは遥がオフィーリアを見つめているところに気づいて。

しずく「撫でますか?」

遥「はい!勿論!!」

遥は早速オフィーリアの頭に撫でて。

遥「ふわふわ~♡おとなしいねえェ~いい子だねェ~よ~しよ~し♡」

しずく「可愛いですね。撫でてもいいですか?」

彼方「どーぞ、どーぞ」

しずく「エッ?」

しずくと遥は水遊びを始めて。

しずく「それェ!!」

遥「冷たいですゥ~♡」

そんな二人を見ている彼方は。

彼方「二人共、仲良しさんだねェ。結構気が合うのかなァ?」

彼方「ところで、君は一緒に遊ばなくていいのかい?」

オフィーリア「わん!」

彼方「そうかそうか~。それじゃあ、今日は彼方ちゃんとのんびりしようねェ~」

遥「待って下さ~い♡」

遥は彼方とオフィーリアを見て。

遥「アッ」

しずく「ん?」

彼方とオフィーリアはボーッとしていた。

遥「二人共、仲良しさんですねェ」

しずく「結構、気が合うのかもしれませんねェ」

遥「お姉ちゃ~ん!」

しずく「オフィーリア!」

彼方は呼んでいるのを気付いて。

彼方「よし、行こっか」

オフィーリア「わん!」

彼方達は有意義に遊びまくっていた。

日が暮れて。遥は彼方の膝枕しながら寝ている。

彼方「日が落ちてきたねェ~」

しずく「ええ。遥さん寝ちゃいました?」

彼方「遊び疲れちゃったんだろうね」

遥「すやぴ~♡」

しずく「寝顔、彼方さんにそっくりですね」

彼方「えへへへ。姉妹だからねェ~」

彼方「もしかして、しずくちゃんとオフィーリアちゃんの寝顔も似てるんじゃない?」

しずく「そうかもしれませんね」

しずく「オフィーリアは私の妹の様な存在ですから」

彼方「お互い、可愛い妹を持ちましたな」

しずく「はい、自慢の妹です」

それからしばらく経ち、夜になっていた。

彼方「遥ちゃん。遥ちゃん起きて。そろそろ帰るよォ」

遥「ん~」

遥「お姉ちゃん・・・?」

遥「お姉ちゃん・・・よ~しよし♡」

遥は寝惚けているのかオフィーリアの頭を撫でていた。

彼方「く~ん、く~ん」

9話 妹王決定戦

部室ではイベントが始まろうとしていた。

かすみ「妹王決定戦~!!!!!わ~い!!!!!」

かすみ「彼方先輩お願いします!!」

彼方「え~っとォ・・・」

彼方「妹いえば、可愛い存在ィ!可愛い存在といえば、妹ォ!!!」

彼方「分かるよォ~遥ちゃん可愛いもん~」

遥(お姉ちゃ~ん♡)

かすみ「つまり、可愛い子には妹の適性があるのです!!!」

かすみの方向にスポットライトを当てて。

かすみ「一番の妹を決める、それは即ち・・・」

かすみ「一番可愛い存在を決める事に他ならないのです!!!!!」

かすみ「とーいう訳で、スクールアイドル同好会、妹王決定戦、ここに開幕ですゥ!!!!」

せつ菜「妹属性確かにいいですよねェ」

果林「楽しみだわァ」

しずく「頑張ってねェ♡かすみさん♡」

かすみ「1年生のしず子はこっち側だからねェ!!」

決定戦が始まり、トップバッターはかすみ。

かすみ「コホン!」

かすみ「えへッ!お姉ちゃん!妹にするなら、やっぱりかすみんですよね♡ねっ♡ねっ♡」

侑「はァ~かすみちゃん可愛い~♡」

流石、可愛さを取柄のかすみの妹ぶりに反響は強かった。

エマ「実際に、妹なのか栞子ちゃんだよね」

歩夢「栞子ちゃんにみたいな妹欲しい」

侑「分かる。栞子ちゃん欲しい♡」

栞子「そ、そーですか?」

彼方「ミアちゃんにもお姉さんがいるんだよね~」

歩夢「ミアちゃんみたいな妹もいいなァ~♡」

侑「分かるゥ。ミアちゃん欲しい」

ミア「何か複雑ゥ・・・」

嵐珠「不行!!!!」(訳・いや!!!!)

嵐珠「栞子もミアも嵐珠の妹にするんだから!!!!」

栞子「嵐珠こそ、手のかかる妹といった感じなのですが」

ミア「Yeah exactly(訳・まさにそうだな)」

果林「そういえば、愛も美里さんの前では妹らしい言動になるわよね」

愛(お姉ちゃ~ん!)

彼方「愛ちゃん、結構甘えん坊さんだもんねェ」

愛「ええッ!?」

愛「止めてよ!!恥ずかしっすた~妹だけにィ~!!」

彼方「ちょっとダジャレにキレがないねェ~」

「アハハハハッ!!!」

璃奈が侑の肩を叩いて。

侑「ん?」

侑「ハッ!」

璃奈「侑お姉ちゃん・・・♡」

侑「可愛い!!可愛すぎて、ときめきちゃうよ~!」

璃奈「嵐珠お姉ちゃん♡」

嵐珠「太可愛了吧!」(訳・とっても可愛いわ!)

璃奈「ミアお姉ちゃん♡」

ミア「フフフッ」

璃奈「エマお姉ちゃん♡」

エマ「うんうん♡」

璃奈の妹オーラで次々とメンバーを落としているところを見たかすみは、焦り始めた。

かすみ「りな子が一人ずつ落とし始めてる!!!!」

そして。

璃奈「かすみお姉ちゃん♡」

かすみは抵抗したが、璃奈の妹オーラには敵わなかった。

かすみ「キュウウウ~!!!!!!」

かすみ「かすみ・・・お姉ちゃんだよォ!」

しずく「かすみさんも遂に屈したね♡」

そして、結果発表

エマ「という訳で、見事妹王に輝いたのは・・・」

エマ「璃奈ちゃ~ん!!」

璃奈「V♡」

敗れたかすみは、相当悔しいのか四つん這いで。

かすみ「うう・・・負けたァ・・・悔しいよォ・・・」

せつ菜「かすみさん!」

かすみ「ん?」

せつ菜「かすみさんともあろう人が一度負けた位で何ですか!」

果林「そうよ、顔を上げて」

しずく「かすみさんなら、まだいけるよ」

かすみ「皆さん・・・」

せつ菜「さァ、次はマスコットキャラクター王決定戦ですゥ!!!!」

かすみ「それはかすみんが望んでる可愛さじゃないですゥ!!!!!!!」

10話~12話につづく

にじよんあにめーしょん 4話~6話

4話 果林と栞子と将来

果林はファッション雑誌を見て、果林の隣にいる栞子はこう言った。

栞子「果林さんは将来、モデルを目指しているんですよね?」

果林「ええ、そうよ。その為に故郷を離れてここまで来たの」

果林「あら~もしかして、栞子ちゃんもモデルに興味ある?」

栞子「いえ、そうではなくて」

栞子「生徒会長として、生徒の皆さんの相談にも乗ってあげられたら思いまして」

栞子「果林さんのお話をお聞きしたいです」

果林「それじゃあ、特別に二人っきりで色々と教えてあ・げ・る♡」

栞子「はい、宜しくお願いします」

果林「栞子ちゃんって真っ直ぐ過ぎてからかい甲斐がないわねェ・・・」

果林「そうねェ、参考になるかは分からないけど」

果林「島で暮らしていた頃は結構ヤンチャで活発な子だったわ」

栞子「これが果林さん・・・」

栞子「毎日海で遊んだり、島中を駆け回ってた。意外でしょ?」

栞子「今の果林さんからは想像出来ないです」

果林「そんな私だったけど、ファッション雑誌を読むのが好きで、モデルさんに憧れては、都会のキラキラした世界を夢見てたわ。それである時、鏡を見て思ったの」

栞子「ん?」

果林「私も中々、美しいじゃないってね」

侑・しずく・栞子「おおお~ッ!!!!」

果林「何か、いつの間にか聴衆増えてないィ?」

果林「まァ、結局都会で暮らすカッコイイお姉さんに憧れたっていうだけの話なんだけどね。それで島を飛び出しちゃったってわけ」

栞子「都会で暮らす、カッコイイお姉さん・・・」

栞子「では、その夢をきちんと叶えたんですね。素晴らしいです」

果林「アッ・・・」

果林「そうかもしれないわね。それに今はスクールアイドルっていう新しい夢も見つけたから、忙しくなっちゃったわ」

果林「だけど、この先、どんな夢だって叶えてみせるわよ!」

栞子「あ・・・」

しずく「素敵です!!果林さん!!私も女優になれる様に頑張らなくては!!」

侑「私も作曲の道に!!」

栞子「今のお話を是非、全校集会で!!」

果林「フフッ♡」

果林「これはここだけの秘密よ。前半恥ずかしいから」

栞子「この同好会の皆さんと同じ様に、生徒の皆さんもやりたい事は一人一人バラバラで」

栞子「だけど、情熱は誰もが持っていて」

栞子「その背中をそっと押してあげられたら、夢を追い掛けている人を応援出来たら」

栞子「私は生徒会長として、スクールアイドルとして、そんな人間になりたいです。私の背中を押してくれた同好会の皆さんの様に!!!!」

果林「フフッ♡」

侑「それじゃ私はそんな栞子ちゃんを応援するね!」

栞子「いえ、私は侑さんを応援します」

侑「いやいや、私がァ・・・」

栞子「負けませんよ!」

侑「私だって負けないよ!」

果林「この二人もある意味、仲間でライバルねェ」

5話 エマとミアと歌

エマは中庭で歌っていて。

エマ「そんな風に抱きしめたい 誰の心も

ねえ 今 こんな願い 込めて歌うの」

エマの歌を聴いたミアは拍手を送った。

ミア「ブラボー!」

エマ「ミアちゃん!」

ミア「やっぱ、いい歌だねェ!!」

ミアはエマの隣に座って。

エマ「エヘヘありがとう」

ミア「エマさァ、シンガーになったらどう?歌唱力もあるし声も綺麗だし、僕がプロデュースしてあげてもいいけど」

エマ「え~♡」

音楽一家のミアに褒められてエマは感激した。

ミア「そうだなァ、楽曲は僕がバズる曲を用意するし」

ミア「いいエンジニアも紹介出来るし」

ミア「レコーディングするならスタジオはあそこかなァ?」

エマ「わァァァ・・・」

ミア「一回ニューヨークシティまで来て貰って」

エマ「ありがとうミアちゃん」

ミア「?」

エマ「確かに、歌は続けたいなって思うけど、そこまで考えられないな」

エマ「私はただ、スクールアイドルとして私を必要としてくれる人に、そっと寄り添ってあげたいだけだから」

エマ「むかし、私の事を勇気づけてくれた、あのスクールアイドルの歌みたいに」

ミアは残念そうに。

ミア「そっか」

ミア「まったく、僕の誘いを断るなんて、こんなに美味しい話、中々ないからね」

エマ「ゴメンね」

ミア「まァ、分かってたけど、エマの歌を聴いてると、思い出すよ」

ミア「人気とか、再生数なんかじゃなくて」

ミア「僕は歌そのものが大来ななんだなって!!」

ミア「そう思わせる程の純粋さが、エマの魅力だからねェ」

ミア「近くにいてくれる安心感っていうか、ポカポカする感じ」

ミア「な~んてねェ♡」

エマ「フフッ。ありがとミアちゃん。そう言って貰えると嬉しいなァ」

エマ「みんなにとって癒しになれる事が私の幸せだから」

エマ「それじゃ、今は、ミアちゃんの為に歌うね!!」

ミア「うん!聴かせて!!!」

エマ「幸せになろう~ 笑顔でラララララ~」

エマ「優しさ溢れてる 伝わってるよね」

エマの歌を聴いたミアは。

ミア「ありがとう、エマ!!」

そして、侑、嵐珠、せつ菜、璃奈が来て。

嵐珠「あ~!ミアってばズルいわ!!エマを独り占めして!!!」

ミア「五月蝿いなァ・・・エマの歌の余韻が・・・」

嵐珠「エッ!エマの歌?嵐珠にも聴かせて!!」

せつ菜「私も聴きたいです!!」

璃奈・侑「私も!!!」

そして、残りの同好会メンバーも来て。

愛「みんなで何してんのォ~」

歩夢「私も入れて~♡」

彼方「ここ、いい~」

そして。
エマ「そうだ!みんなで一緒に歌おう!!!!」

「あはははは!!!!」

エマ「それじゃ、いくよ!!!せ~の!!!!」

そして、大合唱。

ミア(やっぱり凄いな、エマは!!!!!)

6話 璃奈ちゃんRunRuns

侑「璃奈ちゃんRunRuns?」

璃奈「うん。新しいゲームアプリ作ってみた。簡単操作で誰でも気軽に遊べるものにしたつもり」

璃奈「3人にもテストプレイして欲しい」

侑「勿論いいけど、私達でいいのォ?せつ菜ちゃんとか、ミアちゃんに聞いた方が参考になるんじゃない?」

璃奈「その二人には、もう、プレイして貰ってるんだけどォ」

せつ菜とミアはもうゲームに夢中になっていた。

ミア「YES!!またタイムを縮めたぞォ!!!」

せつ菜「私も、まだまだ詰められますよォ!!!!」

璃奈「既にやり込んで、高得点を更新し合っててェ・・・」

侑「上手過ぎて、参考にならないんだァ・・・」

侑、愛、栞子の3人でのテストプレイが始まった。分身には頭に耳、顔にはモニタ、尻尾はUSBの様になっていた。

侑「成程、あの遠くに見えるのがゴールだね」

栞子「操作方法は走ったり、ジャンプしたり、私にも出来そうです!!」

愛「よーし!それじゃ、始めよう!!」

カウントダウンし、いよいよスタート。

3人はゴールに向かったが、空中から怪しげな物体が。

『侵入者発見!!侵入者発見!!』

侑「エッ!?何かに見つかったァ!?」

璃奈(それは飛行型璃奈ちゃんボード。ビームを撃ってくるから気を付けて!!)

『ビビビのビームゥッ!!!!!』

飛行型璃奈ちゃんボードはビームを撃ったが、侑達は間一髪交わした。

侑「撃ってきた!!」

愛「よ~し逃げながら、先に進もう!!」

栞子「愛さん、待って下さ~い!!」

3人は逃げるが、飛行型璃奈ちゃんボードは執拗に3人を追いながら、ビームを撃ちまくった。そして、ビームは侑の背後に命中。

侑「うわァァッ!!!!!!」

栞子「足場がありませんッ!!!!!」

侑「ううッ・・・追い詰められたァ!!!!!」

愛「楽しそうでいいねェ!!あははッ!!」

侑「愛ちゃん、上手いねェ!!!」

侑「私も!」

だが、侑が着地した場所は粘着地帯だった。

侑「あ・・・あァ・・・」

侑「ここ足元がネバネバして歩きづらい・・・」

愛「ゆうゆ、ネバーギブアップだよ!ネバネバだけにィ♡」

侑「アハハハハッ!!!!」

栞子「愛さん!侑さんを更に動けなくしないで下さい!!!」

粘着地獄から脱出した侑。でも、代償にスタミナの消耗は大きかった。

侑「何とか抜け出せたァ・・・」

すると、侑の近くにジュースの様なアイテムが。

侑「あれ?このアイテムは?」

璃奈(それは璃奈ちゃん特製ドリンク。取ると、超高速スピードで走れる様になる)

侑は特製ドリンクを取った瞬間。侑の足が速くなった。

侑「パワーアップ!!!!!」

トップ争いしている愛と栞子を猛追し、一気にトップ。

侑「うわァァァ!!!止まれないよォ!!!!!」

一気にゴールイン!!

結局、侑の逆転優勝で終了した。

それから一週間後。ランキングを見て。

侑「璃奈ちゃん、あのゲームの沢山の人達に進んで貰えてるみたいだね」

璃奈「うん、嬉しい♡みんなのお陰♡」

侑達の後ろではせつ菜とミアとの会話をしていた。

せつ菜「ミアさん、ランキング見ましたか?」

ミア「見たよ。まさか、あのタイムが超えられるなんてねェ」

侑「どうしたんだろう?」

璃奈「日に日にスコアを更新しているプレイヤーがいるみたい」

璃奈「製作者としてはとっても嬉しい」

侑「フフフッ、そーだね」

侑「それにしても誰なんだろう・・・エッ!?」

1位は「SASUKE」という名前だった。

ミア「凄いなァSASUKEェ」

せつ菜「凄いですよねェSASUKEさん」

侑「あはは・・・意外とアプリゲームコツコツやり込むの得意だからァ」

歩夢「楽勝ォ~♡」

7話~9話へつづく

にじよんあにめーしょん 1話~3話

1話 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

侑「よし!」

侑はスクールアイドル同好会の部室の扉を開けて。

侑「皆さんこんにちは!!私は、今、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の部室に来ています!!只今おやつタイムで~す♡」

同好会メンバーはコーヒーカップを手にしながら、テーブルにはクッキーが置いてあった。

カメラ目線は歩夢を向けて。

歩夢「エッ、動画撮ってるのォ?」

侑「さァ、歩夢さん、今の気持ちをどーぞ!!」

歩夢「えっと、普通に困ってます・・・」

歩夢の後ろからせつ菜が。

せつ菜「優木せつ菜です!!みんな、見えてますか?」

エマもカメラに向かって。

エマ「チャオ~エマだよ♡彼方ちゃんのクッキーとってもボーノ!!」

彼方「お褒め預かりし、彼方ちゃんで~す♡」

かすみが割り込んで来て。

かすみ「はいは~い!かすみんで~す♡かすみんも褒めて下さい♡♡」

次は嵐珠も割り込んできて。

嵐珠「嵐珠だって、幾らだって褒めていいのよ♡」

かすみ「かすみんが先ですよォ!!」

嵐珠「嵐珠も負けないわ!!!」

かすみ「ちょっと、どいて下さ~いィ!!」

かすみと嵐珠が揉めているとき。栞子はこう言った。

栞子「あのォ・・・それでこの動画は趣旨は何なのでしょう?このままだと、収拾がつかなくなりそうですが」

侑「エヘヘ、急にゴメンね。この同好会の日常を記録しておきたいと思って。ほら、学園以外のファンの人達にはスクールアイドルのみんなしか知らないでしょォ?素のみんなもこんな素敵なんだよって、伝えられないかなと思っててさァ」

果林「成程、話は分かったわ。だけど・・・」

璃奈「うん。その撮り方だけじゃ、伝わらない事もある」

璃奈は璃奈ちゃんボードで顔を隠した。

愛「そうだよ!!同好会の日常を映したいでしょ?だったら、絶対に欠かせないものがあるじゃん!!」

侑「う~ん、何だろう?」

侑は見渡して。

侑「あ、ホワイトボードとか?それともバランスボール?」

しずく「侑先輩、鈍いですゥ・・・」

ミア「I'm so stunned…」(訳・分かってないな)

せつ菜「侑さん!!」

せつ菜は侑が持っているカメラを取って、カメラ目線は侑に向けた。

せつ菜「次は侑さんの番です!!」

侑「エッ?」

侑「あ・・・えっと・・・こんにちは。スクールアイドル同好会の高咲侑です。みんなの応援したり、曲を作ったりしてます」

侑「不束(ふつつか)者ですが、よろしくお願いします!!」

侑は焦りながら。

侑「改めて挨拶するって、何だか照れるねェ・・・」

せつ菜「さァ、侑さん今後の意気込みをどうぞ!!」

侑「え、えっとォ・・・」

侑「みんなの事は私が幸せにしますゥ!!!!」

彼方「わォ、大胆発言」

果林「大胆問題発言ねェ」

侑「いやァ~部員としてのみんなのライブが最高のステージになる様にちゃんとサポートするよっていう・・・」

栞子「みんな最高もいいですが」

かすみ「侑先輩にとって一番誰なんですか?」

かすみ「勿論、かすみんですよネねェ?ねェ?」

ミア「僕でしょォ?ベイビーちゃん♡」

せつ菜「きっと私です!」

果林「あら、私よねェ?」

栞子「私も立候補したいです」

嵐珠「嵐珠に決まってるわ!」

愛「愛さんだよねェ~」

彼方「彼方ちゃんはァ~♡」

しずく「侑先輩、私ではないんですかァ?」

璃奈「璃奈ちゃんボードうるうる」

エマ「間を取らなくても私だよ~♡」

歩夢「侑ちゃん?」

究極の選択に迫られている侑。

侑「ひと・・・ひと・・・」

侑「ヒトリダケナンテエラベナイヨォ~!!!!!!!!!!!!!!!!!」

侑の叫び声は学園内に響いた。

 

2話 ランジュと愛と可愛い

嵐珠「ニイハオ!みんなのアイドル、嵐珠よ♡」

嵐珠「どうかしら?」

歩夢「どうって・・・何が?」

果林「あ、髪切ったァ?」

嵐珠「切ってないわァ」

歩夢「シャンプー変えた?」

嵐珠「変えてないわァ」

侑「今、嵐珠ちゃんと愛ちゃんで『可愛さ対決』をしてるんだよ!」

歩夢「可愛さ対決ぅ?あァ、それで」

嵐珠「かすみ師匠に教わったのよ!」

果林「かすみ・・・師匠?」

そのかすみは頭に王冠、背中にマントを付けて、腕を組んでいた。

かすみ「フッフッフッ~高みで待っていますよォ」

果林「舞い上がってるわねェ、かすみちゃん」

侑「それでは、辛口審査員の皆さん、点数をお願いします!!」

歩夢「そーゆー形式なんだ」

因みに辛口審査員はミア・栞子・エマの3人だ。

ミア「55点」

栞子「28点」

エマ「3恒河沙(こうがしゃ)ァ!!!!!!」

侑「エマさん、とっても甘口ィ!!!!!」

因みに恒河沙は一般的には10の52乗を表す単位である。

侑「ミアちゃん、この点数は?」

ミア「う~ん、いつもの通りの嵐珠っていう感じだったかなァ」

侑「栞子ちゃん」

栞子「そうですね、嵐珠には不利な対決だと思います」

嵐珠「ハッキリ言うわねェ、栞子ォ・・・」

嵐珠「嵐珠の可愛さで、みんなのハートをキュンキュンさせちゃうわよォ!!ほら、キュンキュン♡♡」

栞子「審査員に圧、掛けるの止めて下さい!!」

エマ「良かったよ、嵐珠ちゃん!!」

嵐珠「ありがとう、エマ!」

侑「それでは、後攻、愛ちゃん!どーぞ!!」

愛「コホン!ちゅっちゅ♡」

愛「ちゅきちゅき♡」

愛「ラブラブ♡♡」

愛「リン♡」

愛「ぷふッ♡」

愛はバカ笑いして。

愛「アハハハァッ!!無理無理、笑っちゃってェ!!ヤバ過ぎるでしょォ!!コレェ!!!アハハハァッ!!アハハハァッ!!!!」

辺りは静寂に包まれた。

「・・・」

愛「も、もう一回行くねェ?」

愛「チュ♡」

愛「アハハァッ!アハハハハッ!!イヒヒヒィッ!!くるし~いィ!!!」

歩夢「最早、何も出来てないけどォ・・・」

結果は。

ミア「言えてないし48点だね」

栞子「53点ですね」

エマ「8阿僧祇(あそうぎ)ィ!!!!!」

侑「エマさんの甘さがとどまるところを知らない・・・」

阿僧祇は10の56乗を表す単位である。

それから。

嵐珠「アイヤァー、嵐珠もまだまだねェ。かすみの様にもっと高みを目指さなくちゃ・・・」

果林「あんまり褒め過ぎると、高みから降りて来られなくなっちゃうわよォ」

かすみの乗っているお立ち台は成層圏に聳え立って、かすみは震え始めた。

かすみ「降ろして下さ~いィィ!!!!!!」

愛「いや可愛いとか無理だよ。途中で面白くなっちゃうもん。愛さんには向いてないよ。ゆうゆも笑っちゃうでしょォ?」

侑「私は普段から二人の事、可愛いなって思ってるけどォ?」

愛・嵐珠「ん・・・」

エマ・ミア・栞子「おおォ~」

嵐珠「そう・・・」

愛「アハハ・・・そうくるか・・・」

侑「ん?」

ミア「100点」

栞子「100点」

エマ「100那由他(なゆた)ァ~!!!!!!!」

那由他は10の60乗の単位である。

 

3話 ミアと歩夢とホラー

侑「ホラー映画?」

歩夢「うん。A・ZU・NAの表現力を高める為に観ようって話になって」

因みにA・ZU・NAは、歩夢、しずく、せつ菜のユニットである。

せつ菜「折角なので、今から皆さんも一緒にどーですかァ♡」

しずく「大勢で観ると、楽しいですよォ~♡」

怖さを演出しているせつ菜としずく。

かすみ「体よく道連れにしようとしてないィ?」

歩夢はそわそわしている、ミアを見て。

歩夢「ん?ミアちゃんは怖かったら無理しなくていいからね」

ミア「ハァ!?ハァ!?ハァ!?バカにしないでよォ!!!こんなの楽勝さァ!!!言っておくけど、僕は3年生!!歩夢よりも先輩なんだからねェッ!!!!!!」

強がるミア。

早速、ホラー映画を鑑賞する同好会メンバー。

すると、白い人体のお化けが。そしてミアの悲鳴。

ミア「ぎゃあああああああァァァッッッ!!!!!!!!!!!」

ミアは体中、震えながら。

ミア「ぼ、僕は14歳だぞォ!!手加減してよォ!!!!」

※ミアっち、楽勝だって言ってたじゃんww

しずく「うふふ♡子供でも大丈夫な作品ですよ」

怖がっているのはミアだけではなかった。

エマ「ヒィ~!!怖いよォ~嵐珠ちゃん!!」

嵐珠「無問題ラァ!嵐珠が守ってあげるわ!もっと嵐珠に頼りなさい!!」

侑「あああ、歩夢ゥ。だだだ大丈夫だよォ!!わわわ私がついてるからねェ!!」

歩夢「うん、侑ちゃんも無理しなくていいからね」

と半べそを掻く侑。

栞子「怖いです・・・怖いです・・・」

愛「はいはい」

果林「自分より、怖がってくれる子がいると、何故か冷静になれるわよねェ」

しずくとせつ菜は冷静に鑑賞。

しずく「フム、ここの演出は・・・」

せつ菜「もうすぐ出口ですよ!」

彼方は居眠りを始めて。

彼方「すやぴ♡」

かすみ「うわ!彼方先輩ズルいですゥ!!!」

璃奈は璃奈ちゃんボードで顔を隠して。

璃奈「全然余裕!璃奈ちゃんボード、きりり♡」

かすみ「りな子も画面観てないでしょォ!?」

ミア「あ・・・」

ミアは目を閉じてしまい。気が付いたら部室が赤く染まって、ミア以外のメンバーがいなくなっていた。

ミア「あれ?みんな、何処に言ったのォ?」

ミアの後ろには璃奈ちゃんボードが舞っていた。

ミア「誰か~」

無数の璃奈ちゃんボードが・・・

ミアは部室を出て、学園内を歩き始めた。

ミア「Is anyone there?」(訳・誰かいないの?)

ミアは歩夢を見つけ。

ミア「良かった、歩夢!」

ミア「ねェ、みんなは?」

ミアは歩夢の右肩を触って、歩夢の髪の瘤の部分が床に落ちた。

ミア「エッ?」

それと同時に歩夢は倒れてしまった。

ミア「歩夢!歩夢!!」

ミア「ねえ!大丈夫!?起きてよ歩夢!!ねえ!しっかりしてよ!!歩夢!!!」

すると、歩夢の髪の瘤から喋り始めた。

「アソボ・・・アソボ・・・」

「遊ボ・・・一緒ニ遊ボ?」

ミアは息を荒くしながら、周囲を見回した。

歩夢の髪の瘤がミアの所に移動してきた!

ミア「うえッ!!!???」

「ネェ、ミアチャン、遊ボウ♡」

すると、ミアが起き上がって、息を荒くしていた。

ミア「わあッ!!」

ミア「Nightmare?」(訳・悪夢か?)

傍には侑と歩夢が。

歩夢「大丈夫?随分、うなされてたから・・・」

ミア「・・・」

それ以降、ミアは歩夢を見て、怯えていた。

侑「どーしたの?ミアちゃん?」

ミア「何でもない・・・」

歩夢「ん?」

4話~6話につづく

ともりるありがとう記念!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 アニメ1期3話 大好きを叫ぶー2

Bパート

その頃。

かすみ「ええェ!?意地悪生徒会長がせつ菜先輩ィ!?」

かすみ「って言うか、何でかすみんを置いて、そんな大事な話をしに行ったんですかァ!?」

かすみ「部外者のお姉さんもいたのにィ!!!!!」

果林「へェ~面白い事言う子ねェ~♡」

かすみはビビって。

かすみ「ヒィィッ!!ゴメンなさい!!!コッペパンあげるから、許して下さいィ!!!!」

果林「あら、美味しそう。有難く貰っておくわねェ♡」

しずく「学校中探してもいなかったから、スマホにも連絡入れたんだよ?」

かすみ「え、本当?」

かすみはスマホで確認し。

かすみ「あ!全然気付かなかったァ!!」

侑「やっぱり菜々さんが・・・」

歩夢「ん?」

エマ「せつ菜ちゃん、本当にスクールアイドルを辞めるつもりみたい」

彼方「ちゃんと話そうとしたんだけど、取り付く島もなかったんだよ」

そう話しながら、果林はかすみから貰ったコッペパンを半分にちぎって、半分をエマに渡した。

かすみ「そうなんですか・・・」

果林はコッペパンを食べながら。

果林「何か問題があるの?あなた達の一番の目的は、もう果たしている様に見えるけど」

果林「部員は5人以上いるみたいだし、生徒会も認めるって言ってるなら、同好会は今日にでも始められるでしょ?本人が辞めると言ってるんだし、無理に引き留める必要ないんじゃない?」

侑「本当に辞めたいのかな?」

果林「何でそう思うの?」

侑「皆さんはどう思いますか?せつ菜ちゃん、辞めてもいいんですか?」

しずく・エマ・彼方「それは嫌だよ!!!!!!!」

エマ「せつ菜ちゃん、凄く素敵なスクールアイドルだし、活動休止になったのは、私達の力不足もあるから・・・」

彼方「彼方ちゃん達、お姉さんなのに、皆を引っ張ってあげられなかった」

しずく「お披露目ライブは流れてしまいましたけど、皆でステージに立ちたいと思って練習してきたんです!!せつ菜さん抜きだなんて有り得ません!!!!」

かすみ「かすみんもそう思います!!せつ菜先輩は絶対必要です!!確かに厳しすぎたところもありましたけど、今はちょっとだけ気持ちが分かる気がするんですよ!!!」

かすみ「前の繰り返しになるのは嫌ですけど、きっとそうじゃないやり方もある筈で、それを見つけるには、かすみんと全然違うせつ菜先輩がいてくれないと、駄目なんだと思うんです!!!!」

せつ菜の退部、スクールアイドル同好会の廃部は、自分達にも責任があると感じているかすみ達。

かすみの後ろにいる、彼方はかすみを抱きながら。

彼方「大きくなったねェ~かすみちゃん♡」

かすみ「バカにしてませんかァ?」

彼方「本気で褒めてるよォ~♡」

歩夢「せつ菜ちゃんは、私達に夢をくれた人だもんね。私も一緒にやりたい!!」

しかし、果林は深刻な表情で。

果林「でも、結局はあの子の気持ち次第よね」

かすみ「また、水を差す様な事を・・・」

エマ「確かに果林ちゃんの言う通りだよ」

そこで、侑が挙手して。

侑「私が話してみてもいいですか?」

その頃、別の場所では。

以前、せつ菜に追い掛けられた猫が餌を食べていて、傍に愛と璃奈が面倒を見ていた。

愛「生徒会お散歩役員就任、おめでとう!はんぺん!!」

璃奈「おめでとう」

愛「良かったね、りなり~!」

璃奈「うん」

愛「飼うのは駄目だけど、学校の一員に迎え入れる事は校則違反にはならないって屁理屈だけど、いい屁理屈だよねェ」

璃奈「うん、生徒会長いい人だった」

はんぺん(CV・麦穂あんな)「にゃ~にゃ~」

生徒会室では役員会の最中だった。

菜々「本日は以上です」

「お疲れさまでした」

丁度、チャイムの音が。声は歩夢だった。

歩夢(普通科2年、中川菜々さん、優木せつ菜さん、至急、西棟屋上まで来て下さい)

副会長「会長、呼ばれてますよ」

菜々「ちょっと行ってきますね」

放送室では。

歩夢「ありがとね」

かすみ「コレ、お礼のブツですゥ♡」

かすみはコッペパン二本を放送委員に渡そうとしていた。

歩夢「かすみちゃん・・・」

菜々は西棟屋上へ向かいながら。

菜々(わざわざ、せつ菜と一緒に呼び出すなんて。まさか、エマさん?いえ朝香さんと考えた方が・・・)

西棟屋上に着いた菜々。そこに待っていたのは。

菜々「高咲侑さん」

侑「こんにちは。せつ菜ちゃん」

菜々「エマさん達に聞いたんですね」

侑「そうなんだけど、音楽室で話した時に、そうじゃないかなって」

隠れて見守る、かすみ達。

菜々「それで、どういうつもりですか?」

侑はいきなり謝って。

侑「ごめんなさい!!」

菜々「何ですか、いきなり・・・」

侑「昨日、何でスクールアイドル辞めちゃったのかな、とか言っちゃったから。無神経過ぎたかなって」

菜々「気にしてませんよ。正体を隠していた私が悪いんですから。話が終わったのなら・・・」

菜々は去ろうとしたが。

侑「あ、まだあるの!!」

菜々「何ですか?」

侑「私は幻滅なんてしてないよ!!!スクールアイドルとしてせつ菜ちゃんに同好会に戻って欲しいんだ!!!」

菜々「何を・・・」

菜々「もう、全部分かっているでしょ!!!私が同好会にいたら、皆の為にならないんです!!!私がいたら、ラブライブに出られないんですよ!!!!!」

侑「だったら・・・だったら、ラブライブなんて出なくていい!!!!!!!」

菜々「!」

侑「あ、いや・・・ラブライブがどうだからとかじゃなくって・・・私はせつ菜ちゃんが幸せになれないのが嫌なだけ。ラブライブみたいな最高のステージじゃなくてもいいんだよ。せつ菜ちゃんの歌が聴ければ十分なんだ!」

侑「スクールアイドルがいてファンがいる。それでいいんじゃない?」

菜々「どうして、こんな私に・・・」

侑「言ったでしょ?大好きだって!こんな好きにさせたのはせつ菜ちゃんだよ!!!」

菜々「あなたみたいな人は・・・初めてです・・・」

菜々「期待されるのは嫌いじゃありません。ですが、本当にいいですか?」

菜々「私の本当の我儘を、大好きを貫いてもいいんですか?」

侑「勿論!!!!!」

菜々「分かっているんですか?」

侑「ん?」

菜々「あなたは今、自分が思っている以上に凄い事を言ったんですからね!!!!」

菜々は眼鏡を外し、髪型の三つ編みをほどいて。

矢張り、菜々はせつ菜だった!

せつ菜「どうなっても知りませんよ!!!!!」

侑「わあァァ!!!!!」

せつ菜「これは始まりの歌です!!!!!!!」

挿入歌「DIVE!」歌詞(一番)

そう高く 果てなく
明日へと導くよ
私だけの光放ちたい DIVE!
自信なくして ただ
心に鍵かけて
響く自分の声に
耳塞いでた
ホントはいつだって
わかっていたんだよ
一番大切なもの
ここにあること
無限に広がる宇宙(そら)
迷わず進もう
Go! Fly! Yes! So High!
目を閉じて
言い聞かせてみたって
もうカラダ中騒いでる
止まらない Heart
強く熱く…!!
そう高く 果てなく
抱きしめた未来が
軌跡になる
生まれた思いが
明日へと導くよ
私だけの光放ちたい DIVE!

そして、歌い終えて。
せつ菜「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会、優木せつ菜でした!!!!!!!!!!」

周りの生徒達は拍手と歓声を送った。

侑はせつ菜に抱き着いた。
侑「せつ菜ちゃん!!!!」

侑「もう、大好き!!!!」
せつ菜「ちょォ、ちょっとォ!!!!」

せつ菜「あはははッ!!!」

せつ菜「ありがとう!」

そこでかすみが来て。
かすみ「先輩ィ、いつまでくっついてるんですかァ?」

そして、歩夢達も来て。
歩夢「やっぱり、凄いね!!!」
侑「うん!!」

せつ菜「皆さん、見ていたんですか?」
エマ「お帰りなさい」

しずく「でも、少し盛り上がり過ぎかも」
かすみ「先生に見つかったら怒られちゃいますよォ?」
彼方「どーする?生徒会長ォ」

せつ菜「今の私は優木せつ菜ですよ!!!!!」

せつ菜「見つかる前に退散しましょう!!」

「おおおおおお!!!!!!」

以上ですが、
また開けてしまいましたが。お久し振りです。本題に移しますが、ご存じの通り、優木せつ菜役・中川菜々役のともりること、楠木ともりさんが健康上の理由に今日を以て降板で残念ですが、後任の林鼓子さんには必ずせつ菜ちゃんを上手く演じてくれると思います。ともりるも太鼓判を押した程ですからね。
簡単な感想ですが、最後までご覧いただきまして、ありがとうございました!

ともりるありがとう記念!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 アニメ1期3話 大好きを叫ぶー1

アバン

果林達は菜々に問い詰めながら。

果林「教えてくれる?優木せつ菜さん♡」

菜々「・・・」

菜々は何も答えず、振り返った。

果林「否定しないのねェ」

菜々「元々、隠し切れるものとは思っていませんでしたから。ですが、同好会以外の方に指摘されたのは予想外でした」

果林はエマの方を向けて。

果林「偶々、同好会に親友がいてねェ。何で生徒会長が正体を隠してスクールアイドルをやっていたのか興味はあるんだけど、彼女達が今聞きたいのは、そこじゃないみたい」

エマ「せつ菜ちゃん!」

菜々「・・・」

彼方「ちょっと、お休みするだけって言ってたじゃん!」

しずく「グループ解散した時に決めてたんですか?私達とはもう・・・」

エマ「せつ菜ちゃん!!!」

菜々は逆ギレし。

菜々「優木せつ菜は、もういません!!!!!」

菜々「私はスクールアイドルを辞めたんです!!もし、皆さんが、まだスクールアイドルを続けるなら、ラブライブを目指すつもりなら、皆さんだけで続けて下さい!!!」

Aパート

夜、菜々の部屋で。

菜々(大好きを叫びたかった私が、他の人の大好きを傷つけた・・・)

菜々(私がなりたい自分は、こんなのじゃなかった。だから・・・)

菜々は衣装をキャリーバッグに閉まって、するとノックの音が。

菜々「!」

菜々ママ(CV・白石涼子)「菜々、入るわよ」

菜々「はい!」

菜々は慌ててキャリーバッグを押し入れにしまい込んで、勉強を再開した。

菜々ママが入ってきて、飲み物を持ってきてくれた。

菜々ママ「勉強、捗ってる?」

菜々「勿論!」

菜々ママ「来週、模試でしょ?頑張ってね」

菜々「うん」

生徒会の役員会で。

菜々「分かりました。放課後の体育館の件については私が話しておきます」

「お願いします」

菜々「他に議題はありませんか?」

書記が挙手して。

書記「最近、困った子が校内に住み着いているみたいなんですが」

菜々「どなたです?」

「にゃ~」

菜々「待ちなさ~いィ!!!」

菜々はジャージ姿で、手には虫取り網を持って、猫を追い掛けていた。

菜々「待てェ!!!!!」

猫は、すばしこく、菜々は猫を捕まる事が出来なく悪戦苦闘。

菜々「こら、待ちなさい!!もう、止まって下さい!!!」

猫は警戒しながら菜々を威嚇。

猫「シャァーッ!!」

菜々「もう、逃げられませんよ!!!!」

菜々は構えて猫を捕えようとしていた。

そこで、天王寺璃奈が猫の所にきた。

菜々「情報処理学科1年、天王寺璃奈さん。その猫を渡して下さい」

璃奈「駄目!」

宮下愛も来て。

愛「その子、学校の近くで捨てられたんだよね。どっちの家でも飼えなくてさァ」

菜々「動物の放し飼いは校則で禁じられています」

菜々「その子は天王寺さんの事が大好きみたいですね」

菜々「名前、何て言うんですか?」

それから菜々は見回りで、音楽室からピアノの音色が響いて、それは侑がピアノを弾いていた。因みに曲はせつ菜のCHESE!だった。

音楽室の扉が半開きになっていた。

菜々「何でその曲・・・」

侑は菜々に気付いて慌てた。

侑「どわッ!!生徒会長ォ!?」

菜々「高咲侑さん、音楽室の使用許可は取ったんですか?」

侑「いやァ・・・あのォ・・・」

侑「ごめんなさい!!!」

侑「あはは・・・ちょっと弾いてみたくなっちゃって。でも、初めてだと全然駄目ですねェ」

侑は話の話題をせつ菜の話に。

侑「ところで、さっきせつ菜ちゃんの曲知ってるみたいな感じだったよね!?」

菜々「エッ?」

侑「いいよねェ!CHESE!動画とか見てたの!?もしかして会長、せつ菜ちゃんのファン!?」

※本人、ここにいるんですけど・・・

侑「もー、そうならそうと早く言ってくれれば良かったのにィ!!せつ菜ちゃんの事、色々話そう!!!」

侑「あ、そうだ!!CHESE!の他におススメの動画あったら教えてくれない!?探してるんだけど、全然見つからなくて!!」

そう言いながら、興奮し、菜々に近づく侑。

菜々「ち、近いですゥ!!!」

侑「あ、ゴメンゴメン!!」

菜々「そういえば先日お会いした時、優木さんに会いたがっていましたね」

侑「うん、大好きなんだ!」

菜々「ハッ・・・」

侑「この前のライブやっててね、凄かったんだよ!せつ菜ちゃんの言葉が胸にズシンって来たんだ。歌であんなに心が動いたの初めてだった」

菜々「・・・」

侑「私、夢中になれるものとか全然無かったんだけど、あの日から、スクールアイドルにハマって、今、すっごく楽しんだ!!!歩夢と一緒に同好会も入ってね!」

菜々「同好会?」

侑「そう、かすみちゃんが誘ってくれて!!」

侑「ち、違うの!勝手に部活始めたとかじゃなくってね・・・」

菜々「特に問題ありませんよ」

菜々「スクールアイドル同好会は一度廃部になりましたが、新しく立ち上げてはいけないという校則はありませんし」

侑「えっ?」

菜々「部員が5人以上集まったら、いつでも申請に来て下さい」

侑「そうなんだ・・・」

菜々「優木さんが聞いたら、喜ぶでしょうね」

侑「だったら嬉しいなァ」

侑「何で辞めちゃったのかな?せつ菜ちゃん。こんな事思っても仕方ないって分かってるんだけどねェ。きっとせつ菜ちゃんも、色々考えての事だろうし」

侑「でも、時々、思っちゃうんだよねェ。あのライブが最後じゃなくて始まりだったら最高だろうなって」

菜々「何でそんな事、言うんですか?」

侑「えっ?」

菜々「いい幕引きだったじゃないですか」

菜々「せつ菜さんは、あそこで辞めて正解だったんです。あのまま続けていたら、彼女は部員の皆さんをもっと傷つけて同好会は再起不能になっていた筈です」

侑「そんな事は・・・」

菜々「高咲さんはラブライブをご存知でしょうか?」

侑「スクールアイドルの全国大会みたいなやつだよね?」

議題はラブライブの話に。

菜々「その通りです。ラブライブはスクールアイドルと、そのファンにとって最高のステージ。あなたもせつ菜さんのファンならそこに出て欲しいと思うでしょ?」

菜々「スクールアイドルが大好きだったせつ菜さん同好会を作り、グループを結成し、全国のアイドルグループとの競争に勝ち抜こうとしていました」

菜々「勝利に必要なのはメンバーが一つの色に纏まる事。ですが、纏めようとすればするほど、衝突は増えていって・・・」

菜々「その原因が、全部自分にある事に気付きました。せつ菜さんの大好きは自分本位の我儘に過ぎませんでした」

菜々「そんな彼女がスクールアイドルになろうと思った事自体が間違いだったのです」

菜々はせつ菜のスクールアイドルの引退と同好会の廃部の理由を打ち明け、こう言った。

菜々「幻滅しましたか?」

侑も流石に、何も言えなかった。

侑「・・・」

すると音楽室の扉から上原歩夢が待っていて。

歩夢「侑ちゃん?」

菜々「失礼します」

菜々は音楽室から出て行った。

菜々は生徒会室に戻り、ノートパソコンでせつ菜の動画を観ていた。

動画のコメントで「でも、辞めちゃったんだって」や「いい線いってたかもしれないのに」などの残念なコメントを観て菜々の右手がグーの形になった。

 

菜々(期待されるのは嫌いじゃなかったけど、一つくらい、自分の大好きな事もやってみたかった)

菜々は同好会メンバーとの揉め事が脳裏に入り。

せつ菜「スクールアイドルが大好きなんでしょ?やりたいでしょ?こんなパフォーマンスではファンのみんなに大好きな気持ちは届きませんよ!!!」

かすみ「でも!!!こんなの全然、可愛くないです!!!!!!」

かすみ「熱いとかじゃなくって、かすみんは可愛い感じてやりたいんです!!!!!!」

せつ菜「!!!」

菜々(私の大好きが誰かの大好きを否定していたんだ。それは結局ただの我儘でしかなく、私の大好きはファンどころか、仲間にも届いていなかった)

菜々はノートパソコンをしまい、下校中。

菜々(ケジメでやったステージが少しでも同好会の為になったのなら)

菜々(優木せつ菜だけ消えて、新しい虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会が生まれる。それが私の最後の我儘です)

ー2につづく。

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 アニメ2期9話The Sky I Can't Reachー2

ミアは再び曲作りを始めた。

同好会メンバーからも差し入れや手伝いも兼ねて。

それから数日後、嵐珠は自分の部屋の整理を終えて、部屋を出て行った。同好会グッズのアクリルスタンドを残して。

その頃、栞子は下校中で、スマートフォンから着信が来て、相手は嵐珠だった。

栞子「!!」

栞子はモニタを見て、嵐珠が今夜の飛行機で帰国するというメッセージだった。

栞子は慌てて部室に引き返した。

嵐珠が今夜帰国すると聞いた同好会メンバーは騒然となった。

「ええええええ!!!!!!」

エマ「帰国って、今日なの!?」

栞子「はい。もう空港だと思うんですけど・・・」

栞子「私、どうしても嵐珠に伝えたい事があるんです!!」

せつ菜「私達もです!!!」

愛「今、ミアちが嵐珠の為に特別な曲を作ってるんだ!!」

彼方「絶対、聴いて貰わなきゃ!!!」

侑はミアに連絡。

侑「ミアちゃん!嵐珠ちゃんが!!!!」

ミア「知ってる!!あと少しだから、嵐珠を引き留めておいて!!!!」

歩夢「一緒に行こう!嵐珠ちゃんを見つけなきゃ!!」

栞子「はい!!」

一方、嵐珠は空港(羽田空港)に到着し、丁度、ミアも曲作りを終えて、全速力で空港へ向かった。夜になって、嵐珠は名残惜しいのか、展望デッキで東京の夜景を眺めていた。

すると。

「嵐珠!!!」

それは、栞子だけでなく、同好会メンバーも来ていた。

嵐珠「栞子!!」

侑「嵐珠ちゃん、見つけた!!!」

嵐珠「一体、何なのォ?」

侑「少しだけ、時間をくれないかな?」

果林「ミアがあなたの為に曲を作ってるわ!!」

嵐珠はこの場を離れようとしたが。

歩夢「嵐珠ちゃん!!」

嵐珠「悪いけど、どんな曲を持ってきても、答えはNOよ!!」

しかし、璃奈、かすみ、しずくの3人は両腕を水平に伸ばして、嵐珠を足止め。

嵐珠「何?」

璃奈「駄目!!!!」

かすみ「行かせませんよ!!!!」

しずく「ミアさんの曲、聴いて下さい!!!!」

嵐珠「言ったでしょ?全部やりきったの、未練はないわ!」

「鐘嵐珠が、それでいいのか!?」

そして、ミア・テイラーが到着。

※これで役者が揃ったな

ミアは歩きながら。

ミア「僕は、ずっと思ってたよ・・・。鐘嵐珠ほど、パーフェクトな奴はいないって・・・。歌もパフォーマンスもプライドも努力も、嫌味なくらい、全部!!!!」

ミア「そんな奴が、本当の夢には手も伸ばさず、諦めて帰ろうとするなんて、らしくないだろ!!!」

嵐珠「たとえ、どんな曲を作ってきても、あたしには・・・」

ミア「これは君の曲じゃない。僕もずっと手を伸ばせずにいた夢があった。でも、諦めるのは、もうお仕舞にする。君と違ってね!!!」

ミア「歌が好きだったのに、自信がなくて、目を逸らしていた。でも、教えて貰ったんだ!!スクールアイドルは、やりたい気持ちがあれば、誰でも受け入れてくれる!!!!」

ミア「だったら、僕の手もきっと届く!僕は夢を掴むよ!!!!!!」

挿入歌「stars we chase」 歌詞

I used to look above at stars, and chase

(かつて僕は星を見るのが好きだった)

Never had to doubt what I could take

(手を伸ばしさえすれば掴めると信じて疑わなかったんだ)

Now I've found it's further than it seemed

(でも実際は自分が思っていたよりも それはとても遠くて)

The light gets smaller, my eyes to a closure

あの輝きは時間とともに小さくなっていった だから僕は目を閉じたんだ)

When did it happen? Turned away my face

(ねぇ、見ないふりしたのはいつだっけ?)

When did it happen? Pain increasing

(辛くなってしまったのはいつだっけ?)

Shadow walk and dealing, truth inside revealing

(もう暗闇を歩くことにも慣れてしまったけれど)

Still, a part of me's seeking that feeling

(僕はまだあの輝きを忘れられないみたいなんだ)

Dreams in the sound I made for you

(君のために希望を込めた想いと心の声が)

Go 'round, come returning through me

(巡り巡って 僕の元へ戻ってきたよ)

Where this light shines so bright, you showed

(光が刺す場所を君が教えてくれたんだ)

It's back and now

(いま改めてみえた)

Take your hand out, we can reach

(もう一度手を伸ばそう 僕らなら届くはずだよ)

Always been there to be freed

(ずっと側にあった本当の願い)

It's getting loud, on to a scream

(内なる声と本当の想いが大きくなっていく)

We're starting this brighter tomorrow

(もっと大きな未来へと繋がるために)

Try this

(信じてみて)

Every color shown, bright in the star

(様々な色彩を放つあの星が僕らを照らしてる)

From here we can find

(さらなる希望が見えるんだ)

Letting us shine

(それが僕らを輝かせるから)

Don’t hide your brightness

(どうか光を閉ざさないで)

歌い終えたミアは嵐珠に手を差し伸べた。

ミア「君は、どうする?」

栞子「嵐珠、私はあなたと一緒にスクールアイドルをやりたい。私と一緒にステージに・・・」

嵐珠「無理よ!!!」

嵐珠「無理なのよ!!あたしは誰とも一緒にいられないの!!!」

嵐珠「昔からそうなの!仲良くなりたいと思うのにどうしても上手くいかない・・・」

栞子「そんな事は・・・」

嵐珠「栞子だけよ。あたしと友達になってくれた人は・・・。他の人、始めは良くても、だんだん、遠巻きになって、離れていった・・・」

ミア「まァ、分かるけどねェ。嵐珠の言い方は癇に障る時もある」

嵐珠「だって、分からないだもの!!何が悪いのか、何で避けられるのか」

嵐珠「どうやって人の気持ちが分からない。だったらもう、独りでいようって」

嵐珠「ここに来たのも、ソロアイドルなら出来ると思ったから。相手の気持ちが分からなくても、認めさせる事は出来るって・・・」

栞子「誰だって、相手の気持ちが分からない事はあります!嵐珠だけじゃ・・・」

嵐珠「ただ一人の友達の事も分からないのよ?ね、独りでいるしかないのよ」

エマ「それで、同好会の誘いも断ったの?」

嵐珠「そうよ。寧ろ、ソロのスクールアイドル達が、同好会として絆を深めていた事に驚いたわ!」

※Liellaのライバル、ウィーン・マルガレーテちゃんもソロアイドルだけどねェ・・・

嵐珠「互いに信頼し合って、ユニットもそれ以上の事も出来る。それがスクールアイドルならあたしには出来ない!!」

ミア「なァ、その腑抜けた目で周りをよく見てみろよ!!ここにいる皆が誰の為に来たと思ってるんだ!!僕が頼んだだけじゃ、こんなに集まる訳ないだろ!!」

ミア「過去に囚われたままじゃ、今、目の前にいる人の気持ちを踏み躙(にじ)る事になるんだぞ!!!!!」

ミア「嵐珠、僕と君は似ているよ。ずっと過去に囚われ、夢に手を伸ばさずに来た・・・。でも、ここは、今までの場所とは違う・・・」

嵐珠「・・・」

エマ「嵐珠ちゃん、私達がユニットを始めようと思ったのは、嵐珠ちゃんのお陰なんだよ!!!!」

侑「嵐珠ちゃんの真っ直ぐな言葉があったから私は前に進めたんだ!!ありがとう!!!!!」

同好会メンバーは嵐珠に感謝している。

嵐珠「栞子・・・」

栞子は嵐珠をハグ。

栞子「もう一度、ここから始めませんか?私達ともっと仲良くなれると思うんです!」

嵐珠「栞子、いいの?」

栞子「うん」

ミア「僕達はもうビジネスパートナーじゃない。これからよろしく、ライバルさん!!」

嵐珠「まだデビューもしてないのに、あたしに張り合うなんて」

栞子「嵐珠、ミアさん、これから一緒に頑張りましょう!!」

※三人は後にユニット「R3BIRTH(リバース)」を結成する事になる。

嵐珠「ええ、でもその・・・ライバルでも友達になれる?」

ミア「今更!!」

嵐珠「もう五月蝿いわよ、ミア!!!」

三人はガッチリ握手した。

嵐珠は同好会メンバーに向かって。

嵐珠「ねえ、今からでも間に合う?」

メンバーは笑みを浮かんで。

侑「勿論!!!ようこそ!!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会へ!!!!!!!!!!」

翌朝、寮にある果林の部屋では、果林がまだ熟睡している。ご存じの通り、果林は朝に弱くて、自分から起きる事が出来ないので、朝寝坊しない様、エマが果林の部屋の鍵を持っていて、毎朝、エマが果林を起こしているのが日課なのだ。

エマがカーテンを開けて。

エマ「果林ちゃ~ん、朝だよ~♡」

果林「んんッ」

そして、嵐珠が果林の掛布団をひっぺがえして。

嵐珠「おはよう!果林!!!」

果林「んッ!?」

寝惚けている果林。

エマ「おはよう!果林ちゃん♡」

嵐珠「今日からお世話になる鐘嵐珠よ!!」

エマ「嵐珠ちゃんが寮に来てくれたお陰で、果林ちゃんの朝寝坊が減りそう!ありがとね!!」

嵐珠「これくらい、朝飯前よォ!」

果林「あァ・・・」

嵐珠「さァ、次はミアね♡」

そのミアも夢の中だった。

以上ですが、どうしてThe Sky I Can't Reachにしたのかって?

個人的に虹学アニメで一番の回だからです。嵐珠ちゃんの気持ちが分かります。同好会メンバーも元々は独りだったし、オタクも一人一人、力は弱いけど、団結すれば、力が大きくなって敵わない程になります。

この回はミアちゃんが主役でしたが、今まで彼女の素性が明らかにされなかったのが、今回で全てが明らかになりましたね。

簡単な感想ですが。最後までご覧いただきありがとうございました!

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 アニメ2期9話The Sky I Can't Reachー1

明けましておめでとうございます。今週はにじよんのアニメが始まる記念として、2期9話のThe Sky I Can't Reachを再現してみました。

アバン

ミア(心の奥にある答えは本当にそれでいいの?)

と、幼女時代のミアがステージに立とうとしていた。

ミア(見た事のない世界を見てみたい)

ミアの足が震えていた。

そして現在、ミアは校内のベンチに座って、スマートフォンで、先日行われた、スクールアイドルフェスティバルの同好会の動画を観ていた。

侑が来て。

侑「ミアちゃん、何見てるの?」

ミア「うわァ!!」

侑「アッこの前の!!観てくれてるんだね!!」

ミア「た、偶々だよォ!!」

侑「でも、嬉しいよ!!!」

ミア「・・・」

ミアの表情は曇っていた。

ミアのスマートフォンから着信音のブザーが鳴って、相手は嵐珠だった。それは衝撃的なメッセージだった。

ミア「嵐珠?・・・なァッ!!!」

侑「辞める!?嵐珠ちゃんが?一体何で」

ミアは立って。

侑「ミアちゃん!!」

ミア「直接話聞いてくる。嵐珠は歌わなきゃいけないんだ!僕の為に!!」

同好会の部室で嵐珠の帰国の話を聞いたメンバーは。

愛「じゃ、しおってぃー(栞子)も突然知らされたの?」

栞子「はい・・・」

しずく「何か詳しい事情は聞いてませんか?」

栞子「いえ、来たメッセージはこれだけで」

かすみ「どういう事ですかねェ?しお子にも話さないなんて」

歩夢「嵐珠ちゃん、スクールアイドル辞めちゃうんだ・・・」

彼方「しかも、帰国だなんて・・・」

果林「ちょっと急すぎよね・・・」

栞子「・・・」

嵐珠の突然の帰国で戸惑うメンバー。

その頃、ミアは嵐珠の部屋に来て嵐珠は帰国の準備しながら、ミアは嵐珠に尋問を始めた。

ミア「ようやく知名度も上がってきたんだ!これからいう時にどういうつもりだよ!」

嵐珠「だって、スクールアイドルはもうやり切ってしまったんだもの」

ミア「やり切ったァ?」

嵐珠はキャリーバッグを引っぱりながら。

嵐珠「そうよ。スクールアイドルでやりたかった事、やれる事に全力で取り組んできたわ!そして、歌もパフォーマンスも全てやり切った」

嵐珠「だから辞めるの。あたし達のパートナーシップも解消しましょう」

ミア「何言ってるのさ!!僕達の音楽を知らない人達は、まだ沢山いる!!その人達に見せつけてやらなきゃ!!!!」

嵐珠「分かっちゃったのよ!!」

ミア「何が?」

嵐珠「この前のスクールアイドルフェスティバルで、あたしは100%出し切った。でも、あの子達はもっとそれ以上だった」

嵐珠は右腕を伸ばし。

嵐珠「幾ら、手を伸ばしてもやっぱりあそこには届かないって、思い知らされちゃったわ!」

ミア「僕の曲じゃ、あの子達には敵わないって事?」

嵐珠「そうじゃないわ。ただ・・・」

ミア「だったら、今度は絶対負けない様な最高の曲を作る!!!!!」

嵐珠「ミア・・・」

ミア「その出来に納得出来たら、スクールアイドルを辞めるのは撤回して貰うから!!君にはまだ僕の曲を歌って貰わなきゃ困るんだ!!!!」

そういってミアは部屋から出ていった。

音楽一家のプライドからなのか、そう簡単に引き下がらないミアだった。

翌日、侑達は嵐珠に話を聞こうとしたが断われて、侑達は休憩スペースで。

侑「はァ~」

エマ「結局やり切ったからとしか教えてくれなくて」

ミア「ふ~ん」

璃奈「本当に帰っちゃうのかなァ」

侑「もっと仲良くなれたらって思ってたんだけどな」

ミア「嵐珠は帰らせないよ!」

「エッ?」

ミア「曲を作ってる。嵐珠の為の最高の曲だ。それを聴けば嵐珠の考えも変わるさ」

ミア「嵐珠に辞められたら困るんだよ!!」

璃奈「・・・」

それ以降、ミアは缶詰め状態で、嵐珠の為に曲作りを始めた。

ミア「最高の曲・・・嵐珠の為の・・・嵐珠自身の歌・・・」

栞子が下校する時、一人眺めている嵐珠を見つけた。

二人は一緒に下校する事に。

「あのォ・・・」

栞子「あ、嵐珠から先に・・・」

嵐珠「ううん。栞子が先に言って」

栞子「あの・・・大した事じゃないんです。ただ、一緒に帰るの嵐珠が戻ってきてから初めてだなって」

嵐珠「そうね。栞子ってば文化祭の準備で大忙しなんだもの」

栞子「すみません」

嵐珠「責めてないわ。違うの。あたしもライブとかで忙しかったから」

栞子「スクールアイドルを頑張ってましたものね」

嵐珠「うん・・・」

栞子「嵐珠、謝りたい事があるんです。スクールアイドルに憧れていた事、嵐珠に黙っていてごめんなさい」

嵐珠「どうして栞子が謝るの?」

栞子「あなたを傷つけたと思って」

栞子「怒っていますよね?ずっと」

嵐珠「怒ってなんかないわ!ただ、あたしが・・・」

栞子「嵐珠?」

嵐珠「あたしこっちだから。バイバイ!」

栞子「あ・・・」

夜になってもミアは曲作りに余念がない。

ミア「嵐珠は完璧主義者だ。それにこれまでの傾向からすると・・・」

後日、璃奈は猫のはんぺんと猫じゃらしで遊びながら。

愛「ミアっち来ないねェ」

璃奈「うん・・・」

今日も曲作りするミア。

ミア「もっと出来る筈だ!僕はこんなところで終わる訳には・・・!」

数日後、寮でエマは璃奈にミアの部屋を案内し。

エマ「ここがミアちゃんのお部屋だよ」

璃奈「ありがとう、エマさん」

璃奈はミアの部屋のドアを開けようとしたら、ミアがドアを開けて出てきて、髪がボサボサだった。

ミア「璃奈、どうしたの?」

璃奈「ミアちゃんに会いに来た」

ミア「何で?あ、それより曲、出来たんだよ!!」

璃奈「嵐珠さんの?」

ミア「そうさ!!嵐珠は帰さない!!!このミア・テイラーがね!!!!」

ミアは早速、嵐珠に曲を聴かせて、少し離れて見守る侑と璃奈。

ミア「どう?君の為に書いた、君の為の最高の1曲だ!!」

だが、

嵐珠「クオリティも高いし、流石ミアだわ。でも、これはあたしの曲じゃない!!!」

ミアは相当ショックを受けて。

ミア「Forget it!!(訳・もういいよ!!!)」

と捨て台詞を吐いて嵐珠と別れた。

そして、ミアは侑と璃奈をスルーして。

侑「ミアちゃん!!!!」

ミア「Dont bother!!(訳・気にするな!!)放っておいてくれ!!!!」

嵐珠はミアと反対方向に去っていった。

璃奈「・・・」

今まで嵐珠の為に苦労して作曲したのに、それが認められなく、悔しがるミア。

ミア「Why?What does she want!!!!(訳・何故?彼女が何を望んでるんだ!!!!)間違いなく今まで一番のクオリティーだった!!嵐珠の求めるもの、方向性にもピッタリ合っていたのに何で!!!!」


璃奈がミアのところに。

璃奈「ミアちゃん」

ミア「何ィ?笑いに来たのォ?自信満々で持っていって、このザマだからねェ!!!笑えばいいだろォ!!!!!!」

璃奈「笑わないよ!!!!」

ミア「じゃ、放っておいてくれ!!!」

璃奈「無理」

ミアの怒りは収まらなかった。

ミア「ウザいなァッ!!!!!!!」

璃奈「!」

ミア「あっ」

璃奈「手痛くない?赤くなってる」

ミア「ゴメン。熱くなっちゃって」

璃奈「そういうときもある」

ミア「でも・・・」

璃奈「そういうときは・・・」

二人は場所を移して、ミアの好きなハンバーガーを食べ始めた。

璃奈「食べよう・・・」

ミア「う、うん・・・」

ミア「そういえば最近食べてなかった」

璃奈「食事は大事」

ハンバーガーを食べ終えた二人、ミアはさっきの話を始めた。

ミア「あの曲に全部縣けていたんだ。嵐珠が歌えば僕の曲をより多くの人に届けられる。あいつがパートナーならやっと結果が残せるって思ってたのに」

璃奈「どうしてそんなに結果が欲しいの?」

ミア「エッ?」

璃奈「ミアちゃん、とても苦しそう。苦しんでまで結果が必要?」

ミア「必要だよ!!僕はミア・テイラーなんだから音楽で認められなきゃ僕に価値はない!!!!」

璃奈「ミアちゃんミアちゃんだよ!価値がないなんてことない」

ミア「駄目なんだよ!!だって僕にはもう曲を作るしかないんだから!!!」

璃奈「ミアちゃん?」

ミア「テイラー家の娘としてせめて、それくらいは果たさないといけないんだ!!」

ミア(小さい頃は、僕は歌が好きだった)

ミア(歌うのが楽しくていつも歌ってた)

ミア(ある時、家族と一緒にステージに立つ事になったんだ)

ミア(歌手としてのデビューさ。ワクワクしたよ!)

ミア(でも、僕は分かっていなかった。テイラー家の名は如何に大きいものか)

彼女の歌を聴きに来た観客達は拍手で迎え。

ミア(何千という目が新しいディーヴァの誕生を待ち望んでいた)

ミア(ただ、歌が好きで、楽しむ事しか考えてなかった自分がそれに応えられるのか)

ミアはあまりの緊張と不安でしゃがみ込んで、泣き始めた。

ミア「歌えないテイラー家の娘に価値なんてない。だから、せめて自分に出来る事で、この世界に居場所を作ろうとしたんだ」

※歌えなかったって事はAqoursの梨子ちゃんがピアノが弾けなかった事やLiellaのかのんちゃんが面接で歌えなかったのを彷彿とさせる。

ミア「嵐珠を利用してまで、ようやく手が届くと思ったのに」

璃奈「でも、ミアちゃんは今ここにいるよね」

ミア「えっ?」

璃奈「ここはミアちゃんの居場所にならない?」

璃奈「私、ミアちゃんの歌、聴きたい」

ミア「だ、駄目だよ!!だって・・・!」

璃奈「ミア・テイラーじゃなくて、ミアちゃんの歌が聴きたいな」

ミア「えっ?」

璃奈「テイラー家がどんなものか私は知らない。でも歌が好きなら、その気持ちをなかった事にしないで欲しい」

璃奈「ミアちゃんにもっと楽しんで欲しい。ここなら、きっとミアちゃんが望むものを叶えられる」

ミア「僕が望むもの・・・歌いたい・・・歌いたいんだ!!!」

璃奈「夢を叶えるのがスクールアイドルだよ!!!」

ミア「・・・そう・・・だね」

ミアは璃奈とガッチリ握手した。

ミア「ここが僕が辿り着きたかった場所なのかな」

ミアは嵐珠の言葉を思い出して。

嵐珠(幾ら、手を伸ばしてもやっぱりあそこには届かないって、思い知らされちゃったわ!)

ミア「ありがとう璃奈!やるべき事が見えてきたよ!!!」

ミア「まずは曲を作り直さなきゃ!!」