※ネタバレ注意!観ていない人はスクロールしない様に!!
恒例の前回のラブライブスーパースター。
担当・千砂都
千砂都「遂にスクールアイドルの大会、ラブライブが開催されるシーズンとなり、エントリーする私達。でも・・・」
かのん「グループ名?」
千砂都「新たな曲作りと並行して、自分達のグループ名を考えたんだけど・・・」
かのん「ぜんっぜん、思いつかないよ!!!」
千砂都「そんな時、かのんちゃんに降りてきた。Dreaming Energy!!」
恋「リエ・・・ラ・・・」
かのん「色んな色の光で結ばれていくといいなあって思ったんだ!」
千砂都「こうして名前も決定し、いよいよラブライブへ!!!!」
アバン
可可「遂に発表デス!!!!」
可可は右手を揺らしながらノートパソコンのモニタを見ていた。
可可「これが、今年の地区予選、エントリー校デスゥ!!!!!!!」
モニタにはラブライブにエントリーした都内の学校とグループ名の一覧表だった。
すみれ「何?この数。これで地区予選?」
かのん「こんなにたくさんの高校がエントリーしてるの?」
可可「今年は史上最多過去最大の大会と言われていまして」
恋「競争率が高いという事ですか?」
可可「あまりの数の多さから、地区大会の前にふるい落としがあるという噂も・・・」
千砂都「地区大会にすら出られないの?」
可可「分かりませんが、去年までの形は難しいという話もありまして、例えば・・・」
すみれ「ジャンケンで勝ったグループだけにする!・・・とか?」
可可とすみれは起立し。
可可「最初はグー!!!」
すみれ「ジャンケン・・・!!」
そこで千砂都が仲裁し。
千砂都「流石にそれはないんじゃ・・・」
すみれ「じゃあ、何があるっていうのよォ!!!」
かのん「それは・・・行ってみるしかないよ。地区予選の説明会に!!」
説明会の司会を務めるのはシブヤレポーター(CV・高森奈津美)という女性で、赤い縁の眼鏡を付けて髪にはポニーテールで衣装は黄緑のツーピースを着ていて、テンションの高い女性である。
シブヤレポーター「ジャン!今年も遂にラブライブが始まりま~すゥ!!!」
シブヤレポーター「皆さんが気になっているのは地区予選の方法とか思うので、ま~ずここで発表しちゃいま~す!!!イ~エ~イ♡」
かのん「きたね」
シブヤレポーター「ここからですよォ!!!」
可可「うん」
※μ`sやAqoursにもアキバレポーターというのもいたなw
Aパート
シブヤレポーター「さ~て毎年盛り上がる地区予選ですがァ~!!今年は出場校が多く、全てのグループに歌ってもらうのは困難と判断したため、ここでジャンケンをして・・・」
すみれは立って。
すみれ「あっ・・・!それ見なさいィ!!!!!見なさいったら、見なさいィ!!!!!!」
可可「勝ちます、勝ちますよォ!!!!!!!!!」
シブヤレポーター「・・・と思ったのですが、やっぱりそれだと負けたグループが可哀想という話になりましてェ~」
可可「何ですとォ!?」
すみれ「紛らわしいわねェ!!」
シブヤレポーター「各地区ごと、歌に課題をつける事になりました!」
かのん「課題?」
シブヤレポーター「出された課題を歌に盛り込んで、大会で披露してもらう事になりま~す♡ここ東京南西地区は渋谷を含む流行の最先端地区!!という事で課題はァ・・・こちらァ!!!!」
シブヤレポーターの背後ある巨大モニターから映し始めた。
アルファベット3文字で「RAP」と映った。
千砂都「ラップ?」
かのん「ラップってあの、こういう?」
かのんは仕草をして。
シブヤレポーター「そうです!!ラップで~すゥ!!」
シブヤレポーター「Hey! Yo!各グループはラップを必ずソングにイントゥ! 大会にチャレンジだYOォ!!ソングがフィニッシュしない時はァ その時点でェ失格だYOォ~!!」
説明会を終え、かのん達はラップの練習。
かのん「Hey! Yo! 私の名前は澁谷かのん 澁谷といっても 渋谷は苦手・・・こ・・・言葉がァ・・・出てこない・・・」
千砂都「ラップは元々ストリートから始まっているからねェ」
恋「ではまさかそれが正式衣装!?」
かのん「やっぱり、ちぃちゃんやってよ~歌と違って難しいよォ~」
千砂都「分かった。ダンスの教室とかで何度か教えてもらった事あるから、やってみるね」
今度は千砂都がラップで踊ってみた。
千砂都「Hey! Yo! 私 千砂都 嵐千砂都 生まれはこの辺 特技はダンス 嵐を呼ぶっす ちぃちゃんダンス!」
何故か千砂都はブレイクダンスを始めた。
かのん「ええ!?」
千砂都「Hey!」
かのん「あの~ラップは?」
千砂都「あ、そうだったァ♡いや~ダンス始まっちゃうと、つい、そっちに夢中になっちゃうんだよね~」
恋「千砂都さんは矢張り、ダンスで他のグループに差をつけてほしいので、この役目は不向きではないかと・・・」
かのん「なると・・・」
恋「ん?わ、わたくしは無理ですゥ!!!何も知らないのですからァ!!!!」
かのん「大丈夫!とりあえず韻(いん)を踏んで思った事を歌にすればいいだけ」
千砂都「Hey!まずは自己紹介とかやってみちゃおうYOォ!」
千砂都は恋に帽子と黄色のグラサンをつけた。
恋「じ、自己紹介・・・韻を踏んで・・・」
何故か恋は短歌を詠んだ。
恋「秋あかね 歌にいざよう 葉月恋 想いは いまだ 十六夜(いざよい)なり~」
かのん「それは俳句ゥ!」
恋「短歌ですゥ!!韻を踏めと言ったではないですかァ!!!!」
恋「因みにこれは『躊躇する』という意味の『いざよう』と16歳であるわたくしの『十六夜』をかけて・・・」
すみれ「どうでもいいんだけど」
かのん「恋ちゃんも駄目となると・・・可可ちゃん!!」
可可は中国語で。
可可「Hey Yo!Check it out! 唐可可我最閃耀 煎餅果子來一套 堅持練習不遲到」
(訳:オッス!見るデス!唐可可 私が一番輝いています 煎餅菓子を持ってきなァ 練習続けて遅刻はなしィ)
かのん「・・・は中国語になってしまうし・・・そうなると残るはすみれちゃん?」
すみれ「へェ?」
可可「無理デスゥ!!大切なラブライブの最初の課題デスヨ!!二人より、ポテンシャルが低いのこの人に任せるわけには・・・」
すみれもラップを始めて。
すみれ「Hey! Yo! お見知りおきに自己紹介!」
可可「うう・・・」
すみれ「でも 結女のみんなにしとこうかい 私の名前はヘアンナスミレ AB型の 神社の娘 Hey!」
可可「マジデスカ・・・」
かのん「凄い・・・」
千砂都「即興でそんなに歌えるなんて」
流石、ショウビジネスの世界で元子役として出演してきた賜物だろう。
すみれ「フンッ!これでも小さい頃から、ショウビジネスの世界で場数は踏んでいるの。アドリブだったら負けないわ!」
かのん「これは、いける!!!!」
5人は屋上に出て。
すみれ「ん?」
すみれは見まわして。
すみれ「あれェ?これってもしかして・・・」
かのん「どうしたの?」
恋「あなたが歌わなければ始まりませんよ」
すみれ「・・・・・・ちょ・・・ちょ・・・ちょ~っと待ってェ!」
千砂都「どうしたのォ?」
すみれ「いやァ、そのォ・・・え~とォつかぬ事をお聞きしますがァ・・・この位置というのはもしかして・・・」
かのん「センターだよ」
千砂都「今回の課題のところだし、一番目立つところで歌ってもらった方がいいと思って」
可可「可可は反対でしたがァ・・・」
すみれ「えッ?」
すみれ「ほォ~ん?ええェェェ?ええェェェェェェ~!!!!!!????????」
かのん「今ァ?」
すみれ「だ、だって私よ!?私がセンターでいいったらいいいのォ!?」
かのん「うん、だからさっき言ったでしょォ?」
いきなりのセンター抜擢に戸惑うすみれ。
すみれ「い、いや、でも・・・」
可可「矢張り、替えた方がいいのではないデスカァ?」
恋「どうしてそう思うのです?」
可可「この人は今までも真ん中に立つ事が出来ずにここまで来たのデス。それは矢張り向いてないからというか・・・」
可可はすみれに対しての辛辣な発言ばかり言っている。
かのん「それ言ったら、私だって歌えなかったよ?」
恋「わたくしはステージに立って歌う事も初めてに近いですし・・・」
可可「デスガ・・・」
かのん「今までは今まで。大切なのはこれからだよ」
千砂都「そうそう。Liellaと同じで、これから色々始まっていいんじゃないかな」
可可「まあ、お二人がそう言うのでしたら・・・」
すみれは4人が目を離した隙に逃げようとしていた。
すみれ「そ~っと、そ~っと」
すみれが逃げようとするところを、可可に見られてしまった。
可可「ん!!」
すみれ「フエッ!?」
可可「とにかく、センターに立つ以上は真面目にやるのですよ!!!スクールアイドルを甘く見たら承知しません!!!!!」
すみれ「分かってるわよ!!ショウビジネスの世界で生きてきた私を何だと!!」
可可は怒鳴り声で。
可可「それが甘く見ているというのデスゥ!!!!!!!」
すみれ「わあッ!!」
可可「今年のラブライブは特に難しい戦いデスゥ!!!!!本気で頂点を目指すつもりでいてクダサ~イィィィ!!!!!!!!!!!!」
すみれはあまりの怒鳴り声で両手で耳を塞いだ。
すみれ「うう~!わ、分かったわよォ」
すみれを除く、4人はかのんの店に移して。
千砂都「そんなに心配?」
可可「いえ、そういうわけでは・・・」
恋「すみれさんはセンターを担当した事はないのですか?」
かのん「いつも自分が前に出るみたいな事は言うけど、実際に任せようとすると、私とか、ちぃちゃんとか可可ちゃんに振ってくるし・・・」
恋「やりたくないのでしょうか」
かのん「多分、自信がないんだろうな。今までの事があるから。でも、この5人で本当に勝とうと思ったら、全員が同じぐらい力を見せて、全員がセンターだってくらいの気持ちがないと駄目だと思う」
かのん「だから可可ちゃんも応援してあげてよ。きっと本気になれば、誰も敵わない力を発揮すると思うんだ。すみれちゃんって」
可可「応援デスカ・・・?」
かのん「うん、ああ見えて気にしていると思う。スクールアイドルの事で可可ちゃんを怒らせちゃった事」
可可「あ・・・」
可可はアラームに気づいて、スマートフォンでモニタで見ていた
可可「あっ」
その後、可可は神社に行って、すみれはスクワットをしていて、可可は狛犬のところで隠れてみていた。
すみれ「95、96」
可可「あ」
すみれ「97、98・・・99、100!」
すみれが持っていたおみくじ箱を空にめがけて投げて、戻ってきたところをキャッチした。
すみれ「フッ!・・・ハァ」
そして、すみれの妹(CV・和多田美咲)が。
「お姉ちゃん、いつまで練習してるのォ?御飯だよ」
すみれ「先食べてて」
すみれはランニングを始めた。
すみれ「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ」
可可はすみれを追った。
すみれ「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ・・・センター・・・」
すみれは子役時代の自分を振り返った。
学芸会で、主役じゃなく村人役に選ばれた時。
「村人だって大切な役よ」
すみれ「ハァ、ハァ、私が・・・」
劇の配役を選ばれた時。
「すみれさんには主人公の友達役をやってもらいます」
すみれ「ハァ、ハァ、私が・・・」
ミスコンテストで、すみれがグランプリに選ばれなかった時。
司会「栄えある、グランプリは・・・!」
すみれ「私が・・・!」
すみれが止まった場所は公園にある噴水の前だった。そして発声練習。
すみれ「あ え い え お あ お!か け き く け こ!!」
可可は息を切らしながらすみれを監視。
すみれ「た て ち つ て と た と!」
数日後、部室で。
すみれ「衣装?」
それは可可がすみれ用に作った菫色の可愛いドレスだった。
すみれ「どういうつもり?」
可可「衣装作りは可可の仕事ですので、いいからとっとと着るデス!!!」
すみれ「私の?」
可可「オーラのない、あなたでもセンターで戦える様、他の人とは少し形を変えてやりマシタ!!」
かのん「フフフッ。じゃあそれ着て、一度歌ってみようよ」
千砂都「ちょうど、学校のみんなの意見も聞いてみようと思ってたところだから。それ、動画に撮って見てもらおう」
すみれ「え?いや、でも・・・」
早速、試着したすみれ。
すみれ「う・・・」
かのん「似合ってるよ!すみれちゃん!!」
恋「本当に綺麗です!!!」
千砂都「流石、可可ちゃん!!」
しかし、可可の表情は険しかった。
可可「クッ・・・可可は別にィ・・・」
かのん「どう、自信出てきた?」
すみれ「うう・・・」
恋「では、いきますよォ~♡」
かのん「ミュージック!!」
「スタート!!!!!!」
すみれ「うっ!」
ー2につづく