※ネタバレ注意!観てない人はスクロールしない様に!!
その頃、原宿にある竹下通りでは。
※あ!穂乃果コーヒー!
平安名すみれが一人でクレープを買い食いしながら歩いていて、鼻にはクレープの生クリームが付いていた。すみれは目をキョロキョロしながら周りを見ていた。
すみれ「うわあァァァ~♡美味しそうォォォ~♡」
再び目をキョロキョロし。
すみれ「・・・場所が悪いみたいね」
すみれの近くにいる二人組の女の子が。
「キャアーッ、サニパァ!!」
「カッコいいでしょォ?」
すみれ「サニパァ?」
一方、かのんと可可は千砂都の指導のもと、基礎体力をつけるためランニングをしていた。
かのん「ハァハァハァハァ」
可可「ああああァァァ~!」
可可は苦しみながら悲鳴を上げていた。
可可「ああ・・・」
休憩地点に到着し可可は横になった。
可可「今日はこの位においてやるデスゥ・・・ぐ、ぐるちぃ~」
千砂都「まさかの・・・」
かのん「体力ゼロ!!もー全然ダメじゃん!!何でそれでアイドルやろうと思ったのォ!?」
可可「気持ちデス!!!スクールアイドルに一番大切なものはキモチですので!!!」
千砂都「成程(なるほど)・・・」
可可「因みにリズムゲームでは完璧なダンスコンボを繰り出せマスヨォ~♡」
可可はスマートフォンを持ってゲームを始めた。
可可「ア、ソレ、シャンシャンシャン!!」
かのん「それは意味ない・・・」
千砂都「でもリズム感はあるって事だね!」
かのん「ポジティブ!!」
可可「シャン!シャン!!シャン!!!」
しかし千砂都は可可に釘を刺して。
千砂都「でもちょっとしか時間ないんだよォ!!!」
可可「グッ!」
千砂都「あっという間だよォ?」
3人は再びランニングを再開。
千砂都「どちらにしろその体力じゃスクールアイドルなんて無理無理!続けていれば基礎体力はついてくるからその後の並行でダンスのレッスンもやってみよう。出来る?」
可可は苦しみながら。
可可「ヤリマス!!!」
ゴール地点についた3人。
千砂都「今日はここまで。明日からはダンスも始めるよ!」
かのん「ありがとうございました~!!」
可可「謝謝・・・」
かのん「そうだ、曲作りも始めないと」
千砂都「そっか。それもこれからだもんね」
可可「ありマス・・・」
かのん「?」
可可「一応、書きためた歌詞がありマス・・・」
可可は歌詞ノートをかのんに渡した。
可可「一部中国語ですが・・・」
かのん「うわああ!!素敵!!私これ凄くいいと思う!!!」
ノートには中国語は勿論、それぞれ日本語に翻訳されていた。
千砂都「凄い!!」
可可「ホントデスカァ!?」
かのん「うん!可可ちゃんからもらった言葉大事にして曲を作ってみるね!!諦めないキモチ・・・」
帰宅したかのん店内で。
かのんママ「何?宿題?なわけないかァ」
かのん「宿題だよ!友達から出された。お父さんの部屋に中国語の辞書あるよね?」
かのんママ「そりゃあるでしょ。翻訳家なんだから」
かのんは父の部屋に入って。
かのん「お父さ~ん」
中国語の辞書を借りたかのんは再び勉強始めた。ありあと母は没頭しているかのんを見て。
ありあ「凄いィ・・・」
かのんママ「かのんがあんなに夢中になってェ・・・」
ありあ「ところで中国語の授業って高校にあるのォ?」
かのんママ「さァ?」
翌日のランニングで可可は苦しそうな表情だった。
可可「ハァハァハァハァハァ・・・」
休憩地点で。
可可「ぐ、ぐるじィ・・・」
千砂都「偉い!偉い!」
かのん「よく頑張ったね!!」
可可「パタリ」
千砂都「ワンツースリーフォー、ファイブシックスセブンエイト!」
千砂都「ワンツースリーフォー!」
可可「おおお・・・」
今日の夜もかのんは中国語の翻訳の勉強し。
それを見守る母とありあ。
日が重ねるごとに可可もしだいに体力がついてきた。
家に帰っても可可体力づくりを怠らず。
可可「ううう・・・い~」
かのんも作曲づくりに精が出る。
そして数日後、結ヶ丘で可可は昼寝をして、そばにかのんと千砂都が立って。
千砂都「凄い所で寝てるね」
かのん「ちぃちゃんのメニュー毎日こなしてるから」
千砂都「こんなんで授業大丈夫なの?」
かのん「ああ、それは全然」
数学の授業では可可はウトウトして居眠りしていた。
教師「じゃあこの問題を・・・唐可可さん!!」
可可「おゥッ!」
可可はすぐに起き上がって起立し。
可可「X2乗+2X+5デス!!」
教師「正解です!」
可可「おやすみなさ~いィ♡」
と再びウトウト居眠りし始めた。
かのん「運動以外完璧なんだよねェ~」
かのん「そうだ、昨日少し曲作ってみたんだ!」
千砂都「流石かのんちゃん!」
かのん「可可ちゃんの言葉が素敵だったからきっとこんな歌にしたいんじゃないかなって思って作ってみたの。まだ完成してないんだけど」
かのんは作曲した曲をスマートフォンで流した。聴いた千砂都は。
千砂都「すっごくいい!!!!」
かのん「ホント!?」
千砂都「いいよ!!可可ちゃんの気持ちが伝わってくるしかかのんちゃんっぽさもちゃんとある!!!!!」
かのん「嬉しい!!じゃあもう少し頑張ってこの曲を完成させるから振り付け考え始めてもらってもいい?」
千砂都「OK!!!でも二人の実力には合わせないよ。1位取らなきゃだもんね。覚悟できてる?」
かのん「が、頑張る!!!!」
昼寝していた可可が起きていて。
可可「頑張りマス!!!!」
かのん「起きてたんだ・・・」
可可「気合いデス!!」
千砂都「セブンエイト!ワンツースリーフォー、ファイブシックスセブンエイト!」
ダンスのステップも上達していた。
かのん「疲れた~」
千砂都「二人とも大分良くなったんじゃない?」
かのん「どうかなァ・・・」
可可「何だか気持ちよくなってきマシタ・・・」
千砂都「じゃあその勢いでもうワンセット走る?」
かのん&可可「む~り~ィ!!!!」
その時、音楽科から合唱の声が。
「赤い赤いあの空は どんな風が吹いてるの」
歌声を聴いたかのんは負けてたまるかと立ち上がり。
かのん「よし、もうワンセット!!」
可可「ええええェェ~!!」
その頃、生徒会室では恋がノートパソコンで代々木スクールアイドルフェスのHPを閲覧しながらノートパソコンの蓋を閉めた。
帰宅したかのん。
かのんママ「お帰り晩御飯、ハンバーグよ」
かのんは念仏を唱えている様にブツブツ言っていた。
かのん「諦めないキモチ、諦めないキモチ・・・」
と母やありあを素通りして。
部屋に戻ったかのんは作曲づくりに入った。
一方可可もパンダの寝袋で全然眠らない様子だった。
かのんはギターを抱きながらソファーで仮眠していた。
バランス崩れる所を、かのんは目を覚まして。
かのん「うあああァ!!」ダメダメ!!!!」
かのん「諦めないキモチ・・・」
可可は眠れないのか外出し始めた。
かのん「諦めないキモチ・・・」
かのん「諦めないキモチ・・・」
遂にその時が!!!
かのん「出来た・・・」
かのん「出来た!できた!!出来た!!!!」
かのんが喜びのあまり、部屋の窓を開けて、外は夜が明けていた。
かのん「出来たァ~!!!!!!」
かのん「うう・・・まだ朝は寒いなァ」
ちょうど可可がランニングしていて。
かのん「可可ちゃん・・・」
かのんもそれを応えて可可を追った。
可可「かのんさん!!」
かのん「一緒に走ろう!!!!」
歩道橋の上で小休止して。
かのん「私ね音楽科の受験に失敗したときに何もかも終わったって思った。卒業式があって春休みがあって高校の入学式があってもずっと終わったって思ってた。このまま続くんだなって思ってたでも・・・」
かのん「やっと始まった!!」
かのん「次の私が」
かのん「始まった!!」
すると太陽が出てきて。
可可「綺麗デスネ」
かのん「うん」
かのん「そうだ、さっき曲完成したんだ」
可可「わァ!聴きたいデス!」
かのん「人がいるからここじゃ恥ずかしいよ。後でデータ送るね」
可可「歌ってくれませんか?」
かのん「えっ?」
可可「ここで歌ってくれませんか?可可かのんさんの歌っているところが見たい。かのんさんの歌が聴きたいデス!!!!」
かのん「可可ちゃん・・・」
かのん「歌えるかなァ・・・」
可可「響かせましょう!!!この街にかのんさんの素晴らしい歌声を!!!!!!」
太陽が姿をあらわし、かのんは深呼吸して歌い始めた。
EDテーマ 未来は風のように 歌詞
未来は風のように 僕らを呼んでるんだ
何が待ち受けてるか 誰も知らない
それでも進みたいんだ だった 後悔したくないんだよ
こころ押さえつけるの無理さ みんな自由になろう
あきらめない! 決めたから
泣いて笑って 頑張っちゃうよ
限界 越えたいね
信じることが大事だと 自分に言い聞かせたら
もっと もっと 遠く目指してみよう
小さな存在だけど 大きな夢があるから
負けないよ さあ 一緒に飛ぼうよ
今回はこれまでですが、理事長が重い腰を上げてくれました。可可ちゃんが結ヶ丘退学してしまったらバッドエンドで、スクールアイドルに少々興味あったかのんちゃんはまた不貞腐れた日に逆戻りになっていたのかもしれません。
次回は「クーカー」ですが、これはかのんちゃんと可可ちゃんのユニットかな?ヨヨギフェスで優勝できるかがかのんちゃんと可可ちゃんの運命を決める回ですが果たして!?
最後ですが「リエラのうた」で
タイトルは「Memories」 歌詞 歌・かのん
うれしいときは いつも 手をつないで 気持ち分けあう
知らない間に生まれた 僕たちのルール
つらいときには手を 見つめてると
元気になれる 風に揺れてた蕾も
凛と綺麗に咲いた
ひとつの喜びが 大きなちからをくれるよ
ありがとう 心から 大切なメモリーズ
※次回はオリンピック中継の為、8月8日という事なので寂しいな~