4話 栞子と愛と放課後
生徒会室で栞子は生徒会の仕事に追われ、それをお構いなく、愛は栞子を誘おうとしている。
愛「ねェ、ねェ、しおってぃー、遊びに行こうよォ!しおってぃーてばァ~!!」
栞子「ですから、生徒会の仕事を片付けなければいけないので」
栞子「それと、机から降りて下さい!」
愛「ゴメンゴメン、ほっと」
愛「まァ、まァ、手伝うからさ。二人で遊べばいいし、二人で仕事すれば二倍早く終わるでしょ。そっちの方が効果的じゃない」
栞子「そう言われると説得力がある様な」
愛「でしょォ!でしょ!じゃあ行こう!服とか雑貨とか見たいし、カラオケでもいいよねェ~」
栞子は疲れた顔をして。
愛「ん、どーしたのしおってぃー」
栞子「いえ、この感じ愛さんって、私の姉に似てるなって思いましてェ」
二人はカラオケBOXに入り。
愛「ああ、薫子先生ねェ、愛さん大好きだよ!面白いし、ノリがいいし、生徒のみんなから超人気だよね」
栞子「そーなのですか?」
愛「めっちゃモテモテだよ!!いつも周りに人は集まってるし、みんなニコニコで楽しいそうだし、いい先生だよ!」
栞子(そういえば昔、言ってましたね、自分の力でみんなを笑顔にしたいと、こういうの夢の叶え方もあるんですね)
愛は栞子にマイクを渡し。
愛「ハイ、一緒に歌お!ん?ん~」
愛「しおってぃー嬉しそうォ~」
栞子「いえ、別に」
二人はアクセサリー店に寄って。愛は栞子に髪飾りを付けてみた。
愛「似合う、似合う」
栞子「そうですか」
栞子「ですが、次のお小遣いの日まで我慢しようと思います」
折角、愛が選んだ髪飾りを器に戻し。
栞子「というか、そろそろ帰りましょう」
愛「エッ?もーちょっと遊ぼうよォ~」
栞子「駄目です!愛さん、お家の門限をしっかり守っているんでしょうね。この前も夜まで遊んでいたと聞きました。遊ぶ事も大事ですが・・・」
栞子はつらつらつらと喋り。
愛「ちゃんと、遅くなる前に帰ってるよォ。愛さん、そんなに信用ないかなァ?この前、お姉ちゃん(川本美里)にも同じ事言われたしィ~」
栞子「でしたら、美里さんにも心配させないで下さい!」
愛「は~い」
栞子「行きますよ」
アクセサリー店から去るとき、愛は何か気付いて。
愛「ん」
そして解散の時。
愛「それじゃ、しおってぃー、今日は付き合ってくれてありがとうね!明日は生徒会の仕事手伝うから」
栞子「はい、また明日」
愛「と、その前に」
愛は栞子に何か付けていたが、それは栞子が欲しがっていた、髪飾りだった。
栞子「これは?」
愛「さっきのヘアピン。隙を見て買っておいたんだ」
愛「今日のお礼、そのヘアピン、よく似合ってるよ」
愛「エヘヘ、じゃあね♡」
栞子(間違っていましたよ、愛さん)
栞子(二人で遊んで楽しいのは、二倍どころかではありませんでした)
5話 かすみと果林と作戦
果林が歩いているところ、かすみが何か落ち込んでいる様な表情。
果林「かすみちゃん?」
かすみは深呼吸し。
かすみ「はァ・・・エヘッ!キャハッ!ぴょん!」
果林「ウフフ♡」
果林に見られてしまって、かすみは全身に冷汗。
かすみ「果林先輩ィ!?」
果林「かすみちゃん、こんな所でポーシングの練習?」
かすみは恥ずかしながら。
かすみ「エッ、人違いですよォ!!かすみちゃんって誰の事ですかァ?初耳ですゥ!!嘸(さぞ)かし可愛い子なんでしょうねェ!!!」
果林「カスカスゥ♡」
かすみ「かすみんですゥ!!!」
カスカスという言葉は、かすみにとって禁句である。
かすみ「白状しますよ!特訓です。秘密の特訓」
果林「特訓?」
かすみ「秘密の特訓でいつの間にかレベルアップして、みんなをびっくりさせちゃおう作戦ですゥ!二ヒヒヒィ」
果林「悪巧みみたいに言ってるけど、普通に真っ当な努力じゃないィ」
かすみ「同好会には可愛いライバルがいっぱいいるから、絶対に負けたくないんですよ!だから色んな作戦で対抗しなくちゃいけないんです!!」
※格ゲーのキャラ選択かよwラスボスは侑ちゃんかなァ?
かすみ「昔は一番になる為にライバル全員の靴にコッペパンを詰めちゃおう作戦を考えてた事もありますしィ!!!」
果林「その方法でどうやって一番になれるかは分からないけど、でも、さっきみたいに常に努力しているかすみちゃん、私はカッコイイと思うわよ」
かすみ「エヘヘ、そーですか・・・アッ、カッコイイじゃなくて可愛い方がいいんですけどォ」
果林「頑張りたくなる気持ちも分かるわ。同好会のみんなが大好きだからこそ、負けたくないって思っちゃうのよねェ」
果林「それなら一緒に練習しましょう」
かすみ「エッ?」
果林「ポーシングだったら、私が幾らでも教えてあげるわよ」
かすみ「いいんですか?」
果林「ええ」
かすみ「にしし、これは好都合ですゥ」
果林はかすみに抱き着けて。
果林「これぞ、仲間は近くにおけ、ライバルはもっと近くに置け作戦よ。抜け駆けはさせないわ!」
かすみ「作戦だったんですかァ?」
そして。
かすみ「うふ♡」
侑「うわあああァァァ~」
かすみ「どーですか?どーですか?果林先輩直伝の大人可愛いかすみんです♡」
かすみ「これぞ、普段可愛いかすみんがふと見せるセクシーな一面子のギャップにドキッとさせちゃおう作戦ですよ!」
侑「うおォ!!素敵だよ!!かすみちゃん!!!!」
侑「ギャップか・・・ギャップといえば、この前の果林さん可愛かったですよ!!」
果林「!!」
先日、部室で果林とエマが二人きりで、果林は居眠りしていた。
そして侑が来て。
侑「果林さんが寝ちゃうなんて珍しいですね」
エマ「うん、ここ最近、モデルのお仕事で忙しかったみたい」
すると、果林が目を覚まし。
侑「お、起きちゃった」
エマ「おはよう、果林ちゃん」
果林は寝惚けながら。
果林「エママ~♡」
侑とエマは驚いて。
侑・エマ「ふわあァァ!!!!!!」
果林はあまりの恥ずかしさに慌てて。
果林「うわああああああァァァァッッ!!!!!!!!」
果林「もー侑!それは忘れてェ!!!!!」
侑「えー、可愛かったのにィ!!!」
かすみ「やっぱり、果林先輩は手強いライバルです!!!!!!」
6話 同好会とビクトリーロード その2
いきなり、一台のブラウン管のテレビデオが置いてあって、
そして映し出した。
侑「前回のにじよんあにめーしょん!!!」
侑「魔王・歩夢の闘いは苛烈を極めていた!!」
かすみ「ええェ!この話続いてたんですかァ?」
「私達に任せなさい!!」
かすみ「エッ?」
そして暴走族のパラリラパラリラと轟音と共にやってきたのは、三船栞子、ミア・テイラー、鐘嵐珠の「R3BIRTH」の3人で、因みに3人が乗っているのは、遊園地にあるアニマルカーだった。
果林「あらァ~♡」
かすみ「何ですかァ、ソレはァ?」
嵐珠「いいでしょ」
ミア「二人とも、欲しいだろォ?」
かすみ「いえ」
果林は嵐珠の乗っているパンダの乗り物に見て、
パンダ好きの果林にとっては堪らなかった。
果林「可愛いから、私は欲しいわァ♡」
嵐珠「この闘いが終わったら、後ろに乗せてあげるわ!」
果林「嵐珠!!!!」
かすみ「そーゆー台詞、フラグですよォ」
嵐珠「覚悟しなさい!!歩夢!!!ぶっ込むわよォ!!!!」
ミア・栞子「イエーイ!!!!!!」
R3BIRTHの3人は歩夢に向かって突進した。
※夏コミであゆぴょんの魔王バージョンのコスプレする娘がいそう・・・
魔王歩夢は逃げ始めた。
3人は歩夢を追ったが、アニマルカーなのかスピードがノロノロだった。
かすみ「絶対降りて走った方が早いですってェ!!」
栞子「このままでは歯が立ちません!」
ミア「一体どうしたら」
「ここは任せて貰おうか!」
栞子・ミア「?」
愛「りなりー、アレの出番だよ!!」
璃奈「ラジャー!!!」
璃奈の変身シーンは特撮番組顔負けないシーンだ。
璃奈「チャキーン!!!!」
かすみ「何か凄いの出てきたァ!!!」
璃奈「これぞ璃奈ちゃんパワードスーツ!!」
愛「説明しよう!ロボット同好会と共同開発したこのスーツを着ると、りなりーは普段の数十倍ものパワーが出る様になるのだ!」
「わあァァァァ!!!!」
期待に出来そうな歓声だったが。
せつ菜「璃奈さん、カッコイイです!!」
ミア「ヒーロー」
彼方「写真、撮っていい?」
エマ「映えだねェ~」
かすみ「何て物作ってるのォ・・・」
気を取り直して。
愛「さァ、りなりー、その力を見せて!!」
璃奈「歩夢さん覚悟!」
恐怖に慄(おのの)く魔王歩夢。
璃奈「必殺!!璃奈ちゃん!!!」
何故か璃奈は猫じゃらしを出して。
璃奈「くすぐり~♡」
歩夢「いやあああああ~」
璃奈「まだまだ反復くすぐり~」
歩夢「止めてェ~」
※www
璃奈のくすぐり攻撃で、歩夢の側頭部に左右に生えている角が外れてしまい、歩夢は倒れてしまった。そして。
璃奈「勝った♡」
かすみ「こんな凄い奴、使う意味あったァ?」
歩夢が意識を取り戻し、立ち上がり。
歩夢「私は何を」
彼方「魔王化が解けたんだね、歩夢ちゃん」
エマ「みんなの力が奇跡を起こしたんだよ!!」
だが、歩夢の付いていた魔王の象徴の角が、
次はしずくの側頭部に。
しずく「アッ」
歩夢「このみんなとなら」
歩夢「どんな奇跡を叶えられる」
歩夢「夢と夢叶えていこう」
歩夢「それが私達」
かすみ「これまたやるんですかァ?」
「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会ッ!!!!!!!!!!!!」
と思いきや。
しずく「クックックッ、これで魔王の力が解放された」
かすみ「しず子!!不穏な空気出さないで!!!!!」
闘いは終わっていなかった・・・!
7話~9話へつづく。