ラブライブ!スーパースター!!TVアニメ2期12話 私を叶える物語ー1

※ネタバレ注意!!観てない人はスクロールしない様に!!

※いよいよ最終回!!いってみよう!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アバン

千砂都「私、かのんちゃんに・・・留学して欲しい」

かのん「ちぃちゃん・・・」

千砂都「かのんちゃんは、世界に歌を響かせるんでしょ?小さい頃からの夢だったよね?今こそ、夢を叶えるチャンスなんだよ!!!」

かのん「・・・」

千砂都「私はかのんちゃんに夢を叶えて欲しい。かのんちゃんしか叶えられない夢を!!」

きな子「そう思うのはきな子も同じっす!!!」

メイ「でもさ、今じゃないと駄目なのか?」

千砂都「もし断わって、この話が無くなっちゃったら?」

かのん「しょうがないよ。その時はその時」

千砂都「皆もそれでいいの?もし、そうなったら、私達がかのんちゃんの夢を叶えるチャンスを奪ったんじゃないかって、皆、後悔するんじゃない?」

かのん「でも、決めたのは私。私はこの学校に・・・!!!」

千砂都「世界に歌を響かせるんでしょ!!!!!」

かのん「アッ・・・」

千砂都「うッ・・・」

千砂都の目から涙が出てきた。

千砂都「今しかない・・・チャンスなんだよ・・・?」

風が強くなってきた。

Aパート

可可のマンションで。

可可「かのんの事が大好きなんデスヨ」

可可「千砂都はかのんの事をずっと第一に考えていマシタから」

すみれ「幼馴染だものね。子供の頃からの夢にチャレンジ出来る。凄いわね、かのんって」

すみれ「だからこそ私達が原因で、この留学の話が無くなるのは嫌。かのんが幾ら、この学校にいたいと思ったとしてもね」

可可「じゃあ、すみれも留学に賛成?」

すみれ「・・・どうだろ。いて欲しいし、いて欲しくない」

可可「何デス?それ」

すみれ「相変わらず、鈍感ねェ」

葉月邸では恋が外出するところ、愛犬のチビが吠えて。

チビ「わん!!」

恋「フフッ。すぐ戻ります」

家政婦のサヤが来て。

サヤ「恋さま、こんな時間に・・・」

恋「ご心配なさらず、友達に会いに行くだけですから」

恋は公園でトレーニングしている千砂都に会って。

恋「千砂都さん」

千砂都「ん?」

千砂都「恋ちゃん!びっくり!!どーしたの?」

恋「遅くまで、自主練されてるんですね」

千砂都「今日はバイトもないし、じっとしていると逆にモヤモヤしちゃって、余計な事言っちゃったのかなァ・・・なんて」

恋「とんでもないです。千砂都さんの言葉は皆に響いていました。かのんさんとのお別れとなると、まだ、実感は湧きませんが・・・」

千砂都「私も・・・かのんちゃんがいない毎日なんて、想像出来ないよ」

恋「羨ましいです」

千砂都「え?」

恋「わたくしは、この学校に入るまで、深い絆を感じられる様な友人は一人もいませんでした。みんな、何処かわたくしを別世界の人の様に見ていて・・・だから・・・大好きな人にハッキリとぶつかっていける、千砂都さんをわたくしは尊敬します」

千砂都「恋ちゃん・・・ありがと。私は勿論、恋ちゃんも、親友だと思ってるよ!!」

恋「わたくしもです!!!!」

千砂都「振り合わせてみる?」

恋「ええ!」

千砂都・恋「フフフッ」

1年生4人は、練習の休憩中で。

きな子「ハァ・・・」

夏美「どうなりましたかね、先輩達は・・・」

メイ「私らがどーこー言える話じゃないだろ」

夏美「それは分かっていますの、でも・・・」

四季「気にはなる・・・」

きな子「Liellaの今後がかかってるっすし・・・」

メイ「かのん先輩がもし、本当に留学したら、Liellaはどーなるんだ・・・!!」

きな子「それは・・・ラブライブの決勝に9人で出場して、もし、優勝出来たら、晴れてかのん先輩はウィーンへ!」

四季「8人のLiella・・・」

きな子「ううッ・・・」

重苦しい雰囲気の4人。

夏美「休憩時間終了!!今、私達に出来る事は練習ですの!!」

きな子「夏美ちゃん・・・」

メイ「そうだな・・・今は先輩達に食らいついて、優勝目指さないと!」

夏美「そうですの!」

四季「じゃあ、ランニングもう一セット!」

きな子「はいっす!」

かのんは千砂都がバイトしている、たこ焼きのキッチンカーにいて、千砂都はバイト休みなので、他の人が切り盛りしていた。

かのんは千砂都からの連絡が全くなく、スマートフォンをボーッと見ていた。たこ焼きを買って家に帰るかのん。

道中、可可のマンションで可可とすみれが悩んでいるところを見て隠れて、迂回した。

迂回したら、今度はメイ達1年生がランニングをしていた。

「ハァッ、ハァッ、ハァッ・・・」

家に戻ったかのん。

かのん「ただいま~」

かのんママ「おかえり~・・・ん?どうしたの?」

気付くかのん。

かのん「アッ・・・」

かのんママ「落ち込んだ顔してるわよ」

かのん「そんな事ないよ!ほらァ!」

かのんは無理して笑顔を作った。だが、涙が出てしまった。

かのん「うっ・・・たこ焼き買ってきた・・・」

その後、妹のありあを一緒に留学の話をして。

かのんママ「かのん、よく聞いて。あなたが留学を断った事、お母さんは反対してない。だって心配だし、寂しくなるもの」

かのんママ「でもね、ちぃちゃんの言いたい事がもう分かっているから悩んでるんでしょ?」

ありあ「世界に歌を響かせる」

かのんママ「あなたに来た、この話は誰にでも来るものじゃない。お母さんなら喜んで行っちゃうかなァ」

かのん「それはお母さんが能天気だから」

かのんママ「フフフッ、そうかも。お母さんは、かのんがどの道を選んでも応援する。だから後悔だけはしない様にね」

かのん「うん」

その時、扉は開く音が。

かのん「ん?」

ウィーン・マルガレーテが店に来たのだ。

かのん「マルガレーテちゃん?」

ウィーン「ちょっと、お時間いいでしょうか?」

かのんとウィーン、二人きりになって、ウィーンはかのんが買ったたこ焼きを頬張る。

ウィーン「はむッ・・・んッ!!ハフッ、ハフッ!!」

かのん「ゴメン!温め過ぎちゃった?」

ウィーン「んっ。美味しい♡」

かのん「良かった」

ウィーン「何で、喫茶店なのに、たこ焼き?」

かのん「さっき、ちぃちゃんのお店の近く通ったから」

ウィーン「ちぃ?あァ・・・あの子に留学の詳しい話をしたの私よ。あなたが留学すれば、私もついて戻る事が出来るの。家族からはかのんの元で歌を学びなさいって言われていてね」

かのん「そんな事に・・・」

ウィーン「『それだけ評価されてるんだ、凄いなァ』ってあの子、言ってた」

かのん「やっぱり、自分の話じゃないみたい」

ウィーン「あなたに来た話よ」

かのん「あ・・・」

ウィーン「あなただけに来た話」

ウィーン「自分の力だけでウィーンに戻ってみせる」

ウィーン「私ってば口先ばっかり。あなたに連れられて戻るのは正直、嫌だけど、自分の夢の為だからどんな方法でも、条件でも、私は構わない!!!」

かのん「私にとって、Liellaや学校の事が、自分の夢くらい大切な存在なの。私、結ヶ丘に入学してなければ、歌をやめてたと思う。そんな大切な場所と仲間を失ってしまうのが、正直、怖いんだ!!」

ウィーン「贅沢な悩みね」

かのん「ゴメン」

ウィーン「それなら、留学しても恩返しは出来る。寧ろ、留学した方があなたの学校の力になれるわ」

かのん「え?」

ウィーン「言ったでしょ?ウィーン国立音楽学校は世界的に有名なの。あなたが留学すれば必ず、学校も注目される。世界中から結ヶ丘に入学を希望する生徒も、集まるかもしれない」

ウィーン「・・・って勘違いしないでね」

ウィーン「私はウィーンに戻れたらそれでいいの。でも、飛び込んでみたら?とても大切な事よ」

ウィーンの話を終え、かのんは部屋でウィーン音楽学校のパンフレットを見つめながら考えていた。

かのん「歌を目指す人の・・・憧れの場所」

かのんはベットの上で横になって。

かのん「夢・・・」

かのんのスマートフォンから受信音が。

かのん「あっ」

それは今まで音信不通の千砂都だった。学校から来れるとメッセージだった。

出掛ける時、かのんは母を素通り。

かのんママ「ん?かのん?」

かのん「ちょっとだけ。すぐに戻る」

かのんママ「すぐじゃなくていいわよ」

かのん「え?」

かのんママ「ちゃんと考えて答えを出しなさい」

かのん「うん」

かのんはコノハズクのマンマルに挨拶。

かのん「マンマル、行ってくるね!」

かのんは結ヶ丘に向かったが、校門は閉まっていたが、千砂都が門を開けた。

千砂都(小声)ういっす~」

ー2につづく