※ネタバレ注意!観てない人はスクロールしない様に!!
Bパート
かのんが気が付いた時は、暗い部屋で、座ったまま縄で縛られていた。
かのん「ここは・・・え?ちょっと!ううっ何なのォ!!」
すると電気が点いて、床には魔法陣の様なものが写しだされた。
「おはよう」
かのん「すみれ・・・ちゃん・・・?」
すみれは巫女姿で、側頭部の左右にはロウソクライトが立ててそれを固定する様に頭にハチマキをしている。
すみれ「あなたは見てはいけないものを見てしまったの」
すみれ「だから・・・忘れてもらうわ!」
すみれはお祓いを始めた。
かのん「その格好、まさかすみれちゃんって神社の・・・」
すみれ「大丈夫」
かのん「ヒィィ!!」
すみれ「じっとしていればすぐに終わるわ。え~と?ここまで準備したら、対象の頭を忘れさせたい事を念じながら、100回叩きます」
かのん「今、学んでる?」
すみれが持っている「呪いのルール」という本を読みながら。
すみれ「その後、清めの水2ℓ(リットル)をかけ、全身に縛り付け・・・」
かのん「待って!!」
すみれ「静かに!!」
かのん「な、何が起きたのォ?私、記憶なくってェ、へ・・・へへへ・・・ん?」
すみれ「フンッ!グソクムシィ~グソクムシィ~グソクソクソクグソクムシィ~」
かのん「あ、ああ・・・」
かのん「ヒィィッ!!」
すみれ「グソクソクソクグソクムシィ~」
かのん「ごめんなさい。割と記憶があります」
すみれ「でしょうね。大丈夫すぐに楽にしてあげる♡」
かのん「待って!待って!待って!!言わない!!誰にも言わないから!!!」
すみれ「ここまでつけてきたクセに!!信用できるわけないでしょ!!!!」
かのん「つけてきたわけじゃないよ!ただ気になって!!どうしてセンターに拘るのかって」
すみれ「あ、あ・・・」
参拝客「お守りちょうだい」
縄を解かれたかのん。
かのん「こんなところに閉じ込められていたとは・・・」
すみれが飲み物を持って来てくれた。
すみれ「はい」
かのん「ありがとう」
すみれはかのんの隣に座った。
すみれ「見た通りよ」
かのん「え?」
すみれ「私ね、小さい頃からずっと色んなオーディション受けてたの。主役に憧れて」
すみれ「子役の頃から一生懸命頑張って・・・」
※Aqoursのずら丸も木の役だったな~
すみれ「でも、どんなに頑張っても、いつもは最後はどうでもいい脇役」
かのん「それでスクールアイドルのセンターに・・・」
すみれ「まあねェ。アマチュアだし何とかなるんじゃないかって思ったけど、やっぱり無理みたい」
かのん「それはまだ分からないと思うけど」
すみれ「いいえ、今回の事で分かった。私はさ、そういう星のもとに生まれているの」
すみれ「どんなに頑張っても、真ん中で輝く事は出来ない」
すみれ「2人にも伝えておいて。悪かったわねって」
すみれは家に戻っていった。その話を聞いた可可と千砂都は。
千砂都「スクールアイドルなら何とかなるかも」
それに対して可可は怒り心頭だった。
可可「何ですとォ・・・?」
かのん「可可ちゃん?」
可可「それはスクールアイドルに対する侮辱デス!!!冒瀆(ぼうとく)デス!!!!!!」
かのん「まあすみれちゃんも『悪かった』って言ってるし・・・」
しかし、可可の怒りは納まりそうにもなかった。
可可「真剣なのかと思っていたのにィ!!!騙されマシタ!!!!!可可が厳罰に処しマス!!!!!!!」
千砂都「厳罰ってェ・・・」
可可「まず、背中に氷の刑から始まり・・・」
丁度その時、すみれはかのん達の所に来て。
可可「10分間のくすぐりの刑に・・・」
かのん「あ」
可可「あ」
すみれが去るのを可可が足止めし。
可可「ん!ん!待つデス!!!お昼休みに屋上に来やがれェ!!!!!デス!!!」
すみれ「聞いてないのォ?私はもうスクールアイドルは・・・」
可可「いいから来やがれデス!!!!」
可可は去っていった。
千砂都「どうするのォ?」
かのん「う~ん」
昼休み。屋上では風が吹いていて、可可が今かと今かとすみれが来るのを待機していた。
そして、すみれが来て。
可可「おっそいデスゥ!!!!」
すみれ「話って何?」
可可「あなたはスクールアイドルを侮辱しマシタ!!!!全スクールアイドルに代わって可可が罰を与えマス!!!!!!」
すみれ「ハァ?だから悪かったって言ってるでしょォ?」
可可「スクールアイドルがどれだけ真剣にステージに挑んでいると思っているのデスカ!!!!それをスクールアイドルなら、何とかなるなどと・・・!」
何故か、すみれは、特撮ヒーローの様な変身ポーズを始めて。
千砂都が来て。
千砂都「いた!」
かのんも来て。
かのん「すみれちゃん!」
可可「可可があれだけ練習したダンスを!!!」
すみれ「ショウビジネスの世界を甘く見ないで!!これ位は出来るの。ただそれでも私にスポットは当たらない。こんなアマチュアな世界でもね」
今まで怒り心頭だった可可も焦りが。
可可「あ・・・んん・・・アマチュアではないデス!あっ」
雨が降り始めた。
すみれ「また・・・どいて」
かのん「あ・・・」
放課後、音楽科では本日の授業を終え、下校や部活動に向かう生徒達は会話が交えていた。
恋も下校するところだった。
「スクールアイドルでしょ?」
「そうそう屋上で練習してるらしいよ」
「へェ~」
恋は部室の鍵をかのん達に渡すときの頃を脳裏に浮かんだ。
恋「どうして屋上を開放したのですか?」
理事長「場所がなかったからです」
恋「ですが・・・」
理事長「努力しようとする者からその場を奪うのが良い事だとは思いません。そう言うと思いませんか?あなたのお母さんも」
恋「あっ・・・」
屋上で止みそうにもない3人は。
かのん「結局止まないか・・・」
千砂都「どーするの?すみれちゃん」
かのん「うん・・・気持ちは分かるんだよね。私も歌えなかった時、思ってたもん。そういう運命なんだって。続けても無駄だって」
千砂都「でも、そうじゃなかったんでしょ?」
かのん「うん・・・」
千砂都「じゃあ伝えないといけないんじゃない?」
かのんは神社ですみれとの会話を脳裏に浮かんで。
すみれ(どんなに頑張っても、真ん中で輝く事は出来ない)
千砂都「今一番すみれちゃんを理解してあげられるのは・・・」
原宿の竹下通りでは、すみれは雨の中歩き回って、スカウト待ちの様だけど、雨なのか通りかかる人は疎ら(まばら)だった。
すみれ「雨だと、流石に人も少ないわね」
すみれはスクールアイドルショップで歩を止めて、先日行った、代々木スクールアイドルフェスでの動画を観て。
「続いては特別賞を受賞したクーカーの歌です!!!!」
すみれ「あ・・・」
代々木フェスでのクーカーのライブ動画だった。
すみれは何故かステップを始めた。だが、途中でやめてしまった。
すみれ「やっぱり私じゃ・・・」
「みィ~ちゃったァ~♡」
すみれ「うっ!!」
かのん「ここにいると思ったんだ」
すみれ「しつこいわよ!!」
かのん「実は話があって。平安名すみれさん、わたくし、こういう者です!」
すみれ「あ・・・」
それはかのんの手作り名刺だった。
すみれ「はァ?」
かのん「すみれさん、あなたをスカウトに来ました!!!」
かのん「私達はスクールアイドルを続ける為に結果を出さなくてはいけません」
かのんの後ろには可可と千砂都が相合傘しながら来た。
かのん「ショウビジネスの世界での、あなたの知識と技術で協力して欲しいんです!!」
すみれは名刺を受け取ったが、
すみれ「だから言ったでしょ!!私は・・・!」
かのん「センターが欲しかったら奪いにきてよ!!」
すみれ「え?」
かのん「すみれちゃんを見て私、思った。センターやってみようって。だから奪いにきてよ!!競い合えば、グループもきっと良くなると思うから」
すみれは照れながら。
すみれ「バカにしないで!!見たでしょ!?これでもショウビジネスの世界にいたのよォ?アマチュアの駆け出しに負けるわけない・・・」
かのん「じゃあ試してみてよ」
すみれ「ん~!幾ら出すのよ!!」
かのん「え?」
すみれ「幾ら出すったら出すのよ!スカウトっていうなら当然、契約金は必要よ!!!」
可可「何でそんな事を!!!」
かのん「あるよ」
すみれ「!?」
かのんの右手には普通のお守りだった。
すみれ「ん?うちの神社の・・・」
かのん「これでどう?」
すみれ「これ全然効かないわよ?」
かのん「そう?」
すみれ「だって・・・」
可可「あっ同じデスね」
すみれのリュックに付いているお守りはかのんが持っていた同じお守りだった。
かのん「あ、でもまだ分からないよ」
丁度。雨が止んで、陽が射してきた。
かのん(諦めない限り、夢が待っているのは、まだずっと先かもしれないんだから)
そして久々の夏空、セミが鳴き声が鳴りやまぬ屋上で。
可可「と~う!!晴れマシタ!!」
かのん「夏だ~!!」
千砂都「ひゃっほ~い!」
3人ははしゃいで
「さあ、始めるわよ!!!」
可可「わあ!」
かのん「すみれちゃん!!!」
すみれ「今日から私が教えてあげる!!本物のショウビジネスの世界を!!!!」
すみれ「ギャラクシー!!!!!!!」
今回はここですが、今まで出番の少なかったすみれちゃんが加入してLiellaのレベルが上がったと思います。すみれちゃんの株が上がって推しメンも増えてきそうですね。次回は「パッションアイランド」ですが水着って事は合宿らしいですが、パッションってサニパのいる神津島が合宿先だと思いますが・・・
今回は高校野球は雨で第一試合が午前11時にプレイボールだったので第四試合のゲームセット時の時間が午後9時40分頃だったので、まさか来週に延期かなと思ったら放送してくれました。ホッとしました。
最後はこれも恒例の「リエラのうた」で
タイトルは「Anniversary」
歌詞 歌・可可
もうどれくらいの時が経つの あなたと出会って
消えては浮かぶ 想い語れば 花さえ微笑んだ
気の利いた言葉 見つからないけれど
さよならではないよ はじまりさ
大切な記念日 今日の日まで 頑張った自分
信じ続けて 遠く 手を振るよ