にじよんあにめーしょん 10話~12話(完)

10話 かすみとせつ菜とドッキリ

スクールアイドル同好会の部室では、かすみが次の企画を発表していた。

かすみ「せつ菜先輩、ドッキリ企画会議ィ~!わ~いィ!!」

かすみ「スクールアイドルとして、いつも完璧なせつ菜先輩ですが」

かすみ「ライブが始まった時、いつも違う状況だったら、どう反応するのか」

かすみ「検証してみたいと思います!!!」

かすみ「そして、驚いたり慌てたりするせつ菜先輩を・・・」

かすみ「カメラに収めちゃいますよォ!!!」

かすみのドッキリ企画を聞いた、せつ菜以外の同好会メンバーは。

「おおォォォッ・・・」

彼方はかすみの企画書を見て。

かすみ「彼方先輩」

彼方「何々?」

彼方「例えば、ライブのお客さんがハロウィンのコスプレをしていたら」

せつ菜「邪悪な者に取り憑かれていますよォ!!!!」

せつ菜「せつ菜☆スカーレットストームッ!!!!!」

せつ菜「ふふん♡」

ミア「普通にテンション上がるだけじゃないィ?」

璃奈「他にはライブステージに上がったら異世界だった件」

しずく「確かにそれは観てみたいけど、そのセットどーやって用意するのォ?」

すると愛が挙手して。

愛「はいは~い!それじゃあ、これは!?」

愛「ファンが全員パンダだったら!!会場はパンダでパンパンだァ!!パンダだけにィ!!!」

果林「悪くないわねェ・・・」

いろんなドッキリ案が浮かび挙がったが。

かすみ「う~ん」

かすみ「もっと面白い反応して貰える企画があればいいんですけど」

愛「面白い反応?」

愛「いつものかすみんみたいな反応だね!!」

かすみ「違いますよォ~!!」

果林「うんうん、いい反応よォ♡」

かすみ「撮らないで下さ~い!!もォ~!!」

そこで、ドッキリのターゲット、優木せつ菜本人が部室に来て。

せつ菜「何の話をしているんですか?」

かすみ「だから、せつ菜先輩のドッキ・・・」

かすみ「リィ・・・?」

かすみは冷や汗が大量に出て。

せつ菜「ん?私の何ですゥ?」

かすみ「え、エ~ッとォ・・・」

慌ててホワイトボードを撤収する愛と果林。

かすみ「せつ菜先輩にドキッとしちゃったなって話ですゥ!」

かすみは何とか誤魔化して、彼方は居眠りしていた。

かすみ「せつ菜先輩って、改めて見ると可愛くてカッコ良くてドキッ♡好き!みたいなァ?」

かすみ「ニャハハハ~」

せつ菜「アッ・・・」

せつ菜「ありがとう、ございます・・・」

かすみ「あれェ?」

果林「面白い反応、撮れたわねェ」

そして、せつ菜のライブ。

因みにせつ菜が歌っているのは「CHASE!」

ステージの端でせつ菜のライブを観ている侑達。

エマ「やっぱり、せつ菜ちゃんのライブは凄いねェ!!!」

嵐珠「えェ!最高だわ!!」

侑「今回も完璧だねェ!!!」

盛り上がりが最高潮に達した時、突如、照明が消え。

せつ菜「ん?」

歩夢「音が!照明も!!」

しずく「トラブルですか!?」

かすみ「か、かすみんじゃないですよォ・・・違いますゥ・・・ドッキリじゃなく・・・うェェェん!信じて下さ~いィ!!!!」

ドッキリ企画したかすみも、これには想定外らしい。

果林「誰も疑ってないわよォ」

突然のアクシデントに動揺する同好会メンバー。

エマ「どうしよう・・・」

栞子「皆さん、復旧までしばらく時間がかかるそうです」

侑「そんな・・・」

どうしようも出来ない状況。

しかし、暗闇の中、せつ菜はライブを続けて。

せつ菜「足を踏み出す」

せつ菜「最初は怖いかも」

せつ菜「でも『進みたい』」

せつ菜「その心があれば!」

丁度、停電が直り。

せつ菜「走り出した~」

せつ菜「思いは強くするよ~」

せつ菜「悩んだら君の手を握ろう~」

かすみ「流石、せつ菜先輩!!!!!」

侑「結局、いつもこっちをドキドキさせてくれるのは、せつ菜ちゃんだよね!!!!」

嵐珠「キャハッ~!!」

11話 侑と幼馴染

歩夢はダンスステップの練習をしていた。

歩夢「ワン、ツー、スリー、フォー、ワン、ツー・・・」

侑と嵐珠が来て。

侑「歩夢!歩夢ゥ!!今度、ジョイポリ(ジョイポリス)に新しいアトラクションが出来るんだって!」

歩夢「へェ~!そーなんだ!!」

嵐珠「次の休みの日、遊びに行きましょ!嵐珠も行くわよ!」

侑「他のみんなもOKだって!歩夢も行くでしょ?」

歩夢「あ~、アッ・・・う~ん・・・」

侑・嵐珠「ん?」

歩夢「ゴメンね、今はライブに向けてもっと練習にしておきたいから」

侑「そっか・・・ん?」

侑は歩夢の運動靴が汚れているのを見て。

侑「そっかァ!!」

嵐珠「ん?」

(どうして嬉しそうなのかしら?)

歩夢が侑の誘いを断ったのに、侑が笑顔を浮かんでいる嵐珠は不思議に思った。

歩夢は再びステップの練習を再開。

歩夢「ワン・ツー・スリー・フォー」

栞子「歩夢さん、最近特に練習頑張っていますね」

侑「うん、今回のライブも気合い入ってるみたい」

栞子「それは楽しみですね」

侑「うん!」

侑「歩夢が頑張ってる姿、つい見入っちゃうんだよね」

侑「前に向かって進んでるんだなって」

侑「幼馴染として、すっごく嬉しいし、誇らしく思うよ!!」

栞子「その気持ちは分かります」

栞子「私にも誇れる幼馴染がいますから。置いていかれない様にするのが大変です」

侑「あの嵐珠ちゃんだもんねェ!!!」

栞子「はい、あの嵐珠ですから、目が離せません!!!」

嵐珠が試験管で何かを調べているところ。

栞子(駄目ェ~!!)

学食でそばを注文した嵐珠が七味唐辛子を大量に入れたり。

嵐珠(えいっ♡)

嵐珠が栞子を驚かせたり。

栞子(うわァッ!!!)

栞子は溜息しながら。

栞子「しっかり見てないと、何処かで何をしでかすか、分からないですからねェ~」

侑「そういう意味でなんだ・・・」

日が暮れても、歩夢はステップの練習を続いていた。

歩夢「えっと・・・最初の立ち位置がここで・・・」

歩夢「次はこっち・・・それから・・・」

侑は歩夢の練習ぶりを見ていた。

歩夢「な、何?侑ちゃん、なんかずっと今日ずっとこっち見てない?」

侑「エヘヘッ♡」

侑「何でもないよ。歩夢の顔を見てただけ」

歩夢「も~恥ずかしいよォ~そんなの見慣れてるでしょ?」

侑「その筈なんだけどねェ」

侑「スクールアイドルをやってる時の歩夢って、私の知らない顔をするんだよ」

侑「歩夢って、こんなに表情出来るんだなって、初めて気が付くんだ」

侑「だから新鮮だよ。ついつい見つめちゃう」

歩夢「また、そーゆー事言ってェ」

歩夢「エヘッ♡」

歩夢「もう、私先に行くからね。置いてっちゃうよォ?」

侑「待ってよ歩夢ゥ~一緒に帰ろうよォ~」

歩夢「侑ちゃんが変な事言うから」

侑「え~思ってた事言っただけなのにィ」

歩夢「だって急に言われたらビックリするもん」

侑(それに最近は正面よりも、横顔を見る事が増えたなって。それが嬉しいんだ!!!!!)

12話 ピアノとスクールアイドル

雨の日、虹ヶ咲学園の音楽室では。

侑がピアノを弾いていた。因みに曲はせつ菜のCHASE!

何処から、拍手が。

侑「ん?」

何と、あの、優木せつ菜だった。

侑「あ、せつ菜ちゃん!?」

せつ菜「ピアノ、更に上手になりましたね」

侑「ありがとう!少しずつだけどね」

侑「一歩一歩って感じ。難しいけど楽しいよ」

侑「ピアノを弾くのも曲を作るのも」

侑「だから、せつ菜ちゃんには本当に感謝してる!」

せつ菜「エッ!?私は何もしてないですよォ?」

侑「ううん、同好会の皆、スクールアイドルの皆の輝きが私の本当の気持ちを照らしてくれたんだ!!!」

侑「でも、せつ菜ちゃんと出会えたから、あの日のせつ菜ちゃんがスクールアイドルでいてくれたから、私は、今もここにいるんだよ!!!!」

侑「だから、ときめきを教えてくれてありがとう!!せつ菜ちゃん!!!」

せつ菜「侑さん・・・」

せつ菜は照れながら。

せつ菜「も~何と事言うんですかァ~私の大好きが溢れちゃいますよォ~♡」

すると、歩夢が音楽室に来て。

歩夢「ふ、二人で何を話してるのォ?」

侑「あれ?歩夢ゥ、どうしたの?」

歩夢「エッ!?えっとォ・・・そのォ・・・」

彼方も来て。

彼方「侑ちゃんのピアノが聞こえたぞォ~♡」

残りの同好会メンバーも来て。

彼方「お邪魔しま~す♡」

璃奈「私も聴きたい」

愛「愛さんもォ!!」

しずく「うふふっ♡皆さん、ピアノの音に釣られて集まっちゃいました」

ミア「ベイビーちゃんのピアノは分かり易いからねェ」

栞子「はい、とても楽しそうでそれでいい優しい音色です」

侑「そ、そうなのォ?」

嵐珠「嵐珠、侑のピアノ好きよ!!」

かすみ「かすみんも大好きです!!!」

嵐珠「嵐珠の方がァ!!」

かすみ「かすみんの方がァ!!」

エマ「そうだ!侑ちゃんのピアノで歌わせて!!」

果林「いいわね、エマ!」

せつ菜「はい!私も歌いたいです!!」

侑「うん!!!」

侑のピアノの伴奏で合唱。

「キラキラ繋がって」

「虹色があふれる」

「出会えた奇跡は」

「何より宝もの」

「大好きが咲いている」

「僕たちのドリームワールド」

「一緒に叶えよう」

「とびきりの明日へ行こう」

「Love U my friends」

歌い終え。

果林「こういうのもいいわねェ」

愛・璃奈「もー一曲、いこう!!!!!!」

侑「フフッ」

歩夢「ん?どーしたの侑ちゃん?」

侑「ううん。ちょっと思っただけ!」

侑は立って窓の外を眺めながら。

侑「始めて良かったって!!!!!!!!!!」

にじよんあにめーしょん全12話、これで終了です。

感想は・・・こういう癒し系アニメはいいもんです。ニジガクだけでなく、2期かAqoursやLiellaもこういうアニメも出して欲しいですね。

またしても、簡単な感想でしたが、最後までご覧いただきありがとうございました!!!!!