朝がきて、寮にある侑の部屋には楽譜が乱雑に置いてあった。侑のスマートフォンから、歩夢から電話がなってきて、1期1話と同様目覚ましの代わりで、因みにメロディは歩夢の開花宣言である。
侑「ん~」
侑は起床して電話を切った。
侑はベランダに出て欠伸した。
侑「ふわああァァァ~おはよ~」
侑の隣には歩夢が制服姿で。
歩夢「おはよ、また遅くまでピアノの練習してたのォ?」
侑「まあねェ~」
二人は通学中で、バスを待っているとき。
歩夢「音楽科はもう慣れた?」
侑「まだ転科したばかりだからねェ~1学期分の補習もあるし、ピアノも毎日弾いた方がいいし」
歩夢「あんまり無理しないでね」
侑「平気平気!やりたい事なんだから、大丈夫だよ!!」
歩夢「・・・」
虹ヶ咲学園ではオープンキャンパスの部活動発表の抽選会が行われていて、部長のかすみは緊張気味。両脇には愛と彼方が応援していた。
愛「頑張れ!!かすみん!!!!」
彼方「講堂で歌えるかの瀬戸際だよ~ォ」
かすみ「プレッシャーかけないで下さいよォ!!!」
愛「よ~し!!じゃあ愛さん達が運をうーんと分けてあげる♡」
彼方「うんうん、運だけにねェ♡」
かすみ「もう、真面目にやって下さい!!!!」
かすみ「でも何だかイケそうな気がしてきました!!!!」
とかすみが右腕を伸ばし籤をひいた。
生徒会室ではオープンキャンパスの事で議題になっていた。生徒会長の中川菜々(せつ菜)が説明している最中だった。
菜々「2学期は学校行事が目白押しとなりますが、その先駆けとなる虹ヶ咲のオープンキャンパスは毎年在校生全員で入学希望に中学生に向けた体験授業や部活紹介を行っています」
菜々「円滑な運営を行うにはここにいる実行委員の皆さんの協力が不可欠です。一緒に良い行事にしていきましょう」
「はい!!」
副会長(CV・杉山里穂)「今年はスクールアイドルへの注目度が上がっていますし盛り上がるかもしれませんねェ!!」
菜々「そ、そうかもしれませんねェ」
動揺する菜々。
そこで副会長の隣の席に座っている栞子が挙手して。
栞子「普通科1年の三船栞子です。質問があるのですが」
菜々「どうぞ」
栞子「部活説明会でスクールアイドル同好会が行う発表とは何でしょうか?」
菜々「次のスクールアイドルフェスティバルについての告知を行うそうです」
栞子「それなら私も調べた事があります。みんなの夢を叶える場所。素晴らしい理念だと思います。学園の生徒の皆さんにとって良いイベントになるのなら私もお手伝いしてみたいです」
菜々は栞子の意見に感激し。
菜々「是非、お願いします!!!!」
「生徒会長?」
菜々「あ・・・」
スクールアイドル同好会の部室では。
果林「そう、当日はライブ出来ないのね・・・」
愛・彼方「面目ない・・・」
かすみ「悔しいですゥ!!!!!」
エマ「仕方ないよ。部活の数が多いから倍率高いもんね」
侑「抽選に漏れても西棟のブースを貰えるし、当日はそこでチラシ配りだね」
せつ菜「出来る事は他にもありますよ。実はフェスの告知映像を東棟大きなスクリーンで流せる事になったんです。時間は限られていますけど宣伝効果はバッチリです!!!」
彼方「凄いじゃん!!」
だが、しずくと璃奈が深刻な表情に。
侑「どうしたの2人とも?」
しずく「侑先輩、1週間あるならもっと映像のクオリティーを上げられます」
璃奈「折角、観て貰うんだから全力を尽くしたい」
侑「!・・・そうだねェ、分かった。やろう!!」
歩夢「私達も負けずにオープンキャンパスの準備頑張ろうね!!」
せつ菜「ええ」
かすみ「頑張るぞォ!!!!」
「おー!!!!!!!」
同好会のメンバーは着々と準備が進んで、侑もピアノの授業で悪戦苦闘。
歩夢「調子はどう?」
しずく「試行錯誤です」
侑「1つ手に入れると他も気になってきちゃうんだよね」
歩夢「そうだよね」
かすみ「キリがないですねェ」
かすみ「このフォルダは?」
かすみはメンバーのフォルダに気付いて。
璃奈「使わない映像データを入れてるんだ」
かすみ「へ~見てもいい?」
しずく「作業が終わったらね」
夜、侑は部屋で楽譜を書いていた。
そしてオープンキャンパス当日。正門には書記(CV・佐々木孝子、市ノ瀬加那)の二人が。
書記A「オープンキャンパスにご来場の方」
書記B「こちらからお入り下さい」
栞子はパンフレットを配っていた。
栞子「どうぞ」
「ありがとうございます」
栞子「楽しんで下さい」
「あたしにも貰える?」
それは香港からきた鐘嵐珠だった。どうやら栞子と知り合いらしい。
嵐珠「ただいま、栞子!!」
栞子「・・・久し振りですね・・・嵐珠」
嵐珠「会いたい娘達がいるんだけど、スクールアイドル同好会へ案内してくれる?」
栞子「スクールアイドル・・・」
その頃、侑と歩夢は荷物が入っている段ボールを運びながら。
歩夢「今年もたくさん来てるねェ~」
侑「あ~あ、私達も中学のとき来れば良かったなァ~」
歩夢「家から近いって理由であんまり考えずに決めちゃったもんね」
侑「まァ、結果オーライだったけどねェ」
侑「やりたい事ちゃんと見つかったし」
歩夢「そうだねェ。侑ちゃん、この後は?」
侑「映像の編集に戻るよ」
歩夢「まだやってたの?」
侑「大丈夫、あと少しだから」
歩夢「音楽科も忙しいんだよね?本当に両立出来てるの?」
侑「この前の小テストは赤点取っちゃったけど」
歩夢「ええェェッ!?」
侑「大丈夫。大丈夫だってェ!」
歩夢「でも!!」
「見つけた!!!」
栞子「廊下は走らないで下さい!!」
栞子の声に気付いた侑と歩夢は振り向いた。
「あなた、歩夢ねェ!!!!会いたかったわァァァ!!!!!!」
何と嵐珠が歩夢をハグ。
歩夢「あ・・・」
侑「えェ・・・」
嵐珠「えへへ・・・」
侑&栞子「ええええェェェェ!!!!!!」
嵐珠「スクールアイドルをやる為に、香港から短期留学で虹ヶ咲学園に来たの!!よろしく!!!!!」
ー3につづく